森田療法的外来指導

当院では、次のような方法で、森田療法的外来指導を行っています。

問診などから適応があるかどうか診断します。

外来森田療法についての十分な説明を行い、
実行してみるかどうか患者さんと相談します。

通院は、原則として2週間に1回程度とします。

日記を毎日書いて、受診時に持ってきてもらいます。

そして、その折りにその間に起こったことや感想を主治医と話します。
日記は預かり、次の受診時に治療に役立つコメントを書いて返します。

森田療法とは

森田療法は、日本の精神科医森田正馬によって、創られた精神療法です。もともとは、神経症の患者さんに対して、入院療法として行われました。この治療で治ると、症状から解放され、積極的に生きられるようになる画期的な治療法です。

次のような神経質タイプの神経症、心身症にとくに効果がある治療法です。

神経質(神経質症)とは、素質(ちょっとした身体の変化を、病気だと気にする性格)と病因(頭痛、不眠など)が組合わさって発生します。

森田は、森田神経質の発生を主に4つの原理で説明しています。

1)ヒポコンドリー性

何かと自分にとって不快なこと、病気や死について、必要以上に気に病み、取り越し苦労してしまう心情を強くもっている。

2)精神交互作用

くり返し注意力が自分の体や心のちょっとした異常に向けられると、その感覚がとぎすまされる。

3)思想の矛盾

こうでなければならないという強い信念を持っていても、実際は思い通りには行かない。完全欲が強いため、理想や要求水準と現実とのギャップに人一倍悩む。

4)生の欲望

人はだれしも、よりよく生きたい、病気にはなりたくない、皆から認められたいという精神的エネルギーをもっている。これを森田は、「生の欲望」と表現した。この生の欲望が人一倍強いと一度体調の不調に注意が向くと、この不調に精神的エネルギーが過度に向かい、とらわれてしまう。

<治療の指導方法>

森田は、神経質症を治すには、このように、内向的でとらわれやすい性格を知り、とらわれている自己を解放すれば治ると考えました。詳細は、下記の本や森田療法に関する本を読んでみて下さい。簡単に言えば、自分の症状ばかりに向かっている無駄なエネルギーをいろいろな外部のこと(仕事、勉強、趣味など)への関心に転換し、気分に左右されないで自由に動く行動を身につけてゆきます。この指導を入院や日記、外来の面接を通して行います。そうしているうちに、毎日が充実してきて、症状はどうでもよいという体験がくり返されると治ってゆきます。

院長著「ストレス病は怖くない」

院長著「ストレス病は怖くない」

風媒社発行(TEL 052-331-0008)

書店にない場合は、上記出版社まで

〈目次〉

第一章
ストレスからおこる症状
第二章
森田療法のあらまし
第三章
ストレス症状の外来森田療法による治療
第四章
簡単に心身の状態を調べるテスト
第五章
心身症・神経症・軽症うつ病などの症例と治し方
第六章
併用出きる心理療法
第七章
森田療法以外の治療法が適した症例

院長著「うつが晴れるダイアリー」

院長著「ストレス病は怖くない」

創元社発行(TEL 06-6231-9010)

書店にない場合は、上記出版社まで

〈目次〉

Part 1
長引く軽いうつ病と森田式ダイアリー
Part 2
ダイアリーをつけましょう
Part 3
森田式ダイアリーの応用