演奏会後に､会う人はみなさん一様に“楽しかったー!"という感想が多かった｡むろん演奏については言うまでもなく､武久氏のおしゃべり､チェンバロとオルガンとクラヴィコードを自在に操ること､そして意表をつくヴァイオリンの奏法等…｡

　プログラム上､一見地味に思えるようだが､そのひとつひとつに音楽の楽しさが凝縮されているような曲ばかりだった｡更に彼らの演奏は聴衆各人の中にある豊かなインスピレーションを具現化してくれたように思う｡素晴らしい創造カだ｡

　朝から雨にも関わらず､ほぼ満席｡武久氏と桐山氏という活躍中の方の演奏をこんな身近で聴けて､しかもケーキとお茶付きという､他では真似のできないコンサートに多く人が引き寄せられていた｡まさに教会ならではだ｡

　来年はとうとう第30回を迎える｡丘の上会堂が増々生かされるようなコンサートが続けられることを祈る｡多くの兄姉のご奉仕に感謝｡