9/7〜9/8
    自作のショートショートを語る
 
研究セミナーもあますところ、あと3回
今日は宿題のショートショートの発表です。発表の
あと、ライフストーリー、動物ファンタジー、ファンタ
ジー、ほら話、昔話の再話、ミステリーなどのジャン
ルにわかれて、どこがよかったか、どうすればよく
なるか話し合いました。夕食のあと、質疑応答が
ありました。つまり”まな板の上の鯉”になるわけで
このしのぎ方には2タイプあります。
    誰の立場で語るか

 ひとつはとうとうと自作について述べ、自分自身
でいいところも難点も解説してしまうタイプ、もうひと
つは低姿勢でどうか気づいたところを教えてくださ
いとすっかりおまかせするタイプ。しかしどちらにして
も片岡講師の構文についての解剖を逃れることは
できません。ここで問題になったのは「誰の立場で
語っているか」でした。私見では語りは通常客観的
な立場で語られます。台詞のときだけその人物に
なることができるのです。
     誰を代弁して語るか

 文学作品の語りから、またライフヒストリーを含む
物語の創作から当然話者=主人公の語りが発生
します。これはとても微妙な問題です。わたしは今
のところ、ライフストーリーをのぞいて一人称の語り
は避けていますがいずれ語ることもあるかも知れま
せん。
 次に代弁者という新たな視点が講師から出され
ました。「語り手は誰を代弁しているか」という魅力
的な命題です。作者を代弁している、死者を代弁
している、登場人物を代弁している、自分自身を
代弁しているなどの意見が出ました。
 ここで、気をつけたいのは、誰の立場で語るかの
誰と代弁者は同じではないということです。語り手
たちはいったいなにを代弁しているのでしょう?も
っと掘り下げてみたいテーマでした。
       夜のおたのしみ

 さて、おのおの終り間際の売店に走り、飲み物を
手に談話室に集まりました。喧々諤々笑いも交えて
いったいなにを語り合ったのでしょうね。