ヴァイオリン&ヴァイオリニスト 音楽之友社編

Takeshi Kiriyama
桐山建志
1967.12.3長野県〜

古楽アンサンブル「オーケストラ?シンポシオン」等で活躍

 長野県出身。3歳よりスズキメソードでヴァイオリンを始める。1978年、たにしの会に人り、小山清茂氏のもとで、日本和声による作曲の勉強を始める。1990年、東京藝術大学卒業、1992年、同大学院修士課程終了。1993年から95年まで神戸市室内合奏団の首席奏者を務めた。1995年からフランクフルト音楽大学に留学。アンネ・レーリヒにバロック・ヴァイオリンの指導を受ける。トロッシンゲンでフランソワ・フェルナンデスのマスター・クラスに参加。これまでにヴァイオリンを鳥羽尋子、天満敦子、岡山潔に、バロック・ヴァイオリンをマリー・ウティガ一に師事。

 1998年、古楽コンク一ル「山梨」で優勝。栃木「蔵の街」音楽祭賞受賞。1999年、ブル一ジュ国際古楽コンクールのヴァイオリン・ソロ部門で第1位を獲得する。この年、バロック室内楽グループ「ラ・フェート?ギャラント」をフルートの前田りり子、ヴィオラ・ダ?ガンバの市瀬礼子、チェンバロの平井み帆とともに結成。2000年、初めてのCD「シャコンヌ」をリリース。コンヴェルスム・ムジクムを結成。現在、オーケストラ・シンポシオンのコンサートマスター、エルデ一ディ弦楽四重奏団(蒲生克郷、花崎淳生、桐山、花崎薫)のヴィオラ奏者、愛知県立芸術大学で准教授を務めている。

 日本を代表するバロック・ヴァオリン奏者の一人であるが、モダン楽器(ヴァイオリン&ヴィオラ)の名手でもある。レパートリーは、バロックから近現代作品まできわめて広い。ディスクでは、バッハ、ヘンデル、コレッリ、ブクステフーデなどのバロック音楽だけでなく、メンデルスゾーンやヒンデミット(ヴァイオリンとヴィオラ)の作品も録音している。メンデルスゾーンのヴァイオリン?ソナタ全集は、録音だけでなく、楽譜の校訂も行っている。自作自演の録音もある。また、エルデ一ディ弦楽四重奏団も、ハイドンからバルトーク、ブリテンまで幅広い作品をとりあげている。〈山田治生〉

 

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