The realms of violin music vol.2
ヴァイオリン音楽の領域vol.2
ALCD-1055

寄せられた声

 

バロック、モダン両方の楽器を弾きこなし、ヴァイオリン演奏の新たな地平を切り拓いている2人。ヴァイオリン2本のシンプルなアンサンブルで、この楽器の魅力をたっぷりと聴かせてくれる。

無伴奏とデュオ。真っ白に削ぎ落とされたヴァイオリンの響きを、バロックと20世紀、それぞれの時代の楽器と音のスタイルを対比させながらとっぷりと聴き入ろうという、耳の興味と創意横溢のアルバム。凛と立って緻密に動く両者の演奏が、音の深みに誘い込む。

バロックと現代の代表する作品を並べて楽器も時代に合ったものを使用しているにもかかわらず、透明な響きといい語りかけてくる音楽といい、時代の違いが全く気にならないという不思議体験をしています。

お二人の確かな技術と深い作品理解と音楽性から紡ぎ出されるのは、音楽そのものだからでしょうか?

こんな親密なプロコフィエフのデュオを聴くのは初めてですし、ヒンデミットのソロ作品も無機的な印象を持っていましたから人間臭さが新鮮です。すみずみまで息が通った温かい演奏で、現代作品の二つに予想を越えた感動を覚えました。

 

 

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