バーキンセブンについて。



最新式のノーズエンブレム。どこにもセブンの文字は無い。

現在、バーキン社は自社の製造した車両に「セブン」と言う
名前を使うことが出来ません。裁判で敗訴したからです。
かつて、ケーターハム社との訴訟では、勝訴し、ケーター
ハム社のカタログからロータス社との関連を匂わせる記述
が削除されました。94年からのバーキンのホーンボタンの
「BIRKIN」のシールを剥がすと、昔の「BIRKIN7」のハマ
グリ型の意匠が出てきます。大抵、ヤスリで故意に破損さ
せてます。そのあたりからも、裁判の過酷さが見えます。


左が初期型、右が94年以降の型。右の「BIRKIN」のシールを
剥がすと、左の模様が出る(事が多いです。断言はしませんが)。


(「どっちが正統だ。」と言う論争をするつもりは無いです。)
話が変わりますが、皆さんはジャックデイビスという人物を
ご存知でしょうか?ミッドシップカー「ブローク」社のオーナ
ーです。彼は、オックスフォード州のBROOKE CARSを
買収する前は、JETRO(日本貿易振興会)に在籍し、ケー
ターハム、バーキン、ロータスエリーゼなどの輸入に係わっ
てました。バーキン社のある南アフリカは、欧州メーカーの
ノックダウンの拠点ですが、アパルトヘイトの締めつけ政策
の一環として、輸出する車両の数%に、キットカーを一緒に
出荷しなければならない条例があり、バーキン社もそれに
便乗してました。欧州には頼みもしないのに、キットカーが
やってきて市場がだぶつきます(南アでノックダウン生産してる
メルセデスベンツ社の、バーキンセブンの正規デイーラー、
ドイツの受け入れ先はAMG社です)。ジャックデイビス氏は
これらのキットカーを大量に日本に投入しました。折からの
円高と雑誌がアオったので、景気が冷えてるのにも係らず、
皆セブンに飛びつきました。これが90年代のセブンブーム
の真相です。ケントエンジンが97年5月に、製造工場ごと
廃止になり、ブームは去りましたが、エンドユーザーが「正統
だ、本家だ」という不毛な議論をしてる最中に、売って儲けて
んのが同一人物なのは滑稽な気がします。それだけセブンが、
利益率の高い商品なんだよね。40年も作ってたら、もっと安
くてもいいのに(ソニーなんか、生産1年で、半額でペイする
位、コストを圧縮する技術があるのにねえ)。バーキン社は、
実は納入先で細かく仕様が分かれており、布製ホロ(トランク
中央にジッパー付き)、PCD114.3、熱線ウインドウはマルカツ
独自のオーダーになります(現在はPCD100です)。後に鈴商、
現在はオートトレーデイングルフトが輸入してますが、他の業
者が輸入した例もあり、マルカツと裁判になったみたいです。


’04年式の、オートトレーデイングルフトが輸入したバーキン。
最後のウエーバーキャブ車と噂されるクルマ。私の97年式
とは比べ物にならないくらい高性能。私が散々苦労して改良
した個所が、最初から改善になってる、お買い得車だと思います
(やりましたね!南原社長)。
私的には、メッキやバフ仕上げが少なく、いまいち購入意欲が
湧かない(負け惜しみ)です。が、現車をよく見たら、吸い込み式の
ラジエーターファンが、ラジエーターから数センチ離れてたので、
夏には必ずオーバーヒートするだろう(笑)。オーナーが改良
する楽しみを、未だに残してるのは、やっぱバーキン社の
セブンだ(笑)。絶対楽しいので、買うなら今です。