安曇野は想像していた以上の場所だった。山は美しく、水清く、花々は大地を彩り、ひとびとは自分の顔を持ち温かかった。日本の原風景というに相応しい場所だった。

 されど、山の気のなかにそれよりもっと別の何かもわたしは感じる。遠い遠い昔、山にも川にも木や花の一本一本にも神が宿っていた。日本はそういう国だった。この地にはまだその気配がある。名残がある。そうしたものが山や川や花々に内なる輝きをあたえ、わたしたちをこの地にいざなうのではないだろうか。

 「安曇野に行くことは語りをする上できっと役にたつよ」とのさんはわたしにこう言った。ほんとうにそうだ。わたしは今まで民話を語れなかった。語りたいともおもわなかった。でも、今 語りたい。語れる.....と思う。去勢されていない、刈り込まれていない土の匂いのする、この国の山や川から生まれ出でた荒々しく繊細なものがたりを.........

 
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 2002年5月 もう一年以上たちました。
読み返してみると気恥ずかしい限りです。でも直さないことにしましょう。