花 の 東 京
06.3.26〜3.28
今年も又、桜の季節がやってきた。
日本は桜の国とよく言われるが、確かに、あちこちに桜の花を見かける。
古来、日本人は和歌や俳句、花見など生活の中で、この花に親しんで来た。
ほのかな香りで、花の色は淡い桃色、限りなく白に近い、純粋で清楚な姿にひかれる。
咲く時には一斉に咲き、僅かばかりの一時をめ一杯咲き誇り、
散る時は又、春風にはらはらと散っていく。 何んとけなげで、潔ぎよいことか。
人々は、この花に人生を置き換え、ものの哀れと儚さを感じてきた。
中でも清く散るいさぎ良さを美意識として持ちあわせていたが、
近頃は、その心もだんだん失せて来ている。
今回は、この花達の短い輝きを東京にひろった。