松本平タウン情報2006年5月12日

才能教育研究会松本支部創立60周年記念コンサート

指揮・独奏の桐山建志さんに聞く

「必ず自分の音楽は見つかる」

 記念コンサートに出演するに当たり、同支部で学んだ思い出や今後の抱負を桐山建志さん(38)に聞いた。

 才能教育の特徴は「耳で聞いて音を弾く」−。この教育法は本当に素晴らしいと思っている。
 (才能教育)会館ホールで鈴木先生に「開放弦を弾いてごらん」と言われて弾いた時「もっと美しい音を」と言われた。開放弦はビブラートをかけられる訳ではないのでこれ以上は無理という音で弾いたつもりだった。すると鈴木先生は難なく滑るように「すごい!」音を奏でてくれた。本当に素晴らしく、美しい音だった。以来私はあの時の言葉をいつも心に、弦を持っ右手のテクニックで最高の音を出そうと努カを重ねてきた。
 今年は4年前から取り組んできたバッハの「無伴奏」やチェンバロソナタなど6曲を収録したCDが完成した。各地でリサイタルを行っており、12月に長野市で予定をしている。バロック音楽中心の活動が多いが、「バロックだから」という垣根を取り除けるような奏者になることが今一番の課題だ。
 最後に才能教育で今学んでいる後輩やこれから学びたいという人に、これだけはぜひ覚えてやってほしい。
 いやいや練習をしている人も中にはいるかと思うが、音楽は素晴らしく、楽しいものだが、練習をしなければ、楽しさは分からない。同じ練習をするなら、毎日新しい何かを見つけるようにしてみてほしい。答えが1つではないのも音楽。必ず自分の音楽が見つかることを信じて継続していってほしいと思う。

【きりやま・たけし】1967年、松本市生まれ。3歳から才能教育松本支部鳥羽尋子クラスでバイオリンを学ぶ。東京芸大大学院を卒業後、フランクフルト音楽大学などを経て、現在はオーケストラシンポシオンのコンサートマスターなどを務める傍ら、フェリス女学院大学非常勤講師として後進の指導に当たる。記念コンサートでは「ビバルディの四季より『夏』」でソロ演奏。モーツァルトの「アイネクライネナハトムジーク」を指揮する。

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