米軍のこと



嘉手納基地周辺 爆音で「情緒不安定」  (朝日新聞より抜粋)

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基地周辺の幼児は、基地のない地域に比べて落ち着きがなく、風邪を引きやすいといった傾向があることが分かった。一部の地域では「低体重児」の出生率が高かった。
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幼児の行動については、騒音がうるささ指数七五以上の嘉手納基地周辺の嘉手納町など五市町村で九百三十三人、基地のない沖縄本島南部で三百十一人の幼児(三−六歳)を対象に、親たちからアンケート形式で聴取した。
それによると、「気が散りやすい」「嫌がらせをする」など、情緒不安定の有無について、「はい」と答えてたのは、基地周辺の方が平均値で倍もあった。「よく風邪で休む」についても倍 近い差があり、「ぐずぐずして手間取る」「友達がいない」などの消極的傾向では、差が倍を超えた。
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聴力障害では、滑走路の直下で最も騒音がひどいとされる北谷町砂辺地区の三十−七十歳の百十六人への調査で、八人が騒音によると見られる聴力低下をおこしていることが分かった。



沖縄本島、とくに中部から北部にかけては、いまだに米軍の占領下にある、といっても過言ではないような状態が続いています。
観光客のみなさんは、延々と続くフェンスが見えていながら目に入らないようですが、一度それを意識してみてください。いかに軍ばかりなのかが分かります。
フェンスの中をのぞいてみると、たくさんの亀甲墓が見えます。畑で働いている人々もいます。軍の中での畑作は黙認されているだけで、本当は違法のようです。

冒頭の記事からもうかがえるように、軍用機による騒音は想像を絶するものがあります。私も北谷町砂辺に住んでいたときに、そのひどさを身をもって体験しました。
テレビの音は最大音量にしても聞こえません。電話をしていても、会話になりません。それがひっきりなしに続きます。窓から「バカヤロー!」と叫んでも、その声は爆音にかき消され、徒労におわります。

もちろん個人差はありますが、米兵たちの素行の悪さも目につきます。軍内部での規律が厳しいために、フェンスを出たとたんに彼らは思いきりうっぷんを晴らそうとするようです。レイプなどの性犯罪、誘拐・強盗・不法侵入などのいわゆる犯罪に加えて、米兵との交通事故も多発しています。
彼らは犯罪を犯しても、フェンスの中に逃げ込んでしまいます。治外法権によって、泣き寝入りするしかない被害者も多いと聞きます。

一方、米軍に土地を貸すことによって財政がうるおっている地方自治体が多くありますし、大きな雇用ももたらしています。
安保や雇用問題などは、私には難しすぎる題材です。
ただ、先祖代々の土地や墓を守りたい、という気持ちのどこが間違っているというのでしょう。
それを感情論だ、バカバカしい、といって片づけてしまってよいのでしょうか。いまの政治はあまりにも不可思議で、てんで理解できません。

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