朝と昼のちょうど間にあたる時間。

皆が出払ってる中、私は独り読書をしていた。

そこに帰ってきたのが朝からナマモノを狩りに行っていた下っ端・・・


「・・・



その名を呼ぶと、すぐに愛嬌の溢れた声が返ってきた。


「なに?マーカー」

「それは何のつもりだ・・・?」

「へへ、ちょっと童心に帰ってみようかと思って」

「帰る必要はない。お前は今でも充分童だ」

「失礼な。これでももう17だっつの」



顔は見えないが、恐らくむくれたのだろう。


掴まれている髪が少しだけ引っ張られたので

元凶の細い手を嫌悪にならない程度に叩いた。


「お前の行動は17のする事とは思えん」


私は自分の顔の両脇に恥らいなく置かれている細身の脚を見物しながら



「えー、肩車くらいイイじゃん」


発された言葉に、何度目になるか分からない溜息をついた。




「今すぐに退け」

「やーだー。居心地いーんだもん」


脚をばたつかせながら私の頭に両手を置いて体重をかける。

聞くまでもなく、本人はただジャレているだけなのだろうが

問題はある。


それを言うべきか言わざるべきか・・・・・迷う必要はない。

隊長かロッドに同じことをする前に言わねば不味い、不味すぎる。



、もう一度言う。そこから退け」

「なんで−?」



「お前の胸が乗っているせいで頭が重い」



私は事実を言っただけ。

そう、事実を言っただけなのにも関わらず


何故殴られねばならん・・・?


私の頭に一撃を加えて、飛びのいた

数mほどの間合いをとって胸を覆うように隠しながら私を睨みつけている。


「マーカーの阿呆っ!エロ、変態!チャイニーズ!!」

「最後のは悪口になっとらんな」

「うっさいッ!!」


今にも口から火でも吐きそうなほどに顔を真っ赤にして叫ぶ。


・・・・・・思いの他、情緒は育っているようだ。

・・・・・・・・・・・・・・面白い。



「それにしても脚の方は胸と違って肉付きが甘い」

「んなっ///」

「腰もまだまだ細すぎだ。それでは子作りには耐えられんぞ」

「子づっ・・!?マーカー何言って・・・・・・」

「私としては胸は男の愛撫で成長するように、足腰も同様だと思うんだが・・・・・どうだ、試してみるか?」



右手で宙をねっとりと、なぞるように動かすと

は口を一文字に固く締めながら、千切れんばかりに首を左右に振った。


「い・・いいッ!試さない!!」

「遠慮はいらん、私が直々に育ててやろう」

「遠慮なんかしてねーってば!」


私から逃げるように後ろへ下がる

追いつめるように間を詰める私。

遠い記憶の奥底に覚えのある、鬼ごっこのようだ。


手を伸ばし、離れようとする細い手首を掴んだ瞬間

逃げていた小さな身体は凍りついたように固まった。


私は、ふっと浅く笑い

顔と顔の距離を詰め、柔らかな箇所に口付けた・・・。




「・・・へっ?」

「これに懲りたら少しは恥じらいを持つことだな」

「ま、マーカーお前っ、なにキャラじゃないことやってんだよ!!」

「なんだ?続きがしてほしいのか?」

「〜〜〜ッ、し、してほしくないっ///!!」



そう叫びながら、日差しが眩しい南国の緑の中に走り去って行った。

ふぅ・・・これでやっと読書に没頭できる。




・・・・・・・・・・・・・・・・・ああ、言い忘れていたが

の頬の弾力と滑らかさは、なかなかそそられるモノがあった事を知らせておこう。



やはり女の肌はもち肌に限る・・・。












*あとがき*

さあ何故だ。
何故にうちの師匠は随一ロリコンくさいのだ?
ただの危ない人だよ、これじゃ。ロッド並みのセクハラ発言しちゃってるし・・・。
カムバック、お師匠。