久住高原

澄んだ大気
清らかな水
どこまでもつづく草原
悠久の時の流れを感じられるところ
いつか住んでもみたいと憧れる地だった。

ひとのいとなみのはかなさが
身に沁みた。
だから信じられるものに縋っていきたい
と感じさせてくれるところだった。

昇る日を見たかった。
沈みゆく日を見つめたかった

満天の星を
雪すさぶさまを
風が迸り 逆巻くさまを
を見たかった。

中央に見えるのは根子岳、涅槃のかたちを
しているという。


若草のころを思う
草紅葉のころを思う
真っ白な霧が覆いつくすころを思う。


ただ一面のすすきの原であった。

下の方に見えるのはわたしの靴

草の上に寝そべって空を見ている。
あっちゃんもつきあってくれた。