Comics Review
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■ 題名    私立樋渡高校COMICS
■ 著者    広瀬けいた
■ 出版社   角川書店(少年エース)
■ 評価    ★★★★
■ 作品他
   
 
 
REVIEW


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かつて、これほどはまったマンガがあっただろうか。結構マニアックな作品だがぜひみんなに読んでほしい一品です。まさに史上最強の漫画研究会部長・安八志郎(主人公)。趣味・コスプレ、アイテム製作(主にSF系)。いつも、ミサイルポット、ビームサーベル(自主製作)などを携帯し、日々せまりくる敵?と戦っている。外見は女の子(女装が似合うぞほど)みたいだが、各学校の番格連中から恐れられ、ヤクザともつながりをもつ。とにかく、器用で何でもつくる(某アニメで使われた○T・フィールド等)。そんな安八に入学早々、喧嘩をうってボコボコにされたヤンキー・鈴里京一は、安八のいる漫研に入部する。コミケに学園祭、コスプレ、自主映画製作(人体実験、バトル、念写、宇宙人遭遇)にと漫研の活動に明け暮れていく。彼に未来は、あるのだろうか・・・・・。

魅入られてしまった、というのが直接の感想だ。かなり、ぶっ飛んだマンガだがある程度のアニメ通だったら、かなり奥深くまで読み取ることができるはずだ(初代ガンダムとMK−2のサーベルの違いとか、安八のメーテルのコスプレなどわかる人にはわかる)。そうでない人でも、安八のイっちゃってる性格とこれまた凄まじい行動を読んだら、次のページを読まずにはいられないはず。安八なくては語れないほど、安八の個性が強いためか、ちょっと脇が弱い。京一とか他のキャラクターもいい味だしているが、もっと安八に対抗できるライバル的なキャラがほしかった(そうすれば、宇宙戦争規模の争いが起こったはず!)。これを読んでいると、本当にビームサーベルを造りたくなった今日この頃、世は世紀末。世界はどうなるのだろうか考えながら、また読みかいしてみうことにしよう。


投稿者 : TAKA 







 
■ 題名    I’ll 
■ 著者    浅田弘幸
■ 出版社  集英社(月刊ジャンプ)
■ 評価    ★★★
■ 作品他  眠兎
  
 
 
REVIEW



高校入学をひかえ、中学最後を飾るバスケットの練習試合。ここで試合中、ドリブルですれちがう瞬間、本当に短い出会いをはたす二人。これが、二人のまさに始まりだった。超わがままで協調性・0のおまけに友達が少ない立花茜は、試合中相手チームの選手・柊仁成に肘鉄をくらわされ、切れてしまい試合は中止になる。元全日本の選手で今は、有名高校の監督の父、大学選抜に選ばれるほど将来を期待されている兄を持つ柊は、その二人の過剰な期待や周りの態度にいやけがさし、バスケットをやめる。一方茜もバスケ以外にも楽しいことがあるはずだといい、バスケットをやめる。そんな二人が同じ高校に入学し再会する。はたして、二人は・・・・。

二人ともどうしょうもなく不器用で自分を表現するのが下手でどうしてもトラブルが絶えない。爆裂直進?でいつもストレートの茜。そのストレートな言葉はいつも、心を揺さぶられる(意味不明な言動も多々あり)。一方的な期待で自分を見失っている柊に「たかが、バスケットボールじゃないか。てめえの好きなようにやりゃあいいだろっ!!なーにをたいそーに。」と、本当に真っ直ぐな言葉をなげかける。バスケットを通して、自分の居場所と仲間をみつけ、ライバルと競いながら成長していく姿をみるとうらやましく感じた。全体的に素朴な感じをうける作品だが、茜をはじめ、謎の女監督・ミネフジコ(峰藤京子)、ヒゲおやじ(東本彰彦)など個性的なキャラもそろっている。壷にはまり、なんとなく次が読みたくなる、そんな作品といえる。


投稿者 : TAKA 







 
■ 題名    オーバーレブ!
■ 著者    山口かつみ
■ 出版社   小学館(ヤングサンデー)
■ 評価    ★★★
■ 作品他   
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REVIEW


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アキレス腱・断裂のため陸上をやめ、もう走ることができなくなった少女。そのショックから、少しずつだが立ち直りつつあり、ただなんとなく毎日を過ごしていた。そんな頃、友達に誘われてた行き先で、車の魅力にとりつかれていく。偶然通りかかった峠でシルビアの走りを見て久しぶりに胸がドキドキした主人公の志濃涼子。友達にドライブに誘われていったところで、再びあのシルビアに出会う。その車を運転する森田佐和子は、まだ免許をとって2ヶ月だが、信じられないほどのドライビング・テクニックの持ち主(1週間でドリフトをやってのける程!)。そんな佐和子から涼子は無免許のくせにドリフトを教わることになる。この無謀な挑戦を成功させることができるのだろうか?

はっきりいって、車にはあまり興味がなかった。でも、このマンガを読んでいるうちに、そのスピード、テクニックに魅了されてしまった。特に涼子なんかは、1日で会社をやめて家を飛び出しまう(やっぱり無謀!なヤツ)。たしかにスピードを追求するのはいいが、それだけではただの暴走族と変わらない。無謀な運転は自分の命だけではなく、他人をも巻き込んでしまう。でも、涼子達の運転からは、ただ単にスリルを味わうというのではなく、車をコントロールする楽しみと純粋な速さへの追求、そしてなによりも仲間と走る喜びをを味わうものだということを感じた。そして、本当に車が好きなんだなあ、ということも。どんどん運転が、上達していく涼子をみて、自分も車を運転したくて教習所に通う毎日である。


投稿者 : TAKA 







 
■ 題名     マリー・ブランシュに伝えて
■ 著者     やまざき貴子
■ 出版社   白泉社
■ 評価     ★★★
■ 作品他   っポイ! ZERO
   
 
 
REVIEW


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「ヨーク家の者はランカスター家の者と結婚するように!」という遺言を残したマリー・ブランシュ。時はばら戦争の真っ只中。ヨークは白バラ、ランカスターは赤バラを紋章に王座を争っていたが、マリーはそのヨーク公の娘であり、敵方のランカスターの騎士に恋をしたけど結ばることはなかったいう。だから、そんな私のかわりにとその想いを子孫に託した。そのとばっちりを受けたのが、シェアラ・ヨーク。はっきり言って、人生決められたみたいでなんかイヤという彼女だが、当のお相手・幼馴染のリー・ランカスターはてんで無関心 。それならと、シュアラはマリーに遺言をかえてもらおうと「ムシ」(タイムマシーンのこと)を使って向こうの世界にタイムスリップ。はたして、無事にマリーに会い、遺言を変えてもらうことができるのだろうか?・・・・・・。

女の子の想いほど一途でまっすぐなものはないなと感じた一冊です。特にマリーはかなり高い場所にある自分の部屋から下りて、厳重な警備の中、城を抜け出し(何度も失敗している)、愛しい人の所へ会いに行くという凄まじいパワーの持ち主!!ハチャメチャで、お嬢様って感じだけど、自分の想いに正直で、誰がなんといようとも、私はこの人が好きなのと、周りに振り回されながらもその気持ちを持ち続けようとする。そんな彼女の生き方にシュアラ、そして自分もとてもひかれていった。「自分の未来は自分で作るもの」というマリーの言葉 は、まさにその通りだと思う。だけど、考えてみると実際、本当に自分は自分で行動していたんだろうか。困難なことから目を背け、決められた社会のルールに流されただけかもしれない。戦争のために、敵にも味方である身内からも追われるはめになっても自分達の愛を貫き通す二人。たとえ、どんな結末が待ち受けていようとも。そんな二人を私(シュアラも)だけでも祝福したい。そして、頑張れ!と伝えたい。


投稿者 :  TAKA







 
■ 題名    春よ、来い
■ 著者    咲香里
■ 出版社   講談社(アッパーズ)
■ 評価    ★★
■ 作品他
   
 
 
REVIEW



東京に気ままな一人暮しをエンジョイしていた主人公曽根高史。ある日突然、妹・まふゆが転校してきて自分と同居することになった。その理由がなんと、友達とレズっている所!?を先生に発見され、学校を停学になり、このことが町中の噂になり、転校することになったという。ところが、妹だけでは収まらず、なんと転校の原因となった妹の彼女・白井沙恵までもが、転がり込んできてしまった。これにより、兄・妹・妹の彼女という3人の奇妙な共同生活がスタートするのだが・・・・。

奇妙な同居生活といえば、かなり奇妙なラブ・ストーリーかも?(妹・その彼女といっしょとは、お兄さんはかなり絶えられない状況だね!)。一人一人魅力的な女の子が描かれていて、ビジュアル的には問題ないし、この設定もいままでになく新鮮で、いったいどういうふうに関係が進展していくのか、とても興味が沸いてくる。でも、結局はその妹の彼女は妹の兄を好きになってしまうのだが、自分としてはなんとなくお決まりのパターンに陥ってしまうと感じを受けてしまうし、簡単に先の展開が読めてしまう。だがこれを補う形で、話が進みにつれて、キャラクター達の微妙な心情の変化がうまく表現されている。だから、とても感情移入できて、彼女達の切ない気持ちが伝わってくる(あと、振り回される兄貴の大変さがひしひしと!)。いったい彼らの恋の行方はどうなるのかな?


投稿者 : TAKA 



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