これはリキッドが特戦部隊に入隊して1年ばかりが経った、とある日のお話。

血なまぐさい戦いにも、上司同僚からの苛めにも、やや慣れ始め
非日常的な生活が日常的に代わり始めた、リキッドにとって衝撃的なお話。





幸せ家族レポート






「あー・・・暇だ」



昨日大きな任務をこなしてきたばかりで、ガンマ団本部に帰還していた特戦部隊は
みな本部の各々の部屋でゆっくりしていた。


かく言うリキッドも、昨日はこの部屋に入った途端に疲れのあまり眠気が押し寄せてきて
あっさりベッドに身体を預けたのだった。



そしてついさっき眼を覚ました。


現在の時間は昼を少し過ぎて12時20分。

夕べ寝る前に食堂でさんざん食べたので空腹ではないし、
起きたばかりだから眠くもない。


部屋を見回してみるが、あるのは鏡とシンプルな机と椅子・・・
それに今寝そべっているベッドくらいだ。


リキッドは給料が少ない(というかほとんど無い)せいで
いつも使っている飛空艦の自室にさえ中古のテレビとビデオデッキくらいしか無いのだから
ごく稀にしか使わないこの部屋には、娯楽物などあるはずが無かった。



ふとポケットに手を突っ込むとチャリチャリという音がして
それをまとめて掴んで枕の横に散らせた。

反転してそれの数を数えると、枚数にして6枚。
金額にして253円。

リキッドの全財産・・・・。



今日は24日。
ガンマ団の給料日は25日なので明日がそうなのだが、期待は出来ない。
本来ならこれは貯蓄しておくべきなのだろうが・・・

暇すぎるせいで、その感覚は見事に麻痺っていた。



「雑誌でも買ってくるかな・・・・」



よっと、掛け声を一つつけてベッドから起き上がり
簡素な部屋を後にしたのだった。








部屋を出たリキッドは、エレベーターで1Fのボタンを押した。
狭いエレベーターの中にいるのはリキッドを含め3人。

2人ともリキッドより少し年上なのだろうが、リキッドの制服姿・・・要するに特戦部隊員ということに臆し
かなり隅のほうに寄っている。

そしてエレベーターが1階につくと、逃げるようにして左右へと小走りで去ってしまった。



「ちぇっ、どいつもこいつも話しかけてもくれねーし・・・」



リキッドは少し不機嫌になりながらエレベーターを降りて出入り口に歩く。



一般団員達の気持ちも分からなくはない。
もし自分が一般団員側だったとしても、特戦部隊のような連中とは関わりたくない。

眼が合わなければ挨拶だって遠慮こうむりたいものだ。



だが、友人が一人も居ないような環境では文句の一つも言いたくなる・・・と言うのが本音だろう。




「ねぇ・・・・」
「ん?」



足元の方からやけに可愛らしい声が聞こえた。

一瞬気のせいかと思ったが、今度は自分のズボンを引っ張られるのを感じたので
下を見ると、そこには3歳ほどの少女がリキッドを見上げていた。

鮮やかな長い金の髪を高い位置で2つ結びにしていて、
白い肌は触ったら柔らかそうな感じだが、どこか逞しい雰囲気もある。

服装はビンテージ系のオーバーオールに、スニーカーといった活動的なスタイルで
可愛い可愛いした格好をしたがるこの年頃の女の子にしては珍しい。

取り分け珍しいのは色の濃い金瞳。



「お兄ちゃん”とくせんぶたい”の人?」
「え・・・・ああ、そうだけど・・・・」
「じゃあをパパのところに連れてってほしいのv」



少女は大きな眼をパチパチさせながらそう言った。



「えっと・・・・って君の名前だよな?」
「うん」
「もしかして迷子?」



の視線にあわせるため、膝を折ってしゃがみこむと
リキッドのズボンを握っていた手を離し持っていた可愛らしい靴型のバッグからがさごそ何かを探す。



じゃなくてママがね。これがのママ」



小さな手に握られていたのはパスケース。
裏返してみると、と、にそっくりな女性が笑顔で写っていた。

色素のうすい茶髪で、やはり印象の強い金の瞳。
小柄だが、すらっとしてスタイルが良くて子持ちには見えない若々しい女性だ。

写真の限りではリキッドと同い年くらいにしか見えない。



「ママ可愛いんだけど、ちょっとおバカさんなの。
だからさっきもが居なくなったの気づかないで一人でどっかに行っちゃったんだ」



リキッドの手からパスケースを受け取り、またバッグの中にしまう。

なんだかしっかりしたような生意気なような、微妙な子だな。
リキッドは心の中でそう感じた。



「へ・・へぇ〜。じゃあの父さんはどんな奴なんだ?」
「パパはね、ママとよりおっきくて、キラキラの髪の毛ですっごーーーく!カッコイーんだよv」



キラキラの髪・・・金髪・・・・・隊長の子か?
そういや目つきとかちょっと似てるかも・・・・。

つーかあの獅子舞結婚してたのかよ。しかもあんな可愛い人と・・・。
犯罪だろ・・おい。



「お兄ちゃんの名前なぁに?」
「あ、俺リキッド。よろしくな・・・・じゃなかった、よろしくお願いします・・・えっと様?」
「変なの。でいいよぉ、そんな変な喋り方もめっ!」
「(い、いいのかな・・・・・?)じゃあ、よろしく」



ハーレムの娘なら、部下であるリキッドは敬語を使うべきなのだが
からの指摘であっさり言う通りにする。



「リキッドお兄ちゃん、をパパのところに連れてって?」
「いいぜ。じゃあ行こうか」



リキッドはの手をとって180度方向転換してエレベーターの方に戻った。

エレベーターはちょうど下に降りてくるところらしく、ランプが3Fから2Fに移った。
もうすぐ来る。



「あ、紐ほどけちゃった」


が自分の靴紐がほどけたことに気づく。


「結んでやろうか?」
「ううん、一人で出来るから大丈夫だよv」


そう言って、短い指を駆使して懸命に靴紐と格闘する。
そんな姿を可愛いなと思っているうちに、エレベーターが着いたらしく
左右に扉が開いた。

すると中に居た男が、リキッドの肩を叩いた。



「よーおリッちゃんv ちょーど良かった、ちょっと聞きたいんだけど・・・」
「ロッド、こっちも聞きたいんだけど、この子隊長の娘らしいんだけど知ってるか?」
「隊長に娘なんて居るの?・・・って」
「どうしたんだよ?」



靴紐を結んでいるを見た途端、ロッドが微妙な顔で止まった。
そしてすぐに、あの何か企んでる時の厭らしい笑顔で切り返してきた。



「へぇ〜v 隊長の娘ね。こーんな可愛い子居たんだな」
「ロッドも知らなかったのか?ってことは隠し子とかかな・・・・」
「かもな♪お姫様、お名前は?」



ロッドが声をかけると



「あv パ・・・・むぐッ」



靴紐を結び終えて顔を上げたが何かを言おうとしたが、
ロッドがその口を指で摘んで塞ぐ。



「俺のことはロッドお兄ちゃんて呼んでくれよなv」
「なにやってるんだよロッド、隊長に殺されるぞ」
「へーきだって、それよりリッちゃん、この子の名前は?」
だってよ」
「そっか、よろしくねんちゃん」



はこくこくと頷きながらロッドに答える。


なんか俺のときより懐いてないか?
ロッドの顔って子供受けいいのかな・・・・?



そんなことを思いつつ、リキッドたちはエレベーターに乗り込んで、
隊長もいるであろう特戦部隊のフロアのボタンを押した。



「ところでリッちゃん、ちゃん何処に居た?」
「出入り口のとこだけど・・・それがどうかしたのか?」
「んーや、気になっただけ」



ロッドはの頭を撫でたり、スキンシップをとりながら
リキッドに同じような質問を繰り返す。



「そーいやロッド、お前なんか俺に用事あったんじゃ・・・」
「あ、それならもう必要なくなったから気にしなくていーぜぇ」



リキッドの方を見もせずに、ヒラヒラ手を振りながらそう言う。
馴れたけど・・・・馴れたけど・・・・・・むかつく。

せめてコッチ見るくらいしろよ・・・。



「つーかロッド、言っとくけど・・・・」
「なんだよ?」
「隊長の奥さんに手ぇ出すなよ?いくら可愛くてもの母さんなんだからな」



予め釘をさすと、ロッドがきらっと眼を輝かせてリキッドの方を見てきた。

何か言われると思ったリキッドは反射的に身構える。



「お前隊長の奥さん知ってんだ?」
「写真でだけどな。さっきにせてもらった」



そうリキッドが言った直後、
ロッドの顔がこれでもかと言うくらいにニヤケ、垂れ目が限界まで垂れきった。
まるで惚気話でもするかのような顔だ。

そしてその顔で、更に酔っ払ったときのような甘ッたるい声を
リキッドに浴びさせてきた。



「すっげー美人だったろ?つーか可愛いだろぉ?」
「あ、ああ。可愛かったけど・・・」
「だっろーvV お前も分かってるじゃん!見直したぜ〜☆」



いつになくハイテンションのロッド。
不振に思ったリキッドは、浮かび上がってきた数々の疑問の中でも一番納得いかないものを聞いてみた。



「ロッドも見たことあるのか?」



さっき1階で会ったときは、ロッドはを知らないと言った。
だが、口ぶりからするに奥さんは知っているようだし・・・

結婚してるのは知ってたけど、子供生まれたのは知らないなんてあるのか?


あの獅子舞の性格ならガンマ団総出で祝わせそうだけどな・・・・。



「見たこと?あるぜ〜♪そっかそっか、やっぱ誰から見てもイイ女だよなぁvV」
「・・・・・・・・・・・・・・・・」
「ロッドお兄ちゃんはママのこと大好きなんだよv」
「へ!?」



の爆弾発言。

リキッドの脳内には、母とロッドが隊長の知らない場所で
逢引している様子が思い浮かんだ。



「おいロッド!それマジかよ?!」
「まあね〜んv」
「それ隊長にバレたら相当まずいだろ?!今すぐやめとけよ!!」
「なに?リッちゃん俺の心配してくれんの?俺ってモテモテで困るぜぇv」
「誰も心配してねーよ!俺が巻き添えになるのが嫌なだけです!!」
「お兄ちゃんたち、エレベーターもぉ止まってるよ?早く行こう?」



開いたドアの外で小首を傾げながら、リキッドとロッドを見る




「わりーわりーv じゃ行こうぜvV」
「あ!ロッド、お前なに抱っこしてんだよ!」
「別にいーだろ。なぁちゃん?」
「うんvV」
「あれ?もしかして俺って除け者にされてる?」



やけに意気投合しているとロッドを見て
少し孤独感を感じるリキッド。

頑張れリキッド!君の明日はもっと暗いはずだから!!







そして、なんのかんのと言いつつ3人仲良く廊下を歩き一番奥の隊長室を目指していたが、
何度めかの曲がり角を曲がったところで、正面に4人の人物が立ち話をしているのを見つけた。


そのうち2人はリキッドたちと同じ制服に身を包んでおり、1人はやたらとかさばったスーツを着ている。
そしてその3人より遥かに小柄な女性は・・・・・写真で見たの母だった。


リキッドは思わず目立った金髪の男に手を振る。




「あ!隊長ー、娘さんが迷子になってましたよー!」
「あぁん?娘ぇ??」
「その人が奥さんですよね?初めまして、新入隊員のリキッドっす!!」



ハーレム達に囲まれていたの母親に挨拶する。

くるっと振り返ったその女性は、写真の通り可愛らしく美しい人だった。
よりももっと深い色の黄金の瞳にリキッドを写し、にこっと微笑む。

するとロッドに抱っこされていたが、ぴょんとそこから飛び降りて母親に抱きついた。



「ママーv」
見つかったんだ!ロッドありがと」
「いーって、それも俺の仕事だしぃ♪それに見つけたのはリキッドちゃんだったりするんだな」
「あ、そーなの?ありがとな、リキッド」
「へ///あっ、どっ・・どーってことないっす///」



さっきの微笑みとは違う、目映い笑顔を直接送られてまともに赤面してしまったリキッドに
ハーレムが気づいて赤くなって縮こまってるリキッドの肩に腕を置いた。



「なぁに照れてんの、リッちゃんv」
「な!?て、照れてなんか・・・・・ッ」
「そんなリンゴのような顔で言っても説得力はないぞ、坊や」
「うっ・・・・・・///」



マーカーとハーレムという、特戦部隊の中でも取り分け対決したくないコンビに
ステレオ攻撃されてはリキッドでは太刀打ちできない。

そんな特戦サイドは放っておいて、再開した母子サイドを見てみよう。




「ママー、もぉ迷子になっちゃ駄目だよ?」
「あはははは。りょーかい♪でももあんまりママから離れるんじゃないぞー」
「はーい。ごめんねママ」
「いいよいいよ、あたしもごめんね〜」



駆け寄ってきたを抱き上げて頬にキスすると
も母の頬に自分の頬を摺り寄せて可愛らしいスキンシップをとりあう。

ここだけ見れば微笑ましい構図だが、
周囲に5人ものがたいのいい男達が居ては、それも台無しだ。



「そーだ、。リキッドお兄ちゃんにお礼言った?」
「あ・・・・まだ言ってないや」
「ほらほら駄目だよ?ちゃんとお礼言わないと」
「はーいv」



母親の腕から降りてリキッドに近寄り、最初の時のようにズボンの裾を引っ張る。



「リキッドお兄ちゃん、ママのところに連れてきてくれてありがとう、グラッチェvV」
「・・・え?」


グラッチェ?

それって確かイタリア語だよな?
ロッドがしょっちゅう使ってるし・・・・


それじゃあ・・・・・・・




「隊長もイタリア人だったんすか?」



って、ことになるよな?

なのにマーカーは俺を思い切り見下したように見ている。
それどころかGと隊長も似たような目つきだ。

そんな中、ロッドだけはニヤニヤとあのムカつくにやけ面をしてる・・・。


あ、なーんか

物凄く嫌な予感。



「坊や、さっきから何を言ってるんだ?」
の父親は・・・・・・・・・隊長じゃない」
「え?で、でも・・・じゃあ・・・・・・?」



困惑するリキッドを余所に、はくるんと振り返って
いつの間にかの肩に手を回している男に笑顔で聞いた。



「ねぇもうパパって言ってもいい?」
「ああ、いーぜv 



・・・・・・・・・・・・これって、つまり



「見てのとーり、の種馬はロッドだぜ?リッちゃん」




ハーレムの言った一言は、リキッドを白くさせるには十分だった。

そんなリキッドを見たは・・・・




「なに?なんかしたの??」
「いんやーv 坊やがの父親が隊長だって勘違いしてたから・・・・・・なぁv?」
「ねぇ〜パパv」



人懐っこい笑顔を交し合う仲良し父娘。



「ったく、変なとこばっかロッドに似ちゃってさ」



確かにそっくりだ・・・。

その場に居た誰もがに共感した。



「リキッドお兄ちゃんママに負けないくらいおバカさんだねvV」
「だなv でもはそんなことも含めて可愛いんだけどな♪」
「だよね〜v 、ママ大好きだよ」
「ママだけかよ、パパのことはぁ?」
「パパも大好き〜v」
「パパも、のこと大好きだぜぇ☆」




見てるこっちが砂を吐きそうなくらいのラブラブ父子っぷりには、
ぶっちゃけすらついて行けず・・・・

こんな厄介な2人を初めて目の当たりにしたリキッドは





「似とる・・・・・・。この父娘・・・めっちゃ似とる・・・・」





ちょっと離れたところで呆然として体育座りしていた。




「大丈夫リキッド?あの2人まともに相手しちゃ駄目だよ?」
「平気っす、ありがとうございます・・・」
「そんな敬語使わないでいーよ。あたしたち大して歳違わないし」
「え?」



の発言に素っ頓狂な声をあげる。
そして今度は、ゆっくり顔を上げての顔を見る。




「あの・・・・・・・・・・・、さん幾つなんですか?」
「あたし?あたしは今年で二十歳だけど・・・」
「はっ!二十歳ィぃいいぃイッ??」



絶叫度MAXのジェットコースターで今まさに落ちている真っ最中のような
声と顔で叫んだ。


「うん、ロッドと結婚したのも産んだのも17の時」
「じゅ、じゅ・・17・・・・・・・」



最早リキッドの頭は理解することを諦めており、驚きも表せないような症状に陥っていた。



「ったく、ガンマ団で寿退社なんてお前が最初で最後だろーよ」
「あはは!そーでしょうね」



呆れたように言うハーレムだが、は全く気にもせず笑い飛ばす。
回りも微笑んでいるが、リキッドだけは、またも驚きでいっぱいな顔でを見た。



さんガンマ団員だったんすか?!」
「あ、そっか。リッちゃん知らないんだっけ」
「??」



独り話題から置き去りにされているリキッドに
マーカーが思わぬ真実を告げた。



は元・特戦部隊員だ」
「はぁ?!それマジかよ、G?!」
「・・・・・・・・・ああ」
「私の言葉を信用せんとはいい度胸だな」



眼が笑っていない笑顔でリキッドを見るマーカー。
それを宥めるロッドの顔はいつになく楽しそうだ。

そんな様子を見て、は懐かしがるように昔のことを話した。



「聞いてよリキッド、隊長ってばあたしが辞めるとき、最後の最後まで退職金出すの渋ったんだよ」
「結局出してやったんだからいーだろが、この俺が5万も出したんだぞ!!」
「いやいや、退職金って普通ケタ違いますって」
「しかもその5万も、披露宴の時の酒代で元以上にとったじゃないっすか」



とロッドが口を揃えて言う。
確かに、ハーレムなんぞを披露宴に呼んだら5万なんて
彼の酒代に一瞬で消え去るだろう・・・・・・。




「しかも何とびっくり〜♪」
「もうこれ以上、なに聞いても驚かねーよ」



ロッドはやさぐれるリキッドに「そー言わず聞けってv」と
肩を組みながら言った。



な、初めは隊長のものだったんだぜv」
「はぁぁああぁぁあ?!」
「うっそv」
「はあぁッ?!」



期待以上の過剰反応にロッドはご満悦で
ニヤけ面を最大にした。



「やっぱ驚いたじゃん、リッちゃん可ぁ愛い〜☆」
「リッちゃん可愛い〜vV」



何が面白いのか、ロッドに便乗する



「リキッドなんかよりお前のが可愛いぜぇ、
よりママの方が可愛いよv」



何だこの父子は・・・。

自分の妻(母親)べた褒めじゃねーか・・・・・。




「だからマトモに相手にしちゃ駄目だって」
さんは・・・・・」
でいーよ」
「・・・は何でロッドなんかと一緒になったんすか?」
「”なんか”とは言ってくれんじゃん、リキッド坊や。そんなに俺にいじめられてーの?」
「ロッドうるさい、黙ってろ」

「ぐすん;〜・・・パパ、に怒られちゃったよ」
「よしよし。パパ元気出して?」



自分を抱っこしている本人の頭を撫でる
おいおい、それでいいのか父親よ。



「なんでって言われても困るんだけど・・・・・しいていうならが出来たから」
「それって・・・出来ちゃった婚ってやつ?」
「そーゆうこと」
「待った待った!!ちょっと違うだろソレ!!」



いじけていたロッドが復活してを抱いたまま、とリキッドの間に割って入る。
空いてる手での肩を抱き寄せて、リキッドを逆側の足で踏みつけてながら・・・。




「間違っていないだろう。を孕ませたおかげでお前はまんまと結婚出来たんだからな」
「マーカー!てめぇ、まだあの時のこと根にもって・・・・」
「甘いぞロッド、私はまだ諦めていない」
「俺もだ。なら子持ちのバツイチでも全然構わねぇぜ〜☆」
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・ん」



ぎゃいぎゃいと騒ぎ出す中年一同。


その連中に踏みつけられいるリキッドは痛みと重さに耐えながらも
楽しそうにしているを見て・・・




「もしかして・・・・・・って特戦部隊のアイドル?」




そんなことを思っていたそうな・・・・・。





そして今から約10年後、の元に奇妙な手紙が届くことになるのだが

それはまた別のお話。



少女の数奇な運命は まだ始まってすらいない。


















君の辿る運命は 辛く哀しく残酷なもの
それは誰にも止められない 

だから どうかお願い 信じて
君の身体に流れる血の温もりを 強さを 絆を 

悲涙に満ちた未来でも 君ならきっと幸せを見つけられる・・・








後書き。

初☆連載外ヒロインはロッドの奥さん(今年で4歳になる子持ち)でした〜。
ちなみに外見は連載ヒロインとまんま一緒だったり・・・(手抜き)

更に言うと、ロッドの娘は当サイトのハリポタ夢でヒロインになってます。
もし興味があればそちらもどうぞ。
微妙にちらりちらりとロッドと、ここのヒロインと、獅子舞が話題で出てます。


時間軸が分かり辛いでしょうので一応解説。

この話から4年前にヒロインが妊娠
3年前に出産
1年前にリキッド入隊

ってかんじでした。