まどい

”かくれんぼ”から門司港の夜景

夜道を登ってゆくとちいさな隠れ家があった。

上等のワインと極上のなかまたち
美味しい料理
これが人生のしあわせというものだ。

汲んでは返すことば
酌んでは返すお酒

いのちのほのおがひときわ
あかあかと燃え上がる

ひととひとが出会い、波紋を描くように
ひろがってゆく輪

夜 ひそやかにパソコンのキーを打つ
闇のなかを一閃の火矢のように
想いは飛んでこころを結ぶ

会えば一目で解る不思議
抱きしめるように過ぎていく時間


かくれんぼで

かっちゃんのお宅で

勢ぞろい

かっちゃんの家には苔むした灯篭
見事な枝ぶりの松があった。
磨きこまれた廊下 曇りないガラス
長い年月 いとおしんで手入れされた
日本の住まいの美しさ

とのさんのピアノ
かっちゃんのシャンソン
芳醇としかいいようのない時間





いのちをあたためあいました。