レコード芸術 2005年2月号 新譜月評
高橋昭● 桐山建志と大塚直哉によるJ・S・パッハ/ヴァイオリンとチェンバロのための作品集第3巻で、曲目は《ヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタソ第3番ホ長調BWV1016、《無伴奏ヴァイオリンのためのパルティータ》第3番ホ長調BWV1006、《組曲》ト短調BWV995、《ソナタ》ト短調BWV1030aだが、注目されるのは《組曲》ト短調と《ソナタ》ト短調である。 |
平野昭● 準 バロック・ヴァイオリンの桐山建志とチェンバロの大塚直哉のシリーズ第3弾。教会ソナタ様式によるヴァイオリンとオブリガート・チェンバロのためのソナタ第3番BW |
三井啓● [録音評]2003年9月と2004年8月、山梨県、牧丘町民文化ホールで録音。ガット弦のバロック・ヴァイオリンが演奏されており、透明でつやっぽく、やわらかな普色が美しく、響きがまったくもやもやしないため、豊かな表情をもつ細部が鮮やか。やや控えめなチェンバロも粒立ちのよい1音1音が鮮やか。バロック・ヴァイオリンならではの透明な美音をじっくり楽しめるすぱらしい仕上がりだ。〈90〜93〉 |