鳴り続けていた、求め続けていたはずの、
拍手と賞賛のなかで、ふと目を覚ました。
拍手は、冷たく打ちつける雨音だった。
称賛は、吹き荒ぶ風の音だった。
望まれるままにしてさえいれば、賞賛を得られた。
ただ、それだけのことで。
いつから、そこに正義を見出していたのか。
従順という名の都合の良い価値観が、心を覆い尽くしたのは、
いつからだったのか。
雨も、風も、寒さも、自我の暗闇よりはずっと心地よい。
こなしつづけてきた役割を脱ぎ捨てると、風にさらわれた。
演じ続けてきた自分を吐き捨てると、雨に溶け崩れた。