カンソー文庫本


←カンソー文庫本単行本に戻る
←アジアン笑に戻る


go home


---これにて終了。あとは読書bakaにて---

『平壌(ピョンヤン)ハイ』 石丸 元章
(文春文庫・03年1月・686円)
(15/JAN/'09追加)

スピード、アフター・スピートのあとに平壌。社会派へ?とちらりと思った私が間違いだった。
勢いありすぎでちと寒い。キムという人間は実在するのか、それともネタか。


『怪魚ウモッカ格闘記 インドへの道』 高野 秀行
(集英社文庫・07年9月・571円)
(18/APR/'08追加)

またまた高野秀行。 インターネットで見つけた怪魚ウモッカを探しにインドへ、という冒険記、というかなんというか。
やたらと文章を水増ししてるなぁと思っていたら、連載ありきの企画だということが判明。
この人はこういう書き方をしてほしくない、なんて無責任に思ったりして。
図書館で借りたから何の貢献もしてなくて申し訳ない限りだが。
ウモッカとはなにか、ウモッカを探し出せるのか?
それなりに楽しめるが、これだけで1冊にするってのはちょいとムリがある。


『ミャンマーの柳生一族』 高野 秀行
(集英社文庫・06年3月・429円)
(6/APR/'08追加)

『ビルマ・アヘン王国潜入記』(単行本にて紹介)でワ州に潜入したこともある著者が、
ミャンマー(ビルマ)に合法的に入国し、軍情報部監視つきの旅をする。
軍情報部を柳生一族に、アウンサンを家康に、アウンサンスーチーを千姫にたとえ、
おもしろおかしく、わかりやすくミャンマーについて語ってくれる。
椎名誠(なぜかあとがき担当)の旅行記なんぞよりずっといい。


『カルカッタ大真珠(パラゴン)ホテル』 谷 恒生
(徳間文庫・90年7月・440円)
(2/APR/'08追加)

なぜいまさらこの本を、ってところではある。
むかしのバックパッカーはこうだった。安宿にグズグズと巣食り、ドラッグあるいは“オンナ”だけの人々。
みなさん、ろくでなしなりの個性があった。

『5万4千円でアジア大横断』 下川 裕治
(新潮文庫・07年5月・476円)
(23/JUL/'07追加)

下川裕治は好きじゃないのになんだか読んじゃう。
興味本位の客を引くうまいタイトルつけるんだよね。それでまた失望するという毎度のパターン。
日本〜トルコへと続くアジアハイウェイ(高速道路ではない)をひたすらバスで移動する。
バス移動の辛さばかり書かれて、ある意味キワモノ旅作家の本領発揮ということになるだろう。
5万4千円は海外でかかった移動費合計であって、国内移動費、ビザ代その他は入っていない、
なんて細かいことはどうでもよくなるような、内容のない本だった。

『極楽タイ暮らし 「微笑みの国」のとんでもないヒミツ』 高野 秀行
(KKベストセラーズ・00年10月・600円)
(26/APR/'07追加)

『ビルマ・アヘン王国潜入記』(単行本にて紹介)を書いた筆者は、それ以前にこんな生活を送っていたわけか。
やっぱりここにも、友達ができない国だって書いてある。
ほんとーにタイ人はゆるい、というか、ゆるすぎるんだね。

『インド旅行記 1』 中谷 美紀
(幻冬社文庫・06年8月・571円)
(6/JAN/'07追加)

先に読んだ2よりもいい。はじめてのインドへの新鮮な驚きが各所に見られる。
20キロの大量荷物、ホテルのきれいなバスルーム、毎日エステ、
すべての行程につくガイドやドライバーなど、あまりに違う旅のタイプにひゃーっと思いながらも、
彼女が女優だからではなく、多くの日本人女性はこうだよね、と再確認した。

『インド旅行記 2』 中谷 美紀
(幻冬社文庫・06年10月・495円)
(1/NOV/'06追加)

1より先に2を読んだ。これは単なる日記だ。
○△に行った。ガイドのなんちゃらさんが「あーだこーだ・・・」と言った。感想。(この繰り返し)
ここからはどこのこと、という区切りがハッキリついていないから、とても理解しにくいし、
写真がほとんどなく、一段落が長く、読みにくい。
なんとなく南インドとはどういうところかわかればいいや、という人にはいいだろう。

『インド幻想紀行 (上)(下)』 H・P・ブラヴァツキー
(ちくま学芸文庫・03年4月・各1500円)
(17/APR/'05追加)

H・P・ブラヴァツキー:1831-91年、ロシア生まれの神秘思想者、1875年に神智学協会を創立。
いにしえのインド紀行が新たに訳出された。
神秘主義に終始するのかと思ったが、
19世紀当時のインドの歴史、文化、気候風土、宗教などがありのままに記述され、
数多くのエピソード・議論が展開され、
インドを深く探りたい人にはたまらない内容になっている。
インド遺跡を描いたペン画が旅情を誘う。

『地雷を踏んだらサヨウナラ』 一ノ瀬 泰造
(講談社文庫・85年3月・500円)
(14/MAR/'05追加)

結末を知っているだけに、両親との手紙のやりとりに泣けた。

『サイゴンから来た妻と娘』 近藤 紘一
(10/FEB/'05追加)
(文春文庫・81年7月・490円)

名著なので今さら述べるまでもない。
故近藤氏の奥さん、ナウさんが書いた『アオザイ女房』が絶版で読めない。
くやしい。

『ハノイの純情、サイゴンの夢』 神田 憲行
(講談社文庫・98年1月・720円)
(10/FEB/'05追加)

サイゴンの日本語学校教師になった著者が送った、飾らないベトナムの日常。
サイゴン人とハノイ人の確執など、
ベトナムに入り込まないと知ることのない出来事が面白い。

『秘境西域八年の潜行』 西川 一三
(10/FEB/'05追加)

日中戦争中、スパイとしてチベットなどに潜入、ラマ僧として修行を続けた著者。
現在とは比べ物にならない厳しい状況下で、ラマ僧として生きぬく意志の強さは想像を絶する。
戦争というものの異常さと、当時の日本人の強さに圧倒される。
古い作品なので図書館などで。

『アジア的生活』 浜 なつ子
(講談社文庫・00年8月・571円)
(29/DEC/'02追加)

「なぜ、彼らはアジアにはまってしまったのか?」
アジアにはまる日本人になるかならないか、の境界線がすぐ横に引かれていて、
ちょっとしたきっかけでいつの間にかその線の向こう側にいた、そんな人たちのお話。
自分はどうだ。

『アジアへごはんを食べに行こう』 向山 昌子
(講談社文庫・02年5月・467円)
(22/JUL/'02追加)

化粧もすれば仕事もする、身体が強いわけでもなく夫子もいる、
つまりたいへんノーマルな女性がアジアを旅すると、こういうスタンスで物事を見るんだろうなぁ。
たしかにシンプルで、どことなくお上品で、読みやすく、毒はなし。

『極楽タイ暮らし』 高野 秀行
(KKベストセラーズワニ文庫・00年10月・600円)
(15/DEC/'01追加)

タイ人ってその場限りのいい加減人種なんだ、ということがよーく分かる本。
何度行っても友達が出来ない国なんだよね。

『アジア無頼 「幇 バン」という生き方』 宮崎 学
(徳間文庫・01年5月・590円)
(7/NOV/'01追加)

中国で生まれた組織、幇の一員だった日本人の手記に基づいている。
ベトナム戦争とは、アジアとは、日本人とは?
現代にはとんとなくなった「義」を思い出させてくれる。

『ダライ・ラマ自伝』 ダライ・ラマ
(文春文庫・01年6月・552円)
(28/OCT/'01追加)

ダライ・ラマの朴訥実直な言葉にハッとさせられる。
宗教者からの真実の提示は期待と予想を裏切りながら、心をポカリと開けてくれる。

『よくばりアジア 買っていいもの悪いもの』 長崎 快宏
(祥伝社黄金文庫・00年7月・552円)
(28/OCT/'01追加)

旅の超初心者向け内容でありながら、著者がとっても知ったかぶり、プラス、エロジジイ。
しかもモテナそうなエロジジイでちょい不快。変にマニアってないところは○。
おみやげマニュアル入門編といったところかな。

『よくばりアジア 行っていい場所ダメな場所』 長崎 快宏
(祥伝社黄金文庫・00年7月・552円)
(28/OCT/'01追加)

上記本と同時に出版された。
内容もかぶってて、1冊で済むものをむりやり2冊にして、印税稼ごうって魂胆なのか。
観光名所案内にありきたりな危険情報くっつけたって感じ。

『ヒジュラに会う』 大谷 幸三
(ちくま文庫・95年4月・680円)
(28/OCT/'01追加)

ヒジュラたちとの出会いをそのまま綴ったもの。
ヒジュラと語る、ヒジュラと時間を共にする、それは大変貴重な体験だとして、
読者としてはヒジュラの生活の表面的な部分や会話の記録ではなく、
もっともっとダーティな部分、触れてはいけない部分、インドの深淵なヒダを剥いでみて欲しかった。
ってゆーのは欲張りかな。ムリだよな。

『不可触民』 山際 素男
(光文社知恵の森文庫・00年10月・476円)
(28/OCT/'01追加)

カーストという呪縛。呪縛というよりインドそのもの。
不可触民だからレイプも拷問も殺人も可だというインドの素顔。
プーラン他、何年か前からこういった本がやっと出まわるようになって、
でもインドからカーストが無くなることはありえないし、堂々巡りをあらためて感じさせてくれる。

『アジアもののけ島めぐり』 林 巧
(光文社知恵の森文庫・99年5月・476円)
(28/OCT/'01追加)

もう少し深いところまでつっこんで欲しかった。
もののけというよりおばけに関する入門書といったところ。

『タイ様式(スタイル)』 前川 健一
(講談社文庫・01年3月・695円)
(7/MAY/'01追加)

単行本『バンコクの容姿』に加筆されたもの。ヲタクだわぁ。
タイを愛してないけどこれを書いてるってあたりが、素直に楽しめる要因なんだろう。

『インドの大道商人』 山田 和
(講談社文庫・99年12月・1143円)
(22/APR/'01追加)

一章加わって文庫になった。
インドを語るのにオーバーな言葉は必要ない。
インドにまた行きたくなった。

『アジア・旅の五十音』 前川 健一
(講談社文庫・99年9月・724円)

淡々としているのにどうしてこんなに旅情をかきたてられるんだろう。
やっぱり前川先生はすごい。カバン持ちさせてほしい。

『インドの樹、ベンガルの大地』 西岡 直樹
(講談社文庫・98年9月・619円)

『インド花綴り』西岡氏の最新刊。
インドの大学で学んだ氏だからこそ可能な、素朴なインド庶民との出会いと交友が描かれている。
花樹にまつわる物語とスケッチも中綴されていて、久々に内容充実、心洗われるアジア本が登場した。

『「不思議なアジア」にはまる本』 話題の達人倶楽部編
(青春BEST文庫・98年?月・476円)

アジアの不思議の寄せ集め。
不思議というほどのものかどうかはともかく、数時間の暇つぶしにはなる。

『アジア・キッチン旅行』 高崎 篤
(ワニ文庫・98年7月・857円)

アジアの料理を素人たちが現地で作る。
企画は面白いけど、文章があまりに稚拙ではずかしい(これでコピーライターとは!)。

『妖しいアジアの怪しい人々』 クーロン黒沢
(ワニ文庫・98年8月・各495円)

めっちゃバカな日本人たちのおはなし。
旅に出るとこんなヤツラが観察できるから面白いんだよね。

『旅ときどき沈没』 蔵前 仁一
(講談社文庫・98年6月・各648円)

ショートストーリー集で脈絡がなにもない。
旅に持ってって古本屋に出すタイプ。

『バンコク下町暮らし』 下川 裕治
(徳間文庫・98年8月・各495円)

子連れでバンコクに住みたい人へ。

『バンコクに惑う』『ホテルバンコクにようこそ』 下川 裕治
(双葉文庫・98年5月・各457円)

エピソード部分は面白い。

『アジアの旅人』 下川 裕治
(講談社文庫・97年5月・619円)

元新聞社勤務だったからなのか、もともとそういう人なのか、評論に終始している。ツラい。

『マリファナ青春旅行(上)(下)』 麻枝 光一
(幻冬舎アウトロー文庫・97年11月・各495円)

文庫になったから持ち歩けるぞ。
ドラッグ本としてというより、旅本として多くの人にすすめたい。
まえださんの店「大麻堂」が東京にもあるたぁ知らなんだ。

『アジア・ケチケチ一人旅』 長崎 快宏
(PHP文庫・98年3月・457円)

今さらガイドブックにすら載らないような、ありきたりの情報ばかり。

『アジアの歩きかた』 鶴見 良行
(ちくま文庫・98年3月・680円)

さすがに筑摩。シブい趣味してる。
非常にまっとうな内容で、文体も古風だから、活字に馴れていない人は読みにくいだろう。
内容は実に深い。

『怪しいアジアの歩き方』 クーロン黒沢・ポッチン下条共著
(ワニ文庫・97年12月・495円)

タイトルと著者名から、もっと過激な内容を期待していたのに拍子ぬけ。

『身体(からだ)にやさしいインド』 伊藤 武
(講談社+α文庫・98年3月・980円)

いつか買おうと思っていたら文庫になった。よかった。
彼のようにポジティブな人と一緒に旅したら、さぞかし有意義だろうなぁ。

『夢街道アジア』 日比野 宏
(講談社文庫・98年3月・705円)

相変わらずダマされ続けるお人好し。
旅日記スタイルはそろそろあきた。ここらでひとつ写真集でも出したらどうだろう。

『旅の理不尽』 宮田 珠己
(小学館文庫・98年3月・476円)

やっと文庫になったか。一緒に旅はしたくないけど、本は買いまっせ。
旅本書きの中ではめずらしく、文章がうまい人なのだ。

『いくたびか、アジアの街を通りすぎ』 前川 健一
(講談社文庫・97年8月・705円)

前川しぇんせいが若かりしころのアジア旅回顧録。
淡々と一歩退いた視点はあいかわらずで、安心して読んでいられる。
旅費キリツメキチガイを常日頃から不快に思ってる人は、ぜひ。

『アジア漂流紀行』 下川 裕治
(講談社文庫・97年9月・514円)

前三部作よりはアジア本らしくなったけど、やっぱりこの人って、いろいろと“考えちゃう”人なのね。
いい加減、新ネタ披露してよ。

『アジア赤貧旅行』『アジア達人旅行』『アジア極楽旅行』 下川 裕治
(徳間文庫・94年8月/95年6月/96年10月・各520円)

東南アジアに荷担しすぎるフシがあって、読むほうの肩にも力はいっちゃう。
言いたいことは分かるけど、国際政治が語りたいんなら、
そういうメディアで述べてくんな、と。

『アジア亜細亜〜無限回廊』『アジア亜細亜〜夢のあとさき』 日比野 宏
(講談社文庫・96年2月/97年2月・660円/700円)

最初ダマされっぱなしだったから、こいつは?!と思ってたけれど、
旅が進むにつれて、お人好しが良い方向にすすんでGOOD。
等身大旅本ってスキ。モテモテ著者にいちど会ってみたい。

『アジアラーメン紀行』 森枝 卓士
(徳間文庫・90年11月・762円)

観点はいいのに、深さがなぁ。

『東方食見聞録』 森枝 卓士
(徳間文庫・90年8月・762円)

フィリピン・韓国・台湾、いずれも興味なしだから、いまひとつ。

『東南アジア食紀行』 森枝卓士
(徳間文庫・89年12月・667円)

この人、さすがカメラマンだけあって、文章が・・・。

『中国火車旅行』 宮脇 俊三
(角川文庫・91年9月・420円)

さすが鉄道ヲタクの宮脇しぇんしぇい、というところもあるけれど、
すべての日程がガイド任せの大名旅には共感もてず。
中国の長距離列車に乗ったことのある人なら、懐かしさを覚えるとともに、フツフツと怒りが・・・。

『トイレのない旅』 星野 知子
(講談社文庫・97年7月・619円)

ゲーノージン本にしては、しっかりとした文章で、きちんと読み物に仕上がってる。
すべてがテレビロケがらみだから追体験はできないけれど、ヒマつぶしにはいいんじゃないかな。
途中から登場する「やっちゃん」と著者とのカンケーが、気になって気になってしかたない。

『亜細亜看看』 松本 十徳
(徳間文庫・95年6月・757円)

やっぱりシーサンパンナ行きたいぞっ!!
著者はジャーナリストだそうだが、それにしては、この「てにをは」はナニゴト?

『東南アジアの屋台がうまい!』 長崎 快宏
(PHP文庫・96年7月・563円)

これから貧乏旅を、という人にはいいかも。
屋台本というより、広く浅く情報本。

←カンソー文庫本単行本に戻る
←アジアン笑に戻る

go home