俺の天使、。
好きなことは追いかけっこ。
今日もまた 俺は天使を捕まえる。
神の神による神のための包囲網
「、俺の彼女になってくれるよね?」
「イ・ヤ・だ!!」
アッカンベーなんて…可愛いすぎるよ。
舌もピンクで美味しそうvv
「今日も可愛いね」
「うるさい!どっか行け腹黒」
「俺のこと好きでしょ?」
「嫌いだバーカ」
「うそ」
「激しくホントで〜す」
「は俺のこと好きだよ」
「勝手に決めるな!!しかも決定系かよ!?」
「くすvv」
が俺を好きじゃない訳ないからね。
素直じゃないなあ。
「やめろ−−っ」
「まだ何もしてないけど」
「(狽ワだ!?)その黒い微笑み!やめろ!!」
「コレ?」
マク●ナルドも真っ青なスマイル。
背後がやたら黒いけど…
「やめろって言ってんでしょーが!」
「付き合ってくれたら、やめてあげるよ」
黒さ3割り増し。
いつもより多く黒くしております。
「いやだぁぁ!あたしには『純粋な笑顔の爽やかboyと、淡く甘ずっぱい初恋を実らせる』っていう、ささやかな夢があるの!!!!」
はい、そこ!突っ込み不可ですよ。
ささやかって言ったら、ささやかなの。
「何だ」
あ、諦めた?
「俺以上その条件に当てはまる男なんて居ないよね」
はいぃ???!
「嬉しいよ…」
果てしなく限りなく、嫌な予感☆
「なりの遠まわしな告白、ちゃんと受けとめるから」
はい!予感的中。
今すぐ逃げろ。
「アンタの真っ黒い怪笑なんぞ誰がいるかぁぁぁぁぁぁ−−−っ!!!!!」
脱兎。
それにしてもイイ走りだ。
陸上部にでも入ってたら、さぞかし良いスプリンターとなれただろう。
走り去ったの背を見守る神。
「必死に逃げちゃって本当に可愛いなぁ」
制服のポケットから取り出したのは携帯電話。
「もしもし、俺だけど」
電話の相手は?
「そう、それじゃあ今から作戦開始」
作戦?
「俺の天使、絶対逃がさないようにね」
−ピッ
「さてと…食堂で一服しながら待ってようかな」
「はぁ…はぁ、あーっ疲れた!!」
走りに走って数十分後、
は一番離れた別塔まで来ていた。
「今日は追ってこないんだ…ラッキー♪」
いつもは地獄のように追われる。
そして最後は生け捕りに…。
「狽っ、先輩」
「ん?」
廊下の曲がり角で、出会い頭に声をかけられた。
誰だろう?
見覚えのない女の子だ。
「こちらC地点、先輩発見しました!」
発見〜〜?
あたしは珍獣かよ。
「神先輩に連絡を…っきゃあ!?」
「今!今誰に連絡するって言った?!」
は女生徒の手を携帯ごと掴んだ。
その拳には尋常じゃない力が篭っている。女の子も痛がってるし…
「早く言え!!」
コッチの貞操にかかわるんだ!!
幻聴であってほしい。
そうである事を切実に願う。
…しかし、真実は残酷で無情だ。
「えっと、その…神先輩に…」
今にも泣きそうな声。
でも多分、今のあたしの方が泣きそうな顔だ。
「ははは…そっか、そうなのか」
神が追ってこない理由はコレか。
「今日の敵はアイツじゃない…」
敵は全校生徒。
あたしは神の包囲網のど真ん中にいる。
「居たか!!」
「向こうも探せ!」
「捕まえないと俺たちの命の保障も無いぞ−!!」
血眼…。
今の海南は、まさにそんなカンジだ。
人々がの形を求め駆け回っている。
「今出てったら殺られる…」
そう感じずにはいられなかった。
「こっちは探したか?」
ドッキーン!
「(来るな来るな来るな〜〜〜っっっ)」
息すら殺して身を潜めることに心血を捧げる。
―バタバタバタッ
足音はの隠れている1m先を通り過ぎていった。
完全に物音がしなくなると、安心して胸を撫で下ろした。
とりあえず危機脱出。
「さん見っけ!」
低いくせに妙に明るい声。
「の、ノブ…」
「こんなとこに居たんすね〜、探したッスよ」
よりにもよって神フリークのノブに発見されるなんてっ!
「神さんトコ行きましょー」
危機上陸。そして早くも絶体絶命。
「ノブ離して!一生のお願い!!」
どこの子供だ。
「さ〜さ〜イザ神さんの元へ!」
人の話聞けよ。
「捕まって…」
「えっ?今何か…」
「捕まってたまるか−−−−−っ!!」
「げはっっっ!!??」
下から突き上げるようなアッパーカット。
てゆうか昇龍拳。
「ご、ごめん平気?」
「いって〜、全然平気じゃないッス」
半分泣いてる信長。
あっ鼻血…
「ごめんね?今度よっちゃんいかオゴるよ」
「安っ!?」
「じゃあチロルチョコ2個!!」
「微妙すぎるッスよぉぉぉ」
そりゃそうだ。
昇竜拳くらって鼻血まで出だした代償にしちゃ安すぎる。
「今あっちで声しなかったか?!」
「戻るぞ!」
やばい、ここに居たら見つかる。
仕方なくは、山積みのダンボールから出た。
隠れていた奥のスペースに信長を残して…
「いい隠れ場所だったのに」
―第二倉庫―
使用目的・主にトイレットペーパーの補充。
今度の場所は、にとって快適な居心地だった。
「ココなら平気でしょ」
―応接室―
生徒はまず入ってこない。
「この茶菓子おいし〜vv」
机の引き出しにあった高級そうな菓子。
えっ、勝手にいいのかって?
…
鍵かかってなかったから大丈夫!!
「う〜ん、紅茶が欲しい」
−ガチャっ
「ん?コラ何やってるんだ、勝手に入って」
「ちぇっ、ごめんなさ〜い」
「来客用の菓子も食べたのか?!」
「誘惑に負けまして…」
入ってきたのは3年の国語教師。
のクラスの受け持ちではない。
名前は…さて、何だったかな。
「まったく、…クラスと名前は?」
「2年1組、です」
「?」
「はい、です」
「そうか、君が…」
「先生?」
「っコホン、え〜全校生徒に連絡する。
ターゲットは西棟1階の応接室…繰り返す、
ターゲットは西等1階…」
先生は備え付けのマイクに、そう話しかけている。
すなわちそれは、
「センセーの裏切り者ォオオオオオ!!!!!」
強烈な叫び声を室内に捨てて
猛烈な勢いで走り去った少女。
「すまん」
一人になった男は呟いた。
「先生も…命は惜しいんだ」
眼鏡の奥にキラリと涙が光る。
「もう嫌だ」
「まあ、そうだろうな」
「もぅイヤだ…」
「モテる女も辛いってことか…」
「人事みたいに言うなぁぁぁ!アイツは紳ちゃんの管轄でしょ??!!」
実は幼馴染な、牧と。
「管轄って言ってもなぁ、神がどういうヤツか知ってるだろ?」
「知らないし知りたくないし知らないでいい!」
「……」
実も蓋も無いどころか、鍋すら無いの回答。
「神のところ、行かなくてイイのか?」
「行かない!!」
「あとでどうなっても知らないぞ」
「紳ちゃんまで、あたしの敵なの?」
「俺は中立だ」
帝王のクセに、無難すぎることを言いよって。
「味方じゃない人に用は無い」
「なら校内に、お前が用のあるやつは居ないな」
「ぅ…考えないようにしてたのに!!」
我が幼馴染ながら、なんて可哀想なヤツだ。
あの神に気に入られたばっかりに…
「苦労するな」
「紳ちゃんもね」
あんなヤツの先輩1年間もやってりゃ苦労したでしょ?
「ははは、分かってくれるか?」
「だって紳ちゃん高校2年から加速的に老けたし」
ガッガ−−−ン!!!??
牧紳一、驚愕の真実。
老けた理由は神のせいだった。
「まあ元々カナリ老け顔だったけど」
ガガガガ−−−−−ァァァアン!!!!
BGMはベートーヴェンより『運命』
「でもセンター分けにしたら、ちょっと若くなったよ」
「それって、どのくらいなんだ?」
「監督からコーチに間違えられる位」
17歳には、まだ(当分)届かない。
「ぐ、具体的に言ってくれ」
「疲れたホストから青年実業家」
そりゃ若返りじゃなくて人相改革だ。
「だって具体的に言ったら、紳ちゃん傷つくもん」
見かけに寄らずナイーブだから。
「は優しいな」
優しいか?
「紳ちゃんほどじゃないです」
いちゃつくなよ。
「それもそうか」
「や、そこは『ほど優しい子は居ないさ』くらい言ってよ」
「生憎ウソは苦手でな」
ニヒルに口元で笑う。
ううん、やはり老け…ゴホッゴホ!!
何かほのぼの。
「あー帰りたい!!」
「神が帰さないだろーけどな」
「そーゆうこと言わないっ」
「…どうやら来たようだぞ」
来た…?
「、迎えだ」
「迎えって…まさか紳ちゃん!あたしをっ」
「vv」
「…売ったな」
の両肩に乗った手。
神出鬼没 奇想天外 完全無敵 手練手管 神宗一郎
「それは勘違いだ。俺は…」
「牧さん、黙ってもらえませんか?」
神の目が恐ろしく冷たい。
帝王、顔面蒼白。
色黒のため大変分かり辛いですが、
色黒のため蒼くも白くも見えませんが。
「いやぁぁああ!離してマダ死にたくないぃぃ!!」
「逃げられないって分かってるよね?」
「やぁぁどあああぁぁぁっっ!!!」
肩の手を思い切り振り払って嫌がる。
神は…
「、俺…怒るよ?」
「ひっ…やぁ、来るなっ来ないでぇ」
「クスクス‥可愛いよ、俺の」
「いやっヤメ…」
「‥」
エロビ撮影じゃないですよ?
「やめろって言ってんだよ!この腹黒がぁ−っ!!」
−パシッ
「お転婆なところも大好きだよvv」
―ちゅっ
受け止めたの拳にキス。
しかも左手の薬指。
「ア…あ、あ−−−ァァ…」
呪怨モード。
恐怖の階段を3段飛ばしで駆け上がり
もはや生気はマイナス値。
―ちぅ
「あっ…」
牧が声を出した時、は既に白目をむいていた。
「嬉しすぎて失神しちゃったんだ」
ほっぺにちゅー。
それがを地獄へ導いた神の必殺技だった。
「クス、何でこんなに可愛いのかな」
意識のないの頬をつつく神。
「白目むいてるのがか?」
「可愛いですよ」
だったら、どんな姿でどんな顔でも…ね。
標準より小柄なの身体を抱き上げる。
「保健室、連れて行きますね」
可愛い可愛い オレの天使。
でも羽はいらないよね?
だってドコにも行かないんだから。
オレが一生幸せにしてあげる。
「よけーなお世話だバカヤローっっ!!!」
おまけ〜
「清田、その鼻どうした?」
「さんにやられたっス」
「そりゃ災難だったな」
「牧さんこそ、どーだったんすか?
神さんからの脅迫…じゃなくて呼び出し」
「の足止めに使われただけだった」
「めちゃくちゃラッキーっすね」
「まあな」
「ところで、ドコに居たんすか?」
「ん?そこだ」
―給湯室―
「(食堂の)隣っすね」
「ああ、(ココの)隣だな」
「「………」」
「ラーメン美味い」
「蕎麦もイケるぞ?」
今日もまた策士の作戦は大成功のようで。
END