「まぁーーーーかぁぁぁぁ・・・・」




死にそうな声でが私の名を口にしたのは

昼寝から目覚めて間もなくのこと。




「どうした、腹が減ったのなら坊やの所に行け」

「違ぇよ!あたしを何だと思ってんだ」



毎度お馴染みの空腹宣言かと思いきや

そうではないらしい。

だとすると・・・


「そこの棚の2段目に入っている」

「??」


は私の示した棚の中を漁り、

私が青龍刀の手入れに使っている厚めの布と研磨剤を取り出し



床に投げつけた・・・。



「お前は私に喧嘩を売っているのか・・・」

「そりゃこっちの台詞だ!!」

「・・・・・・武器の手入れでもしたかったのだろう?」


お前が暇な時にやることと言えば、それくらいしかない。


と、続けたところ

何が気に入らなかったのか知らんが

床に放置されていたロッドの物と思われるレザーパンツを投げつけてきたので

私は自分にそれがぶつかる前に躊躇することなく燃やした。

(どうでもいいがロッドの奴は今日何を着ているんだ・・・?)



「武器の手入れしか脳がないみたいに言うな!」

「紛れもない事実だ」

「〜〜違うもん!手入れより使う方が得意だもんねーっだ!!」



・・・どっちにしても年頃の女の趣味にしては

血生臭いすぎだ、馬鹿者。




「じゃあ何だと言うんだ。私が分かるように5文字以内で答えろ」

「相手しろ」



5文字ぴたりか・・・。

なかなかやるな。



相手というのは恐らく・・・・・と、言うよりも確実に

修行のことを言っているのだろうが


ここは一つ遊ばせてもらうとしよう。



「・・・・・・・・いいだろう」

「って言いながら、あたしの腰に回してるこの手は一体なんだよ」

「相手をしろと言ったのはお前だぞ」

「意味が違うっつの!このロリコン野郎!!」

「ロリコンとは侵害だな。お前の身体は少女と言うには成長しすぎだと思うが?」

「んなぁッ!!そ、そそ・・そんなこと」

「無いと言う気なら私がこの手で確認してやる」



上着のファスナーを素早く下ろしてやると

インナー越しにも分かるほど、よく熟れた二つの丘が

壊れない水風船のように揺れ

硬いレザーから押し出てきた。


その様子をしかと見た私の眼は、無意識に細まり

口元は緩やかに弧を描いた。


対しての方はと言えば・・・


戦場でも見たことのなかったような鋭い目つきで

わなわなと震えていた。



「・・・・・・・・・・マーカー・・・てめぇマジでぶっ殺す!」

「お前には無理だ」

「うるせー!!四の五の言ってねぇでかかってこい!相手になってやらぁ!!」

「・・・・・・・・・・・・ククッ、確かに聞いたぞ。相手になるのだな」

「え!?あ、いや・・だから意味が違う・・・」

「これで同意の上。遠慮はせんからな」

「ぎゃぁあ!!脱がそうとすんな!だから意味違うんだって!!」

「あながち違うこともない」

「え、じゃ・・じゃあちゃんと修行の相手してくれんの・・・・?」

「ああ。してやるとも。・・・・・・・・・ただし・・・」

「ただし?」



「寝技と固め技の実践訓練だ」

「絶対やだーーー!!」





島中に木霊するの絶叫を嬌声に変える過程はさぞ楽しいことだろう。


だが、しかし


今日もまた。


それは全力で戻ってきた上司同僚に邪魔立てされてしまい

叶う事はなかった。



ちっ、猿ぐつわでも噛ませておくべきだったな。











*あとがき*

ただの危ない人です。マーカーに見えない・・・。
スランプってことで勘弁してください(反省
ちなみに師匠の得意技ってのは「誘導尋問」のつもりでしたが、なんか違う・・・・。