あんにんが大変だ!!

 
2004.12.16 事件が起こったのは夕方のお散歩の時だった。何時ものように近所の木場公園に...。珍しくこーぱは私と公園内の探索に出かけた。広場に戻ってくると、とーさんとあんにんはおもちゃ投げを楽しんでいた。広場で落し物のおもちゃを拾ったらしい。小型犬用のおもちゃらしく小さくて細長くてとてもやわらかい、ダルメシアンの形のおもちゃだ。あんにんはやらかくて気持ちいいのかクチャクチャずっとかんでいる。なんだか飲んでしまいそう...ちょっと心配、そう思ってとーさんに"飲んでしまいそうだから気おつけてね"と言った。しかしとーさんがわんお友達と話している...あんにんは相変らずクチャクチャ!!なんだか飲みそうだから早くおもちゃを取って!!ととーさんに...私はこーぱを連れているからすぐには動けない。早く!!と言ったのに...とーさんはあんにんをちゃんと見てくれていなかった。あんにんはおもちゃを飲んでしまったのだ。でも飲んだことを理解できずにおもちゃを必死で探している...バカなやつ...なんて思っている場合ではない。それでも飲んだところを見ていなかったからあんにんと一緒に広場の中を探してみる、やっぱりない。もう!!なんでちゃんと見てくれてないの〜っ!!怒り爆発!!してる場合でもない。とにかくお散歩は中止、急いで家に帰りかかりつけの獣医さんに電話をしてみた。すぐにつれてきてください!!...やっぱり...しかしとーさんはこれから仕事がある、車は出せない。幸いにもあんにんはキャリーバックに入ってくれる、自転車でバス停まで行きそこからバスで病院に行くことにした。お留守番のできないこーぱ、夕方のご飯もある、でもこーぱには我慢してもらうしかない。とりあえずとーさんとこーぱを残して病院に向かった。あんにんはキャリーバックの中でとても良い子にしていた。途中でバスを乗り換えやっと...病院のあるバス停についた。あんにんはトイレ!!とお散歩をせがむ、バス停から病院まで歩かせる事にした。途中できちんとチッチとう☆ちをしてくれた。
病院に着くとすぐに状況を聞かれた。おもちゃの大きさ、本当に飲んでしまったのか..飲んだ場面を見ていないのでとにかくレントゲンを撮ることになった。先生にあんにんをあずけ写真を撮っている間祈るような気持ちで間違いであって欲しいと思いつづけた。しかし結果は"レントゲンを見ると胃の中全体におもちゃの陰が映っています"あ〜っやっぱり....ショックで言葉もでない。何とか自力で吐き出せてないか確認したけれどおもちゃが大きいから無理!!と即答されてしまった。避妊手術をしたばかり、お腹を切り手術する事はなんとしてでも避けたかった。幸いにもこの病院には胃カメラの設備がある、何とか胃カメラで取り出してください!!とお願いした。そしてもう一度おもちゃの大きさ形やわらかさを念入りに聞かれた。とにかくカメラでやってみましょう!!全身麻酔をかけますからもしカメラでだめならそのまま開腹します!!と言われた。そして一人待合室で待つことになった。カメラで取り出せればすぐに帰れます、手術なら2.3日お泊りになります、そして手術の同意書を書いた。
待合室で待っていると往診に行った院長先生が戻ってきた。"先生、何とかカメラで取り出してください!!としつこいくらいに頼む...先生は無理して取り出して食道を傷つけてしまうようなら切ります"とあっさり言われてしまった。外はもう真っ暗、診察時間がもう終わり....待合室には他に手術をしているこの飼い主さんと私だけ..お互い不安は隠せない、そんな中で携帯に電話が...とーさんからだった。案の定こーぱはとーさんが仕事に行くとすぐに泣き始めたらしい、ご飯も食べていない。全身麻酔をかけるから時間がかかることを告げた。可愛そうだけれどこーぱには待ってもらうしかない、とにかくカメラで成功する事を願った。そして一緒に待っていた手術を受けたこの飼い主さん、無事に終わり一緒に帰っていった。待合室に一人きり、不安な時間が過ぎていく...とーさんに頼ますなんで自分で行かなかったのか...こーぱなら少しの間放置していても大丈夫だったはず...後悔ばかり...とにかくあんにん良い子でがんばって!!そればかり思っていた。そして静かな病院、2階の手術室から声が聞こえる"オーッ、あんにんがんばったね"と声が聞こえる。上から助手をしていたおねーさんが走って下りてきた"みんな真剣におもちゃを取り出そうとがんばってやっとでてきたら凄いまぬけな顔のダルメシアンが出て来ました"と袋に入れておもちゃを持ってきた。そしてこのおもちゃを自宅に持ち帰りこんな事がもう二度とないように飼い主の眼の見えるところに置いてください、ときついお叱りを受けた。そして手術を終えた院長先生にも"だいぶ脅かしてしまったけれど、今回はカメラで取れたから良かったけれど一度おもちゃを飲んでしまうとまた飲んでしまうから与えるおもちゃも良く考えてきちんと見てあげなさい"とまたきついお叱りを受けた。そしてあんにんが処置を終わりでてきた。まだ麻酔が覚めていなく朦朧としている"あんにん良くがんばったね、とっても良い子たったよ。本当にごめんね"と声をかけキャりバックの中に...時間はもうすぐ10時幸いにも終バスに間に合った。とにかく自宅へと急いだ、マンションの駐輪場につくとこーぱの声が聞こえる、もう吠えている声はかすれているしもの凄く悲しい声だった。その声にあんにんが答えるようにして吠えはじめた。とにかく急いで自宅へ...こーぱはもの凄い興奮状態!!なだめるのに大変だった。そしてやっと落ち着きを取り戻してくれ、待たせすぎたご飯をあげた。何時ものようにペロリとたいらげて疲れたのかすぐに眠ってしまった、あんにんもまたベットにと入ってしまった。


本当に疲れた様子のこーぱ


まだ完全に麻酔から覚めていないあんにん

そして夜遅くとーさんが帰ってきた。病院での出来事を報告して院長先生からのきついお叱りの言葉伝えた。公園でおもゃを飲んでしまったお友達がたくさんいる、自力で吐き出した子もいれば何度も手術をした子もいる。飼い主の不注意で危険な目にあわせてしまった...カメラで取れたことが幸いだった。その代わり高い授業料として治療費を払う事に、もちろんこのお金はとーさんが自分で貯金を下ろして支払ったのだった。
いつでもこーぱを優先してしまう私、本当にごめんねあんにん!!まだまだ子供のあんにんこれからはきちんと見てあげるから、本当にごめんね!! 
その後のあんにん、やっぱりボール遊びが大好きで...でも大きいボールはやっぱり無理。そこでくわえるだけ、クチャクチャ噛まないように、そしてボールを投げたら取りにいってすぐに戻って来る、戻ってきたらすぐに地面に置くと教えた。そしてノーといったらすぐに放すと毎日しっかり教え込んだ。あんにんは良い子にしっかりこれらを守って毎日ボール遊びをしている。そして私は2度とこんな事がない様にしっかりあんにんを監視しています。
 
 

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