朝日新聞長野版2004年3月27日

バイオリン桐山さんソロ演奏会
「新しい試み目指す」

 上水内郡信州新町出身のバイオリニスト、桐山建志さん(36)が4月7日、長野市でソロリサイタルを開く。桐山さんは99年、ブルージュ国際古楽コンクール・ソロ部門で優勝。「これまで学んだ名曲を多くの人に聴いてほしい」と故郷での演奏を楽しみにしている。

 桐山さんは長野高校卒業後、東京芸大、同大学院を修了、ドイツに留学し、モダン、バロックバイオリン両方を学んだ。バロックの魅カを「音の一つひとつが均一でなく、音色の響きがモダン「楽器より豊か」と話す。

 バイオリンを習い始めたのは2歳10ヵ月。元音楽の先生で、現在は作曲家の父紘一さんの影響も受け、小学校の卒業文集には「音楽家になりたい」と書いた。

 現在、東京を拠点にバロックとモダン両方での演奏活動を行うが、両者の問に垣根を感じるという。目標は「垣根を崩し、常に新しいことに挑戦していくこと」。

 リサイタルは長野市の県民文化会館で。ブラームスやバルトークなどロマン派作曲家の作品を演奏する。チケットは一般3千円。購入は同会館(026・226・0008)へ。

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