アメリカーが入り込んでるからなのか、気候がそうさせるのか、沖縄に来てからというもの、すっかり食生活がジャンキーになった。
昼はコーラにハンバーガー、夜はビールにタコライス。
タコライス。これって沖縄ジャンクフードの一大傑作だと思う。
内容は簡単、白飯の上にタコスの具が乗ってるだけ。
えーって言わずにあーた、今度来たとき食べてみなさい。
FRAHはこっち来てからしばらく、金が無い+冷蔵庫が無い状態だったこともあって、ほんとに毎晩、海見ながらタコライス食ってた。
湾の向こうに見える街の光を「熱海みたい〜」なんて、ムード台無しの思いを抱きつつ、オリオンビール片手にタコライスをがっついていた。
タコライスは一人前350〜550円。
ステーキもよく食べる。山形県の米沢に行ったら、一人でもすきやき。
これと同じで、一人でもステーキ。テンダーロイン300gにスープ・サラダ・ライスが付いて、だいたいどの店も1300円。200gだと900円くらい。
妙にすっぱいステーキソースが後を引いて、数日たつと、舌の奥のほうからふうっとまた食べたくなってくる。
それでもね、ウチナンチュはあまりステーキ食べない。理由は簡単、高いから。太鼓の練習に行って「さっきステーキ食べてきた」って言ったら、「ジョートー(上等)さぁ、もう何ヵ月も食べてないさぁ」とうらやましがられてしまった。
1000円以上の食事をするってことに、ウチナンチュは慣れてないみたい。
嘉手納にロータリードライブインという店がある。嘉手納のロータリーに近いかってゆーと、そうでもないんだけど。
ここのハンバーガーは、りんけん氏御推薦。
長四角のパンに、肉々しくって平たいハンバーグとトマトとタマネギが挟まった、でーじ(とっても)シンプルなもので、200円(だったかな)。
さて、このレストランではじめて、世の中に“チャプスイ”という食べ物があることを知った。最初に見つけた時は、大笑いさ。ねぇ、これって、何語なの?
内容は、中華風の肉・野菜炒めをコーンスターチでトロトロさせたもの。
TEGEと一緒にコザで入ったレストランにもあったから、わりとポピュラーなものみたい。ねえ、これって何語よ?br>
ジャンクジャンクしてると太ってきて、その頃には、和食が恋しくなっている。
そんな時は、ゆしどうふとジューシーを食べる。
ゆしどうふは、あれ?本土ではなんて言ったっけ? 固くもなく四角くくもない豆腐。液体の中にチャプチャプ浮かんでるやつ。チャプスイ? こんなチーズがあったよねぇ。
でも、そのチーズの名前も忘れちゃった。FRAHだっ!
ゆしどうふは熱くして、塩とかしょう油とか生姜とかを入れて食べる。
食堂にはゆしどうふ定食ってのがあって、スプーンでゆしどうふすくいながら、ご飯を食べる。オバアとFRAHの大好物さぁ。私は元来、豆腐はあまり好きじゃないんだけど、なぜこうひんぱんにゆしどうふを食べるんだろう?
ジューシーはね、日本語に直すと、炊き込みご飯なんだけど、油が入ってるから、わりかし存在感がある。朝食べるのもよし、飲んだあと食べるのもよし。
飲んだあとは、フーチバー(よもぎ)ジューシーがいい。
これは雑炊のようなもので、強烈な臭いのフーチバーを食べると、疲れた胃が元気になる。
ある人の話によると、フーチバーの青汁は、体調が悪いほど飲みやすいそうだ。なるほど、そんな感じね。
それにしても、チャンプルー攻撃にはまいっている。昼間、定食屋に入るとチャンプルー、夜、食堂でもチャンプルー、飲み屋に行ってもチャンプルー。いやだぁーっ。油で炒めてないものが食べたーい。
さっき入った飲み屋で、ここのソーメンチャンプルはおいしいよー、と勧められた時、瞬時に口から「イヤ」という言葉が出ていた。
近所の食堂に入って見つけた「親子丼」の文字に心踊らせ、ああ、4ヶ月ぶりに親子丼が食べられる、と喜んだわけ。
来るぞ来るぞ、きたー!って丼のフタ開けたら、鶏肉チャンプルーが白飯の上に乗ってたの。ハレホローッ。
ニンジンやシマナァ(カラシナ)などと鶏肉がチャンプルされ、それが玉子でとじられていたんだから、もー、カラフルな親子丼だったこと。ホゲー。
あー、そんなこといいつつも、お腹へっちゃった。お腹へると、女って台所に立っちゃうでしょ? それがねぇ、沖縄ではそうでもないみたい。
イキガ(男)は遊び、イナグ(女)が頑張るアジアの一員、沖縄。
働くアンマー(お母さん)たちはチョチョイと惣菜買って済ませるか、それも面倒なら皆で外に食べに出る。だから沖縄のイナグは料理下手な人が多くって「私、今日、ゼリー作っちゃった」「わー、すごーいー」とか言ってるの。あれって、ゼリーの素をお湯で溶かすだけでしょ?
あー、本当に腹へったー。ロータリードライブインにでも行こっと。
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