クリーニング
「今日は結構汚れたから、徹底的に磨こうぜ。」
あれ?
僕に口づけながらにいさんはだいぶ興奮してきたから、いつものように事におよぶのかと思ったけど、一呼吸してから僕から降りた。
「今日はいいんだ?」
「ん、いっつも俺ばっか・・・だから、なんか、な。だからせめてたまには、お前も中までさっぱりとすっきりとさせてやるよ。気分だけでもさ」
俺ばっかって、まぁ確かに僕は肉体的に気持ちよくもならないし、すっきりもないけど、にいさんが僕で気持ちよくなっているのを見るのは嬉しいし、その瞬間は凄く幸せなんだけどな。やっぱり、体がないせいか、無性にしたいっ!って事はないけどね。
「開けるぞ。」
「うん。」
体の脇で鎧の前面部の留め具を外して、中を開ける。
「暗いな。頭外してくれ。」
「はーい。」
僕も鎧の中はたまに掃除する。埃は入るし、たまに捨て猫を入れたりしてるからね。でも、やっぱり届かないところもあって、気にはなっていたんだ。
「さーて、やりがいがありそうだぞ、こりゃ」
座り込んだ僕の中ににいさんが上半身を入り込ませる。
「蒸気入って濡れてるぞ。もっと早くやってやれば良かったな。埃が水分を吸っていて、錆びかけてるとこもある。」
あちこち拭いて、持って出てきた拭き布は見事に真っ黒だった。違う布を2〜3枚持ってまた入り込む。」
「お前は気づいていたんだろ?気づかない俺も悪いけど、こんなになる前に言えばいいのに!」
「う、ん、ゴメン。」
ごしごしと僕の中が綺麗に拭かれていく。
「錆びてる部分を修理するから、動くなよ。」
「うん」
パン!とにいさんが手を合わせて僕の内部に両手をついた。まばゆい光が立ちこめ、内部を細かい振動が走ると、最後に血印部分がじわーっと熱くなった気がした。
たぶん新しく再生した部分と血印が融合した瞬間だと思う。
ふう〜っと、二人して息を吐く。やっぱり、この瞬間はにいさんも僕も緊張するよ。間違えたら、大変なことにもなりかねないから。にいさんが間違えるはずもないけどね。
「終わった?」
「いーや、まだだ。」
「?」
「血印部分だよ。結構汚れてんだよな。拭いても大丈夫かな?」
「え?いいよ、そこは。」
「何でだよ。ここが錆びたらやべーぞ。」
「う、うん、」
「ちと、触るけど、なんか、変だったらすぐにいえよ。」
「う、うん、」
僕も前に拭いてみようかと思ったことがあったんだけど、なんか・・・
そっとにいさんが血印に触れた。
「っ!」
「どうしたっ、いてーのか?」
「い、痛いって感覚はないよ。」
と、どうしよう、
「もっかい触るぞ。」
「っっ!!」
がくんと腕が揺れた。
「やばそうか?」
「で、電気が、にいさんが触れた瞬間、凄い電気が走るような感覚が・・・ある。」
「電気?俺の汗に含まれる塩分に反応してるのか?んじゃ、これならどうだ?」
そっと、血印の端を布で触れた。
「ん、大丈夫。」
「んじゃ、こすって見るぞ。」
ふきっ
「なんか、ざわざわするけど、さっき程じゃないよ。」
「そうか、んじゃ、少し拭くからな」
そっと、そぉーっと、血印に付いた汚れを拭き取ってゆく、
「大丈夫か?」
「ん、大・・丈夫」
「はぁ」
「うわっ!!」
いきなり凄い衝撃が来た。
「何したの?!」
「汚れが落ちづらいから、息をかけたんだが、やばそうか?」
「や、やばい・・・かも、」
「・・・アル?」
「我慢するから、早くやっちゃって、」
本当にざわざわする。にいさんが血印の側にいるって言うだけで。
「きちんと鎧の金属と結合しているらしいから、こすったくらいじゃ消えないみたいだ。ちょっと我慢しろ?」
「うん、」
僕は早く終わってくれることをひたすら祈った。
「はぁ〜」
こしこし、
「はあぁ〜」
こしこしこし、
にいさんに息をかけられるたびに、体が硬直する。
体を支えている腕が、がくがくしてきた。
「よし、綺麗になった。たまには磨いてやるからな。」
た、たまにでいい・・・頻繁にやられたら、たまらない・・・
「アル?」
「け、血印、って、心臓みたいな物だよね。」
「まぁ、そうだな。」
「直に、心臓触られている・・・みたいな感じがした。」
「いてーのか?!!」
「痛いって言うか、衝撃ってうか・・・」
「ふーん、」
って、何となく、イヤな感じのする返事が返ってきた。こんな返事をする時のにいさんって、ろくな事考えていないんだよな、
「やっ!」
指先が血印に触れた。
「ここだけが、アルの唯一の感覚がある場所ってわけだ。」
「にいさん!もう、掃除終わったんなら、早く出てよ!」
大変なことになりそうな予感がして、慌ててにいさんを引っ張り出そうとした。
「アルッ」
びくんと体がすくむ。
「お前と、感じたい・・・」
「い、いいいいいいよ、僕はいいから、にいさん一人で、あうっ!」
にいさんの左手の指がぞろりと僕の血印を撫でた。
「や、やだ、にいさん、血印、壊れちゃうよ、」
「壊さねーよ、触るだけだ。」
「やぁっ、く、るしいよ、」
「アル、俺にも、触ってくれ、」
切ない声で言われれば、僕にはあらがうことはできはしない・・・
にいさん自らが外したベルトをひっぱって、ズボンの前をゆるめた。
にいさんはすっかりその気だった。
「アル、」
熱い息が血印にかかる。
「うぁっ、」
僕の全身が熱くなった気がした。
「おまえ・・・良い声で啼くなぁ、ゾクゾクするっ」
「ひあぁっっ!!」
ダメだ、僕の声、押さえられない。
にいさんが、興奮して濡れた舌先で血印を舐めたんだ!!
壊される、そんな感じがした
「アルッ」
「は、あぁぁ」
僕の手を引っ張って、にいさんは自分の体に押しつけた。
にいさんも大きく胸が上下している。僕は朦朧としながら、かちかちになっているにいさん自身をにぎりしめた。
「んぁ、はっ、ア、ル、」
荒い息づかいが僕をしびれさせる。
「にいさん、」
「アルッ、アルッ」
「や、だ、にいさん、そこ、あんまりさわんないで、」
本当に体に衝撃が走る。怖い、こわいっ
「アル、愛してる」
「やあああっ」
ほおずりしたにいさんは、そのまま血印に口づけた・・・僕の意識はそこでとぎれた・・・
「アルッ、アルッ!大丈夫か!」
「・・・ん、」
「ごめん、悪かったよっ、」
僕の頭が元の位置に戻されていた。
泣きそうな顔してにいさんは僕の手を布で一生懸命拭いている。
「・・・ゴメンですめば、警察はいらないよね・・・」
思った以上にすごみのきいた声が出てしまった。
「っ、・・・」
うつむいて、唇を咬む様は本当に反省しているみたいに見える。
「にいさんの、強姦魔!僕はイヤだって言ったのにっ、無理矢理するなんて!」
「本当にゴメン、本当にお前と愛し合える気がして!」
「何いってんだよ!!にいさんのばか!!僕たち本当に愛しあってんだよっ!そんなこともわかんないのっ?!」
僕の怒鳴り声で肩をすくめたにいさん、ほんとにもう、可愛いんだからっ!!
「本当に、怖かったんだよ・・・死んでしまうと思った・・・」
「物質的には安定しているから、たぶん水に濡れても大丈夫なはずだ。」
「たぶんでしょ!確信じゃないでしょ?!」
「それに、もし、お前になにかあったら、また俺が呼び戻すから」
「それがイヤだから言ってんじゃないかっ!!これ以上にいさんから何も奪いたくないから!!」
「ア・・ル」
こっちは泣きそうなんだからね!涙でないけどさっ、そんな嬉しそうな顔してもダメ!
「もう、二度としないよね?」
「う、うん、」
「しないよね!!」
「・・・はい・・・」
・・・そんなによかったの?・・・まったく、そのうち、いつかまた言い出すんだろうな?掃除してやる、とかって。
そして、たぶん僕はまた、拒めないんだろうなぁ、はぁ、
勢いで書いてしまいました血印ネタ。みなさん同じような物を作ってらっしゃると思います(-_-;)が、私も一度はやってみたかったんですね。鎧アルを喘がせたい!(オイッ)被っている方がいらっしゃいましたらごめんなさい。悪気はないんです、スケベなだけです。すみません、
バスタイムシリーズ(?)終わりです。
最後の最後でにいさんは、アルを汚してしまいましたね。へへっいろんな意味で・・・(^_^;)