研究セミナーはわたしにとって 
なんだったのだろう。 


語り合った部屋
 最初はなにもかも新鮮で楽し   
かった。ちょうどさまざまなことが
重なって苦しい時だったから、矢
野さんのために書いたちいさな仙
の希みはわたしの希みであり、
はわたしの涙でもあった。
 そのなかで研究セミナーの日常
から隔絶された時間ははるか先を
照らすほのかなあかりであったの
かもしれない。
 そのうちに 語る場所のない
わたしにとって 実験的とも思え
ることを語れる場所になった。

 そしてみなの語りを聞くことが
楽しみになり、みんなに聞いて
もらうことが喜びとなった。

 


お気に入りの場所
 想いがたいせつか、表現で高め
ることができるのか揺れに揺れた
三年間であり、やめるかつづけるか
悩んだ三年間だった。

遭えてよかった。
研究セミナーは終わらない。
仲間はあちらでもこちらでも 今
日も 語り続けているのだから......
 
 それにしても遅刻しない日は一日もなく、途中でフケたこともあって まるで学生時代みたいだった。
あと いくつかみんなに聞いてほしいおはなしもあったし、語りあいたかったひともいるけれどまたいつか
そういう機会もあるだろうと思う。