豪傑管理人の思い出

 大口はあまりに寂れてしまった。
 数年前、久々に大口を歩いてショックを受けた。「こ、こりゃ、どーゆーこった?」
 たしかに舗道は小洒落て店構えも立派になった。その分、大口ならではの喧騒、猥雑さ、人込みがきれいさっぱり消え去っていた。「おねーちゃん、この魚もってきなー!」道路の真中までせり出された発砲スチロールの前のお兄ちゃん・・・。子供のころから抱いてきた大口のイメージは、もう消え去ってしまったのか。

←大口にもどる

←地元商店街にいこうにもどる

←<場>にもどる