CDジャーナル 2013年4月号

 2013年はコレッリ・イヤー(没後300年)、その先陣を切ってのリリース。鮮度の良い演奏に負けないインパクトのあるアンサンブル名だが、「バロック音楽が花開いたのは日本ではちょうど江戸時代」との一文に納得。ヴァイオリンの桐山建志とチェンバロの大塚直哉は、ともにオランダなどで研鑽を重ねた後に帰国、積極的な演奏活動と後進の指導を続けている名手たちだ。「ラ・フォリア」を含む作品5のソナタ集は、コレッリのエッセンスが凝縮された難曲だが、演奏よし、音よし、の本作は彼らの主張そのままに見事な仕上がり。

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