人の心の内は、まるで海の水のようだ。
自らが築き上げてきた秩序という名の水のなかには、
当然のごとく、負の感情という名の塩分が含まれている。
それはきわめて自然な状態だ。
それでいいはずなのに、なぜなのだろう。
そこに純粋さという不自然を求めるのか。
真水を作りだしたくて、努力という名の薬品を
投じていく。努力という名の薬品は
心の上澄みを綺麗にしてくれる代償に、
化学反応を起こし、負の感情を心の奥底に沈殿させてしまう。
消し去ることなどできはしない負の感情を、
ただ心の奥底に無理に閉じ込めるだけで、
それは、 心に断裂しかもたらしはしないのに・・・。