音楽現代 2013年5月号

推薦 「大江戸バロック」は同レーベルにバッハとヘンデルのソナタ集を録音していて、それらの演奏の質の高さは評判を呼んだ。ここで聴くアルカンジェロ・コレッリ(1685〜1713)の作品5の12曲は推敲に推敲を重ねたと言われるコレッリの魅力が花開いた傑作の森であり、彼らの演奏もこの曲集の技法面での卓抜さと純粋な音楽の美しさを十全に堪能させてくれる。それは、考証に執心しただけの学術的な姿勢からすでに脱却した、言わば現代のバロック演奏の最先端の域に彼らが達しているという証左であろう。ここでは、演奏者がこの音楽を愉しみつつ、作品のエッセンスを最もよい姿で伝えるという気概に満ちた真正なコレッリ演奏が聴ける。

注)コレッリの生年は1653年の間違い

 

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