21/02/07
Caille
Records
カ イ
ユ レ コ ー ド
バッハ 無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ シューマンとメンデルスゾーンによるピアノ伴奏付 Bach : Sonaten und Partiten fur Violine solo mit Klavierbegleitung von Schumann und Mendelssohn 19世紀のバッハ像が、現代のバッハ演奏にさらなる奥行きを生んだ ALM Records ALCD-9204,9205 定価 \3,400-(税別) |
録音データ 2019年6月4〜7日 |
桐山
建志 (ヴァイオリン) Takeshi Kiriyama (Violine) 小倉
貴久子 (フォルテピアノ) |
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J. S.
バッハ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ J. S. Bach : Sonaten und Partiten fur Violine solo Disc 1 シューマンによるピアノ伴奏付 mit
Klavierbegleitung von Schumann Disc 2 |
星野宏美さんの解説より 桐山・小倉デュオは、メンデルスゾーンのピアノ伴奏譜に純粋に向き合い、独自に曲想を作っている。特筆に値するのは終結部分。メンデルスゾーンの伴奏譜には最後のシャコンヌ主題の提示にfが、最後から4小節目(アウフタクトを含む)の和音にsfが指示されているが、ふたりはその後、最後の3小節で自然に音量を落とし、美しく静かに曲を終わらせる。 なお、シューマンは6曲順に伴奏を付けていったが、当盤では奇数番のソナタを1枚目に、偶数番のパルティータを2枚目にまとめている。収録時間の都合もあるが、結果として、メンデルスゾーンの伴奏付で1枚目冒頭を飾る〈プレリュード〉と〈シャコンヌ〉が、2枚目終盤でシューマンの伴奏付で逆順に再現し、さらには、全体の曲の配列がホ長調、ニ短調、ト短調、イ短調、ハ長調、ロ短調、ニ短調、ホ長調というシンメトリカルな調構成になった。この美しい偶然は、バッハ、メンデルスゾーン、シューマンへのオマージュとしての当盤の音楽的意味合いを一層と深めている。 |
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