モーストリー・クラシック 2013年5月号

イタリア・バロックの「聖典」全曲に挑んだ桐山建志

 日本を代表するバロック・ヴァイオリンとチェンバロの名手が、イタリア・バロックのヴァイオリン音楽の「聖典」、その全曲に挑んだ。ヴァイオリンの桐山建志は持ち前の伸びやかさで、素直な音を保ちつつ、激昴する場面でさえも気品を失わない。時代様式を熟慮しながら実施されたであろう装飾のセンスもたいへん良い。チェンバロの大塚直哉はしっかりとソロを支えつつも存在感を失わない通奏低音を聴かせてくれる。

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