「〜、今夜一緒に寝よーぜv」
軽いノリで言ってみた夜の誘い文句。
だけど、意外や意外。
それはいとも簡単に
「いいよ」
「へ?」
叶ってくれちゃったらしい。
「ねぇ、ちゃん?」
「なんだよ」
「マジで一緒に寝てくれんの?」
お気に入りの枕を抱えて俺の部屋に来たに
とてつもない違和感を感じながら聞いてみた。
考えてもみてほしい。
抱きついたり、ほっぺにキスしてやるだけで
面白いくらい過敏な反応を示す処女印のこいつが
在ろう事かこの俺と寝てくれるときた。
可笑しいだろ。どう考えても。
なのに、ときたら
くりっくりの愛らしい瞳を瞑って、これまた愛らしい飛びきりの笑顔で
「うん!」
元気よく返事して、ベッドに自分から寝転がるなんて
嬉しいことまでやってくれた。
うーん・・・・・・。
今すぐにでも喰っちまいたいのは山々なんだけど・・・
これは幾らなんでも出来すぎた展開じゃねぇ?
俺もしかして嵌められてるんじゃないだろーか??
ガラにもなく慎重な考えを、
下半身が呻く独りきりの夜以外、ほとんど使ってない脳みそに徘徊させてみたが・・・
「ロッド、早く来いよぉ」
ベッドに身体を預けたのその一言に
元々くたびれたタコ糸レベルの強度だった俺の理性の糸がぷっつんした。
「あたしもう待てねぇんだけど・・・」
そんな刺激的な二言めを言われた時には
もう俺のスイッチはONどころか、完全にぶっ壊れて
電池が切れるまで止まりそうになかった。
ふつふつと沸き立つ本能の赴くままに
空いてるスペースに身体を転がす。
ぴっとりとくっついてくる温かな人肌。
また一つ、俺の中のストッパーが全壊した。
「」
甘く名前を呼んで、サラサラと指を滑り落ちていく髪にキスをする。
ぴくっと反応したが抵抗する様子はない。
ああ、本当に・・・・・
マジのマジで、この少女を美味しく頂けるらしい。
「、こっち向けよ」
極上のキスをあげるから。
口では言わないが、十分にそんな色を含めて囁けば
俺の胸に擦り寄っていた顔が、ゆっくり上がる。
「ロッド・・・」
駄目だって。
そんな舌足らずに男の名前を言ったりしたら
優しくしてやれなくなるだろ?
潤んだ金の瞳が色っぽくて堪んない。
半開きの唇を啄ばみたくて堪んない。
無抵抗の手足にしゃぶりつきたくて堪んない。
我慢なんて出来るわけがない。
「・・・俺もう無理だわ」
「ん・・。あたしも」
そう言っては薄く瞼を閉じた。
俺は頬を一撫でしてやってから、魅惑的な桃色の唇にキスを落とそうと、
顔と顔の距離を縮め・・・・触れ合う一瞬前。
の唇から思わぬメッセージが飛び出てきた。
「・・・・・・・・おやすみ、ロッド」
痛恨の大打撃。
「は?!ちょっと待った!寝る気かよ!!??」
「うん・・・・また明日ぁ」
「おい!待てよ、いやホント待って」
俺の心からの頼みは聞き入れられることはなく
3秒とたたず聞こえてきた寝息。
これはどーゆう事だ?
つまり、アレか。
さっきまでの夢と思えるような甘い会話とやり取りは
にとって
全て「眠る」っつー目的のためだけに成されてたワケなのか?
・・・・・・ありえねぇだろ。
「寝ててもいいから喰っちゃおっかなぁ・・・」
つーか、そうしてイイですか?
ぶっちゃけ色々やぁらかいモノが当たってて俺の息子バッチリ元気になっちゃってるしね。
特に衝動を掻きたてる腹の辺りに感じるふにふにの美味そうな胸。
これで脚でも絡められた日にゃ
特急列車どころか、終着駅ですら止まれない暴走列車になる自信がある。
だから、たとえ今俺がつまみ食いしちゃったとしても、
それって自然のセツリだよな?
そう思って再度キスにチャレンジしようと
軽く覆いかぶさった。
そんでもって、しゃぶりつくように唇を合わせ・・・・
「・・・・・・・・・・・・はぁ〜あ、とんだオアズケだぜ」
ようと、してはみたが
結局のところ。
馬鹿みたいにスヤスヤ眠るお姫様の寝顔に
すっかり毒気を抜かれてしまって
何もできず、ナニを実行することも出来なかった。
出来たのは、落ちた瞼に触れるだけのフレンチなキスを贈ることと
柔らかな身体を、この腕で朝まで抱きしめることの2つだけ。
「おやすみ、・・・いい夢見ろよ」
・・・・たまには、純愛もいいかもしれない。
そう思えるのは相手がこの子猿ちゃんに限ったことで
きっと俺が死ぬまで一生そうなんだと思う。
一生ハマり続ける。
だけど出来れば夢の中くらい
純愛じゃなくて情愛モードで
お前と心行くまで抱き合えますよーに。
そして、もっと欲を言えば
明日の夜こそ、今俺の全身全霊を刺激しまくってる無防備な子猫ちゃんを
美味しく完食できますよーに!!
*あとがき*
恥ずかしい・・・!!ほんとに恥ずかしいですYO!ロッドの純愛ロマンスは。
このテーマは何だろう・・・。
好きな女が隣に寝てるのに一発どかんと襲ってやれないヘタレチキン野郎を描く決まりなのか??
次こそは、ふつーにほのぼの路線を・・・!!裏要素無しの正しい純愛を(笑