熱さも、温もりもさえも感じ取れそうなほど、
手の届きそうなすぐそばにあったはずでした。
その心も魂も。
だけど、その心も離れていって、
この心はいつしか、夏の木陰のように冷え込んでしまっていました。
薄着のままで無防備だったこの心は、ただ戸惑うばかりでした。
季節は移ろって。
ようやくこの心が厚着になってきたころ。
再びあなたに会いました。
その心は、変わらぬまぶしさと熱さのままでしたが、
とても手は届きそうにありませんでした。
胸の奥が熱く灼けるようでしたが、
それは、行く夏の陽炎のように、ただ立ち昇って消えました。