梅雨時に初夏の花々を訪ねて 金比羅山より南沢あじさい山へ

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金比羅山からあじさい山地図

 6月から7月にかけての梅雨時、五日市の裏山に初夏の花々を訪ねて、金比羅山から北東の南沢の谷筋にアジサイが咲き誇る南沢あじさい山へ所々草深い踏跡をたどって下る。ただし、この下りは足下が悪いので、雨天の時は急がば回れで林道をのんびり歩いて下っても良いだろう。さらに余裕があれば五日市憲法の発見された土蔵や小さな美術館のある深沢を散策してみよう。

 金比羅山から南沢あじさい山へは左の地図を、アプローチは裏山散歩 金比羅山コース案内を参考にしてください。また、五日市駅を起点にあじさい山、金比羅山をめぐるコースの地図も追加で作ってみました。これは06年に行われたあじさい山を巡るJR駅からハイキングのコースになります。


金比羅山 ホタルブクロ 金比羅山 ウツボグサ
金比羅山 アジサイ 山火事注意の看板から金比羅山への登りにかかると、道ばたにドクダミに混じってホタルブクロが、植林を抜けて金比羅公園に差し掛かると、盛りを過ぎたツツジの間にアジサイなどが、その足下にはウツボクサが見受けられる。やがてコンクリート造りの展望台からさらに琴平神社まで登ったら、神社裏手の道を北上し金比羅尾根の縦走路を日の出山へと進む。展望台から日の出山へショートカットする道もある。


 日の出山への縦走路が林道の上を渡る橋まで来たら、その手前から右下の広場を抜けて林道に出る。すぐ目の前の林道カーブ(左の写真)にある、枝打ちされて上の方だけ枝の残った木の根元から不明瞭な踏み跡を下る。上の写真はその下降点から見た縦走路と橋。
 ただし、冒頭でも言ったように、ここからあじさい山へ下る道は足下が悪いので、雨天の時などは無理をせず、のんびりと林道を下っていったほうがよいかもしれない。そうすれば、雨の日でも全行程を通じて、傘をさしながらの気軽な雨の山道散歩ができるだろう。

 林道から下り出す辺は梅雨時は草が茂って鬱陶しいが、すぐに適度に下草の刈られた檜林の中に続く細道を下るようになる(上左の写真)。上右の写真は下から見た尾根道。草が茂ってくると道は不明瞭になるので、尾根を外さないように注意しよう。林床には所々コアジサイが咲いている。左の写真は6月中旬ころ、花が咲き始めたコアジサイ。
 踏跡が徐々に右へ向きを変えると下りが急になり、写真の中ほどに見える小さな赤茶色の屋根(山ノ神の祠)の右側へと降りていく。この辺は足場も悪いので、足を滑らせないように一歩一歩確実に足を運びたい。

 山ノ神の脇を抜けると周囲にはアジサイが広がり、南沢あじさい山の広場に降り立つ。谷筋の林道沿いに延々とアジサイが植えられ、脇の畑にも季節の花(上右の写真)が咲いている。広場からさらに谷筋に続くアジサイの小道(上左の写真)を下ると、道ばたの花はシモツケソウ(左の写真)に変わる。道路に出たところにはあじさい山の持ち主のお宅があり、庭先には来訪者用に公衆トイレも用意されている。

 道路を下っていくと、深沢沿いの道と出会う三叉路がある。上左の写真は逆方向から見た三叉路で、左に行けば南沢となる。ここから深沢を遡れば、五日市憲法の発見された深沢家土蔵や、友永詔三氏の幻想的な少女像や人形、絵が古民家を手作りで改造した建物の中に展示されている小さな美術館(上右の写真)がある。
 五日市駅に向かうなら、深沢(三内川)沿い高台の道を南下し、右の写真のT字路を右折、次いで100メートルほど先の角左折して下ると駅裏手に出る。

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