ナビの北海道旅行記2001 パート1
昨年の突然のツーリング。かなりハードではあったけど、病み付きになってしまった。いや俗にいう北海道病に冒されてしまったみたい。

年に一度は行ってみたい。そんな気持ちになってしまった。これからは体力が続く限りはナビの夏の風物詩になっていくんだろうか?

でも、どうしてだろう?ナビは道東しか興味が湧かない!何度行っても飽きない。そんな自分が不思議でならない。

おかげで地元の人なみに土地勘、特にルートの選定やおおよその時間を理解できるまでに進化してしまった。

そんなナビのヒマ人ツーリングが続きます。
7月19日
なるべく1日でも多く北海道に滞在したい!そう思って今回会社が終わってからの深夜便の「さんふらわー」を予約していた。と言いたい所だけど、今年から「さんふらわー」は早朝便が廃止になってしまい、大洗からのアクセスで便利なのは深夜便になってしまった。実際苫小牧で夜間到着するため市内で泊まらなくてはならないから実質効率は悪い。でもしかたがないか!昨年と違って、今回はしっかり連れに了解を取り付けていた。そうしないと、、、殺されちゃうかもしれないもん、、、。2回も立て続けに行っちゃうと。

会社にはバイクで荷物を積載して通勤。午後6時に終わりになるんだけど、このままフェリーターミナルに向かっても時間があまってしまう。だから少し残業をしていこうか!午後9時に連れに電話を入れておく。今から出るよ〜って!いってらっしゃ〜いだって。アリガト。で会社を出発。
「んじゃ!しゅ〜〜ぱ〜〜つ!待ってろよぉ!北海道!」このまま常磐自動車道で水戸に向かう。埼玉では星が見えるくらいの天気だったけど、水戸の手前になると少し雨が降ってきた。どうしよう?あと40分走ればターミナルなんだよな!仕方が無いちょっと待ってみるか!ってんで友部SAで休憩をする。

そのうち 雨が上がったので出発。大洗に来ると雨も完全に上がった。
「あ〜助かった。早速合羽のお世話になりたかないもん!」まずは明日の朝食を買いにセブンイレブンに寄る。とりあえず パンとおにぎりでいいや!
フェリーターミナルに到着すると何台かのバイクが止まっていた。さっそく乗船手続きをしよう。何回か大洗港には行っているので手続きに不安はない!受付嬢が
「オートバイの排気量は何ccですか?」って聞かれると
「あ!1200ccです!」って答えるのがすんごくうれしい!指示された船倉にバイクを止め指定の寝台に荷物を入れてスエットに着替えてひと風呂浴びて、生ビールを買い甲板で景色を肴に飲む。
「ん〜旨い!夜景を肴に飲むビールって最高だわ〜〜〜」でもちょっと寒いかな?

やがてドラが鳴って出港。この岸壁を離れる光景が好きなんだよな!
「これから行くぞ〜!って哀愁を感じるぜ〜〜い!」って 俺ってナルシストかよ! 10分もすればターミナルは小さくなった。それも深夜だから点に見えるだけ。さてベットに入って寝るか!zzzzz
7月20日
朝の目覚めは悪かった。
「うん!体調もいいし、最高のコンディションじゃん!!」って、、、。こんなのって珍しい。エントランスで昨日買ったパンでも食べようかと思い行ってみるとそこには先客がけっこういた。あれれ!俺の場所ないや!仕方が無いのでデッキに出てコーヒーを買って食べる。

外は暑いくらいだ。それに快晴!このままであってくれ!そう願う。でもなあ、今日の夕方7時前に下船だから酒は飲めないなあ〜!でも
「フェリーって退屈っす!」あと7時間も缶詰かよ!あとはベットでただひたすら寝るか!今回はルートを十分選定したつもりだ。特に道東ではエリアを設けてその中を走るつもり。、、、、いつの間にか寝てしまった。午後7時に苫小牧港に入港。

「また来てやったたぜ〜!」って心の中で叫んでみる。

今日宿泊するホテルはホテル於久仁というビジネスホテルだ。バイクで15分位で到着。バイクの場合荷物がけっこう多い。ここは朝食サービスで5500円という格安ホテル。あまり期待はしていなかったけど部屋に入って立派なホテルだってことに気がついた。こんなんで5500円っていいんでしょうか?

「さてさてさて〜〜夕食を食べに行ってやるぜぇ!!」ってフロントに場所を聞くと繁華街までけっこう遠いらしい。仕方が無いのでホテルの1Fのレストランで我慢するしかないか、、、。時間が時間なのでレストランではなく居酒屋になっていた。これは好都合!まず生ビールで一人で乾杯!

「う、旨い!ホッケや枝豆がタマラン!」んでもって鳥のから揚げをオーダー。でも 出てきたのは手羽先のから揚げ、、、、、、

「あれ?、、、、、俺って 手羽先なんか頼んじゃね〜んだけど、、、間違がわれたかな?」って最初は感じていたんだけど、、、、思い出した!あ!イケネ!忘れてた地元と同じ考えでいた。北海道で鶏のから揚げって頼むと、手羽先が出てきちゃうんじゃん。連れにもよく言われたっけな、、、。北海道で鶏のから揚げを食べたいのならば「ざんぎ」をオーダーしなくちゃ!メニュー表にも普通にざんぎって書いてある。まあ!いいや。これはこれでいただこう。結構腹にたまった。

「もうワタスは満腹どすえぃ〜〜!」ってんで部屋に戻る。このホテルには風呂は大浴場があるらしい。是非、行ってみたい。誰もいない風呂は快適そのもの!それも湯船がでか〜い。

「サイコーっす!ここは俺の貸し切りっす!!」もし苫小牧に泊まるならここを是非利用したい。今日はバイクは走ったと言っても、、、多分10kmも走んなかったかな?さて特に何をしたという日ではないけど明日に備えて寝ましょう!zzzzz
7月21日
セットしていたタイマーで目覚めた。すごくグッスリ眠れた。
「よ〜し!今日も張り切っちゃうっす!!!」まずは朝食を摂りにいく。バイキング方式だって!。こりゃ食欲が増すな!たらふく食べてやった。食後部屋に戻り身支度を整えホテルを出る。時間にして8時過ぎ。もしも早朝便のフェリーがあれば今頃新冠を過ぎているんだけどな、、、、!仕方が無い。

バイクに荷物一式をくくり付ける。これが面倒なんだわさ!!で、バイクにまたがりエンジンON!一発でかかった。

「相棒!!今日もよろしくたのむぜ!」ってタンクをポンって叩きねぎらってあげる。元気出るかな?
国道235号線を門別方面に向かう。日高自動車の入り口があるんだけどパス。こんな不便な高速なんて意味がない。それより国道の方が追い越しできて安全だ!
門別から国道237線 に入る。平取ってところでガス補給。スタンドの店員に
「国鉄で廃止になった富内線の記念館ないですかねぇ?」って聞くと

「振内ってところに駅跡がありますよ」とのこと。このまま20分くらい走るらしい。まずは行ってみよう。

途中進行方向左側にでか〜いダムが出てきた。以前工事中だったダムかな?かなりの大きさだ。二風谷ダムって書いてあった。これを作るのに何年かかったんだろうか?(この時点では二風谷ダムの脅威は知るはずもない。実際平成15年の台風での被害は想像を絶するものだったことはいうまでもない。治水目的のダムが自然の驚異にさらされる時あまりの被害を出すなんて考えただろうか。

やがて振内市街に入った。その中に鉄道記念館があった。さっそく入ってみる。当時の駅員の制服やタブレット閉塞機などが展示されているけど、ささやかな感じ。もっと展示物があってもよかったのに。ホームに行ってみる。客車はライダーハウスになっているみたい。これじゃパス。でも色あせてんな!
「あんまり感激っていう感じしねえじゃん!」もうちょっと整備してもいいのに!そしてSLがあったので見に行ってみる。これはD-51通称デゴイチなんだけど、日本仕様じゃないね!多分サハリン帰りなんだろう。ナンバーの間にハイフンが入っている。何でここにいるんだろう?実際日本を走ったことあるのかな?
何枚か写真を撮りつつ出発しよう。今度は富内線の終点日高町をめざす。ここは87年に行ったことあるんだけど今はどうなっているかな?そう思った。走ること20分ちょっと。日高町の交差点が見えてきた。確かこの近くだったはず。

ウロウロしてもさっぱり見当がつかないので、地元のおばあちゃんに、
「すいませ〜ん!汽車の駅の跡ってどこら辺ですか?」って聞いてみる。
実はすぐ近くだった。実際はJAの倉庫みたいになっていた。

何とな〜く当時自分がここで写真を撮ったんだろうか?って疑心暗鬼になる。ただ大きい石が所々に散らばっている。これは明らかに線路のバラストだ。
「ここが駅跡だったんだなぁ。寂しいもんじゃん!」近くには記念碑が人知れず鎮座していたけど、時代でこんなにかわるもんなんだね!

さて出発するとしよう。国道237号線を北上し日高峠を越えて道の駅「自然体感しむかっぷ」で休憩。ここで大島輪店の社長に電話してみる。
「何度か電話しているんだけどTさんと連絡がつかないよ〜!って」社長も電話をしてくれるって!ならばしばらく休もう。そして電話がかかる。Tさんからだ!何でも俺の携帯番号を知らなかったらしい、、、。だから出なかったんだって、、、冷て〜な!

Tさんは早朝小樽から札幌、夕張、富良野を経て今、道の駅「とうま」で旭川ラーメンを食べてるんだって!やっぱり早いなあ!俺もここでお昼を食べよう。彼は3日連続で中標津をベースに廻るらしい。まあ!同じコースは廻らないと思うけど、、、。

食事も済んだし北上を開始する。このまま走っても芸がないので、金山から道道465号線で「かなやま湖」方面へ。道はかなりクネクネしてるけど車がいない。ちょっとしたワインディングだ。
「ヤッホ〜!コーナーじゃ攻めたくなっちゃうじゃ〜ん!」な〜んておのろけしたりして、、、。で、見えてきた。「かなやま湖」だ。特に立ち寄りの予定はないけど綺麗な湖だね!それに湖水浴をしている人がいるのが見える。へえ〜!気持ちいいんだろうな!俺はそのままスルー。やがて国道38号線に出る。ここは何処?って最初は思ったけど、道の駅「南ふらの」の真ん前だった。
「ラッキー!ここは知ってるじゃん。昨年来た場所じゃん。」そしてトイレ休憩で立ち寄る。一応ここまで来たんだから軽く幾寅駅に向かう。昨年来ただけあって変化はない。ただ列車が来ないかなあ!と待ってみようかと思ったんだけど1時間は来ない。諦めて出発。

しかし富良野の町を出たとたん、すんごい渋滞!
「何なのこれは?北海道に渋滞なんて、、信じられな〜い!!、」と思ったけど、バイクは脇をすり抜ければいいから関係ないか。でも、渋滞というより駐車って感じ。俺の方が動いて見てるからよ〜くわかる。渋滞に構わず中富良野駅到着。この車の人たちは何時から並んでいるんだろう?この人たちに俺が歌を歌ってあげようか?
「♪君の来た道ははてし〜なく遠い、、、だのに〜な〜ぜ〜、、、、、君は行くのか〜こんな〜にしてまで〜♪」なんちゃって!ドライバーからすれば絶対殴られるなあ。

でもどこかに原因があるはずだ。それも確かめてみようか!と、なるほど車はファーム富田の看板に向かっている。原因は駐車場が満車だったからだ。そんなに花が凄いのかと俺もバイクを降りてファーム富田の中に入ってみる。確かに昨年よりはラベンダーが多そうだ。でもそれだけ、、、、。それより人が凄い。これじゃカメラでのアングルにはならない。結局トイレだけ入って立ち去ろう。そのままUターンして美瑛方面に進む。ここも対向車が凄い事になっている。そりゃそうだ!こっち側はファーム富田に行くなら右折しなくちゃならないもん。もっと条件が悪いはず
「。♪君は〜行く〜のか〜そんな〜にして〜まで〜!♪」って思うと笑っちゃった。

昨年綺麗だと思った「かんのファーム」にも寄ってみよう。昨年と同じ整然とされてて綺麗だ。俺的にはファーム富田よりはここがいいと思うんだけどな?ネームバリューのためかな?今年はラベンダーの切り株を売っていた。そうだ明後日のモシリバの奥さんにプレゼントしようか、、、枯れなければプレゼントとしてあげよう。と思い2株購入。バックの中は蒸れるからネットでくくりつけておく。走っていて飛んでいっちゃったらそれまでだ!。でもいいや!

道の渋滞も無くなり旭川市街へ。環状線で市内はパスして国道39号線 へ向かう。そのまま層雲峡方面に進む。少し体がかったるくなった、、、。ちょっと走りすぎかな?この先道の駅「とうま」を発見。休憩しよう。さっき昼ごろTさんがお昼食べていた所だ。時間は4時になっちゃった。ってことはTさんとは4時間のインターバルがあるわけね!今日 俺は糠平温泉に宿を取っている。バイクならあと2時間はかからないだろう。

何だ?この黒いものは?ってよく見てみると「でんすけスイカ」。かぼちゃの黒いものみたいだけど中身はモノホンのスイカ。ちょっと試食させてもらったけど
「ちょ〜甘いっす!すんごいおいしい!」見栄えで判断しちゃだめだね!でも小さいのでも3000円するんだもん。買うのは諦めようかと思ったんだけど、義理で連れに送っておいた。何事もお土産ですがな、、、。。

「さ〜て あとちょっとだ!」上川を過ぎて国道273号線とのT字路。

「あ!ここだぁ〜〜!俺が北海道の冬デビューしてレンタカーで1回転スピンして縁石にタイヤぶつかって止まったところは、、、、」!なつかしい!というより、よくも対向車がいなかったもんだと今さらながらに記憶が蘇る。すんごい怖かったっけ!もし縁石がなかったら今頃俺は、、、、いや忘れよう!

そのまま層雲峡を抜ける。銀河流星の滝を見ようかな?って思ったけど時間を稼がなきゃ!そのまま走ろう!銀河トンネルという長〜いトンネルを抜けて国道273号線入る。右手に大雪湖を眺めながら三国峠へ向かう。いい道だ!やがてトンネル。もしかして、このトンネル?87年に来た時ガスってオレンジシャーベットみたいって思ってたトンネルかな?かなり綺麗なトンネルだこと!トンネル出た所で展望台に到着。三国峠で眼下糠平方面が一望できる。こんなのってあったっけ?確かガイドマップにはカナディアンスケールって書いてあったような気がした。もう5時過ぎちゃったけど まだ明るい。この先 巨大なループを駆け下って峠を降りていく。すると そこは真っ直ぐな直線が俺を迎えてくれた。

「ヤ〜ッホ〜!でっかいどう〜ほっかいどう!」ってんでアクセルON!ちなみに以前はここは思いっきりダートだったのに、、、、!あと糠平まで50Kmだって。じゃ1時間かからないや!一応エゾシカにだけは注意しよう。でないと事故っちゃうもんね!常にブレーキレバーは触っていよう。やがて糠平温泉街へ。糠平温泉ホテルに入る。あらかじめ電話で予約はしていたんだけど、よくも1人で泊めてくれたなあ!関心する。

部屋に入って着替えて温泉へ!
「あ〜これだよ!最高!極楽極楽!」次に夕食。ちょっと遅くなって申し訳なかったけど美味しくいただいた。

「ビールに この料理最高じゃね〜っすか!刺身に天ぷらがとっても美味いっす!」部屋でテレビを見ながら明日のプランを練る。

いつの間にか睡魔がやってきた。お休みなさ〜い!zzzzz
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