中部経済新聞2018年1月24日朝刊

鈴木政吉製作バイオリン演奏
  ゆかりの大府でコンサート

 【大府】 鈴木バイオリン製造(本社名古屋市)の創始者、鈴木政吉と大府の関わりについて学ぶイベント「レクチャーコンサート鈴木政吉と大府」がこのほど、大府市のおおぶ文化交流の杜allobuで開催された。イベントでは、鈴木政吉が1929年に製作したバイオリンの演奏などが行われた。約260人が貴重なバイオリンの音色を楽しんだ。

 鈴木バイオリン製造は昭和初期、大府市横根町名高山にバイオリン工場を構えていた。当日は愛知県立芸術大学の井上さつき教授が、鈴木政吉の生い立ちやバイオリンとの出会い、大府との関わりなどを解説した。

 その後、同大学が所蔵する鈴木政吉手作りのバイオリンを使い、バイオリニストの桐山建志さんが、バッハやベートーベンの名曲を演奏した。

 参加者は「政吉さんがつくったバイオリンの音色を聞いたのは初めて。とてもやわらかく素晴らしい音色だった」と話していた。

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