かやの木山の隠語

いつだったか、大将が「なんでコーヒーに入っているのがカフェインで、紅茶に入っているのがテインなんだろう」という質問に、「カフェに入っているからカフェインで、ティーに入ってるからテインなんじゃないですか」と答えたという話があった。

かやのは、「ホーナルホド」とホトトギスのように感心してしまった。それからインのつく「IN語」に興味を持つようになった。隠語と漢字で書くと、なんだか怪しい韻になってしまうが。

北朝鮮人民の食糧事情よりも、カヤノのボキャブラリーは貧しいのであるが、とっさに思いついたのはキャベジンである。キャベツに入っているからキャベジン。ウーム、このIN語は当てはまっている。キャベツとくればニンジンである。ニンジンはキャロットだから、キャロットイン、早口で言えばカロチン。もうここまでくると素晴らしすぎて、クリストフォリのため息が聞こえてきそうな勢いである。

では、カボチャに入っているのは何か。なんと、カボチャはパンプキンであるから、カボチャ自体がもうすでにパンプクに入っていることになる。ちなみにパンプクというモノは無かったが、パンプはポンプと同じスペルである。カボチャはきっとポンプの中に宿った野菜なのであろう。シンデレラはまさにパンプキンそのものだったと言えよう。

パンプキンといえば、当然スナフキンである。そう、ムーミン谷に突如としてやってくる、あのクールな旅人スナフキンである。テレビ規制のあった厳格な家庭で育てられたカヤノであるが、ムーミンは幸い検閲をクリアしていたのである。スナフキンは、スナフク、いやいやこれはパンプキンから学習したように、インの前のKは無視しなければいけないから、スナフである。スナフは匂いをかぐ事らしい。つまり、スナフキンは鼻の中に宿ったという訳だ。桃から生まれれば桃太郎だから、日本ではスナフキンは鼻太郎と直訳されなければいけなかった。伊沢修二なら、まず間違いなく「鼻太郎」という名前で彼を紹介したことだろう。

いやちとまてよ、ムーミンもIN語ではないか。ムームはフィンランド語で、恐らく月とかいう意味だろう。うん、きっとそうに違いない。だからムーミンは月の中で生成されたのだろう。もちろん、伊沢さんなら「月太郎」ということになるだろう。かぐや姫とムーミンは先祖を辿っていけば親戚なのかもしれない。

話題がそれてしまった。IN語である。ほかにカヤノが思いついたのは、ヘロインである。カヤノはヘロインなど試したことは無い、2回ぐらいしか、、、しかし、ヘロインは凄かった。ヘロインのヘロは、ヒーローのことである。つまりヒーローの中にある物質がヘロインだったのである。これはつまり、昔偉い博士たちが集まって、新しい英雄になれる薬を開発しようとしたにちがいない。勿論731部隊のように人体実験を繰り返したことであろう。博士たちは、まず各国に散らばって、墓を掘り返してきて、英雄たちの骨髄を集めてきたのだろう。ピタゴラスとか、ヘラクレスとか、ソクラテスとか、うーんいまいちヒーローっぽくないな、、、まあ、そんなふうにヒーローの骨髄を煮詰めてだな、ちょっといろいろ混ぜてみて、苦節27年、やっとのことで出来上がったわけだ。これは錬金術より簡単だったのだろう。なんせ、時代と地域を越えて、こんな極東日本までヘロインが普及しているのだから。

ところで、女のヒーロー、つまりヒロインはどうなのだろう、とそう思った人も143人中465名くらいはいるだろう。実はヒロインはヘロインのあとにEがついているので、残念ながらIN語ではないのである。恐らくヘロインをやっていたある女が、あーとってもE気持ち、なーんてことを言ったがために、ヘロインにEをつけて、ラリッてるオンナをヒロインと呼んだだけのことであろう。そうに違いない。歴史なんて、そんなものなのだ。ふん、くだならい!歴史なんて、歴史なんて、溺死なんて、、、溺死といえばドザエモンである。ドザエモンとは、実在した相撲力士であるが、これが色白でブクブクしていて、溺死した死体に似ていたそうである。そんでもって、大岡越前か早とちりの奉行代官あたりが、水死体を発見して、「こやつはドザエモンではないか」などと叫んだんであろう。歴史なんて、そんなものだ。ふん、くだらない。

そうなってくると、生きた牛乳製造機(最も死んだ牛乳製造機なんてものは無いのだが)のホルスタインは、当然かの偉大な作曲家ホルストから抽出されたエキスでできあがってるわけでる。抽出したのか排出したのか、あるいは発射したのかは御想像におまかせするが。

ちと長くなりすぎたのう。

ちなみに筋肉リュウリュウ、脂肪がムキムキのカヤノにしてみれば、プロテインという言葉を忘れるわけにはいかない。なんといっても、朝霞のターミネーターと呼ばれるカヤノなのだから。若い頃は、我孫子のロッキーと呼ばれていたもんじゃがのう、、、エッ、どれくらい若い頃かって?そうさのう、ちょうど小泉首相が若い頃と同じ年代の頃かのう、、、プロテインは、ギリシャ語の「最初の」を意味するプロティオスに、物質を意味するINをつけて、つまり「最初の物質」という意味らしい。

ここまできて、INは「中」を意味するものでなく、「化学上の学名に用いられる名詞をつくるもの」ということが明らかになった。なんだ、そういうことだったのか、ふん、つまらない。ペキン、ベルリン、ダブリン、ホーチミンなどなど、いろいろ考えていたのにな。

今日は満月。頭がカラまわりするわけだ。それではごきげんよう!

戻る

みやさまの家(Top)に戻る