MOSTLY CLASSIC2015年8月号

まろやかな響きの桐山と主役を立てる大塚の名コンビ 安田和信

 ヴァイオリンの桐山建志、チェンバロの大塚直哉による大江戸バロックの新盤はフランチェスコ・A・ボンポルティ(1672〜1749)、フランチェスコ・マリア・ヴェラチーニ(1690〜1768)を中心とし、イタリア出身のヴァイオリン奏者のソロに光を当てている。必要以上に鋭さを強調しない桐山のまろやかな響きはイタリア様式の屈託のなさに適合している。主役を立てつつも過不足のない仕事をする大塚とのコンビも良好。

 

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