FS2のサーバーを立てるには、ホストサーバーを使う方法と専用サーバーを使う方法があります。ホストサーバーでは、Windows版(FS2_[version]_Windows_x86_64.zipまたはFS2_[version]_Windows_x86.zip)、Mac版(FS2_[version]_Mac.app.zip)、Linux版(FS2_[version]_Linux.zip)のいずれかを利用します。専用サーバーでは、Linux版サーバー(FS2_[version]_LinuxServer.zip)を利用します。
ホストサーバーはサーバーであると同時にクライアントでもあります。ホストサーバーを立てるには、ロビーシーンで「高度な設定」、「サーバーを立てる」と進み、「サーバー名」、「接続数」、「ポート」、「パスワード」、「サーバーリストへ登録」などの項目を指定し、「立てる」ボタンを押します。キャラクター選択シーンでキャラクターを選びます。ゲームシーンに進むと、ホストサーバーとして動作します。
ホストサーバーのメリットは専用のサーバーを用意する必要がない点です。デメリットはホストがログアウトして、キャラクター選択シーンに戻ると、サーバーが終了してしまい、クライアントとの接続が切断してしまう点です。
専用サーバーはサーバーとしての機能のみを持ち、クライアントとしての機能は持ちません。専用サーバーを立てるには、ポート開放とロビーデータの設定を行い、Linux上でLinux版サーバー(FS2_[version]_LinuxServer.zip)をダウンロードして起動する必要があります。
専用サーバーのメリットは、プレイヤーが0人になってもサーバーが起動し続ける点です。デメリットはLinuxのOSの知識が必要な点です。
専用サーバーにWANから接続するにはポート開放を行う必要があります。以下の点について確認してください。
専用サーバーを立てるには、ロビーデータを適切に設定する必要があります。ロビーデータは「LobbyData.json」というファイル名で保存されます。ロビーデータはホストサーバーを立てた際に作成されたファイルを流用できます。手順は次の通りです。
サーバーで「LobbyData.json」を張り付けるべきパスは次の通りです。環境によって異なるかもしれません。
OS | パス |
---|---|
Linux Mint 19.0 | /home/[username]/.config/unity3d/DefaultCompany/FantasyStory2/Savedata/LobbyData.json |
Ubuntu 18.04.1 LTS | /home/[username]/.config/unity3d/DefaultCompany/FantasyStory2/Savedata/LobbyData.json |
Debian 9.9.0 | /root/.config/unity3d/DefaultCompany/FantasyStory2/Savedata/LobbyData.json |
CentOS 7 | /home/[username]/.config/unity3d/DefaultCompany/FantasyStory2/Savedata/LobbyData.json |
「サーバーを立てる」ウィンドウには、「パスワード」という項目があります。これはクライアントがサーバーに接続する際に必要となるパスワードです。
サーバーの管理者は、接続を許可するメンバー全員にこのパスワードを教えます。メンバーは「サーバーリストで接続する」ウィンドウまたは「IPアドレスで接続する」ウィンドウでこのパスワードを入力して、サーバーに接続します。
このパスワード機能の目的は、知り合い以外のクライアントがサーバーに接続するのを制限することです。それぞれのユーザーに個別のパスワードを要求する機能は、現在実装していません。
クライアントはフィルタ機能を使って指定したキャラクターのチャットメッセージを非表示にできます。スパムを繰り返したり、暴言を浴びせてくるキャラクターに対して使います。
フィルタに追加するには、プレイヤーウィンドウまたはチャットログウィンドウでプレイヤーメニューを開き、「フィルタに追加」を選びます。「フィルタに追加」を選ぶと、チャットバーにコマンドが自動で入力されるので、Enterキーで実行します。
フィルタに追加された側のプレイヤーには特に通知などはありません。自分のチャットメッセージに対して返事がない場合、単に無視されている場合もありますが、フィルタに追加された可能性があります。自分の言動を振り返ってみてください。
ホストサーバーまたは専用サーバーの管理者は、指定したIPアドレスのプレイヤーを、サーバーからBANすることができます。
ホストサーバーでは、チャットバーで「/ban ip reason」コマンドを用います。IPアドレスはプレイヤーウィンドウ、またはセーブデータフォルダの「SystemLog」にあるログファイルで確認できます。
専用サーバーでは、ロビーデータの設定と同様に、ホストサーバーでBANした際に作成される「BanList.json」ファイルを、コピー・貼り付けして、BANを行います。なお、BANリストは定期的にロードされるので、専用サーバーを立ち上げたまま更新することが可能です。
ルータを再起動するだけでIPアドレスが変更される可能性があるため、BAN機能は悪いユーザーに反省を促す程度の意味しかないことに注意してください。