
25年前、本屋に行く途中、なんとなく今日は違う道を通ってみるかと思い自転車である通りを走っていると、今までに聴いた事が無い音が流れてきた。
「何処から聞こえてくるのか」と通りを振り返ると、それは小さな電気屋さんからだった。
なんとなく店の中に入ると、ラジオから懐かしい、いや、なんとも言えない心地いいサウンドだった。
衝撃的な出会いだった。
オーナーに聞いてみると、「真空管だから、こんなに素敵な音が出る」
また、「それは真空管式ラジオだよ」と教えてくれた。
電気製品はトランジスター化されているのに今時、真空管?
古臭いなどと思いつつ、でも、出てくる音は温もりがあって新鮮だと感じた。
気がついたら2時間くらい経っていた。
このまま何時間でも聴いていたい、このサウンドを手に入れたいといつのまにか思い始めていた。
これが、真空管との最初の出会いだった。
それからというもの、電気や通いが始まった。