▼今年1年を振り返ると、G8洞爺湖サミットは課題を残したものの何事もなく終了。
長崎で行われた列福式も祈りのうちに終わり、新たな教会の旅立ちです。
                   
▼いずれも国内外から来賓を招いた大きな行事、著名であればあるほどその警護は大変、周囲を見回す目、ボタンを掛けずに着る背広、
とっさの時に備え、いつでも対応できるように身構える警備する人の中に、188殉教者の1人、ヨハネ原 主水(もんど)が重なります。

▼徳川家康の走衆の組頭、今でいえば警護のSPでしょうか。
長身で美男子、天下びとを率いる行列の先頭を行く彼の姿は、周囲から脚光をあびる存在でしたが、魔が差し、ある事件の渦中に置かれ捕らえられます。
みせしめに両手両足のすべての指が切断され、足の筋まで切られ、額に十字の焼印を押され、みじめな姿で陰の存在と変貌します。
しかし、彼はどん底から、キリストの元に再び立ち帰ります。
江戸でハンセン病者のために仕え、立つことの出来ない身体で、キリストの愛のために奉仕する人生を送ります。

▼順境にあっても、逆境にあっても、主に信頼をもって生きることが、まことの信仰であることを教えてくれます。

▼その後主水は、江戸で火に焼かれ、最後まで信仰を守り通し殉教者の1人に加えられました。

▼受け継いだこの信仰で、来る年も共に生きて行きましょう。
平和のうちに (M)