その心に潜む暗き淵を覗いてしまったのは、
なんと愚かなことであったのでしょう・・・
その闇は深く、そしてあまりにも強大です。
光などという一要素では到底敵するべくもありません。
まして、この手が捧げ持つ頼りない光ごときが照らすには。
神は世界の創まりにおいて、
光あれ、と言われました。
光のあるところ以外は全て闇なのです。
朝よりも夜よりも前に闇がありました。
光よりも前に闇はあったのです。
なのに、なぜこんな心許ない灯かりひとつで闇を・・・
闇の向こうを照らし出せるなどとは思ってもいないのに。