ナビの北海道旅行記2003年末編 パート2
1月1日
「明けましておめでとうございます!本年も宜しくお願いします。」な〜んて言っても絵にならないな俺の場合。

綺麗な初日の出を拝みたくて朝も5時30分に目覚めてリビングに行く。
「ちょっと早すぎたかな?まだ陽は登っていないか。」しばらく待とう。しばらく待っているとやっと陽が登ってくれた。本当はもっと早く見えるはずなんだけども厚い雲に遮られて結構時間がかかったな!

このまま食事まで時間がたっぷりある。
「そうだ!熊の湯でも行こうか!友人は夢の中だから、、、。」俺一人で行こう。起きたままのスウェットだから見にしみる寒さだ。車の暖房を待っていても仕方がない。すぐ出発しよう。
「あ〜寒い!こりゃエンストしたら死ぬぞ!」って感じさせられる。
40分ほどで熊の湯に到着。こんな元旦の朝に誰もいないだろうと思ったら、地元の人が入浴していた。凄くタフな人たちだね。その中に俺も入れさせていただく。下着を脱ぐと声にならない寒さ!
「う〜さぶ〜!俺、、、死んじゃうっす!」
さっそく湯船にドボン!本来なら熱いはずの温泉もすんごく気持ちいい。

「あ〜極楽、極楽!」って1分もしない内に

「あんぎゃ〜!あづいあづい!」てなっていく。だから、また湯船から上がる。

「あ〜気持ちいい〜涼しくて!」ってまた寒くなる。これの繰り返し!当然だよね。外気はマイナス20度近いんだもん。何だかサウナみたい。何回か出たり入ったりをするとしっかり体が温まってきた。以前味わった時と同じだ。やっぱり熊の湯は気持ちいいなあ!

地元のおじちゃんは湯船から上がって裸のままノンビリしているけど寒くないのかな?

「おたく、、、原始人っすか?」って聞きたくなる。聞くとじっくり体が冷めてから入浴をするのだそうだ。なるほどね!あんまり時間をとってもモシリバのみなさんに心配されてしまうので戻る事にしよう。誰にも言わないでここまで来てしまったから。
同じ道で帰ることにしよう。多分みんな起きているだろうな!

部屋に戻ると友人は起きていた。一緒にリビングに降りて、あらためてご挨拶。そして食事を摂る。今日は雑煮だ。オーナーの中村さんは関西出身だから薄味かな?なんて思ったりして、、、。美味しくいただきました。

今日は何処へ行くまでもない。アイスランド阿寒でスノーモービルに乗りたい。これが目的でもあった。友人と一緒に出発。中標津から弟子屈をぬけて阿寒湖まで行こう。これと言って新しそうなものはない。俺にとっては いつも見慣れた光景が続く。ただ阿寒湖までストレートで走っても2時間30分はかかる。結局阿寒湖に到着できたのはお昼前だった。結構時間かかったな!
まずは食堂で昼食を摂る。元旦でも開いてて助かるな!で!簡単にそばを注文。美味くもなければ不味くもない。観光地特有の味かな?さて会場に向かうとするか、、、、、

「あれ?湖は凍っていないじゃん。まさか?車の駐車場のアプローチも通行止めだ!」つまり普段なら今日オープンするところだけど、暖冬で阿寒湖が氷結していないんで延期との事。
「何だよ!ここまで来てんのに。」残念というよりショックだった。長居してもしょうがない。友人に

「摩周湖行きます?それとも温泉行きます?」って聞くと、温泉に入りたいとのこと。そこで日帰り入浴をさせてくれる養老牛温泉に戻る事にする。

「俺って何やってんの?」

弟子屈から養老牛までは30分ちょっとの距離。中標津市街まで行かないので楽だ。
実際俺は養老牛温泉は泊まった事がない。連れとは日帰り温泉は来た事あったけど(もちろん混浴じゃないョ、、)

「いつかは泊まりたいなあ!」って思っていた温泉。

養老牛温泉までのアプローチは真っ直ぐな道。牧場や原生林の中を走っていく。当然判っちゃいるけど、

「こんな所に本当にあるんだろうか?」って思う。「ようそこ養老牛温泉へ」のアーチで、なるほどって思う位だ。初めて来た人は悩むんじゃないかな?はたして 温泉なんてあるんだろうか?って

一番手前のホテル養老牛におじゃまする。入浴料金500円。タオル200円で700円を払って大浴場へ。半端な時間だけど宿泊客が入浴していた。ここら辺は冬に観光するでもなく湯治みたいに日に何度も入浴するのがいいそうだ。なるほど。俺が思うに、

「確かに冬場じゃ観光地なんてないな。」開陽台なんて地獄の寒さだし、裏摩周は通行止め。摩周湖に行きたいなら最初から川湯温泉に泊まったほうが正解だもんね。要は温泉に浸っているのがいいのかもしれない。外には露天風呂がある。外気はとても寒いので露天風呂の湯船にドボ〜ンと入る。

「あ〜気持ちいいなあ!」
熊の湯みたいに熱くないのがいい。ノンビリできる。友人も気持ち良さそう。なんだかこのまま酒でも飲みたくなっちゃった。
そしてここで泊まりたいなんて、、、。イカンイカン!戻らなけりゃならないんだから。先に風呂から上がってフロントのソファーでノンビリさせてもらう。いつしか寝てしまったようだ。あとから上がった友人に起こされた。
「あ〜気持ちよかった〜〜!」
そろそろ戻りますか!ただ気になる事を発見。ホテル目の前の道はこの先 すぐに通行止めのはず、、、。それなのに何台かの車が走っていくって何なんだろう?それに そんなに車がこんな時間に走るのも変だな?ちょっと足を伸ばしてみようか?まあ、行き止まりだったら引き返せばいい。そう思って道を登っていく。だんだん狭くなるけど対向車に時々すれ違う。もしや!と思いながらも走ると
「あった!、あった!からまつの湯だ!」

地図上では冬季通行止めってなっているのに、しっかり除雪してある。さっき十分入浴したから体は温まっているんだけど、からまつの湯は先客がいて入れそうにない。小さな湯船に4人も入ってちゃ無理だね。

「温度どうですか?」って入浴の人に聞くと丁度いいらしい。川の水も冷たいだろうから適温で入れるのかな?誰も出そうにないから諦めた。

さ〜て考えちゃうな。このまま中標津経由で帰ろうか?それともドライブしちゃおうか?まだ夕暮れには早そうだからドライブしちゃえ!ってんで清里峠で斜里から根北峠で帰ろう。多分2時間くらいみておいた方がいいな!清里峠の裏摩周は通行止めってのは前から知っていたし、今回もしっかりゲートが閉まっていた。そこでパス!

10kmほど下って神の子池には車のワダチがあるんだけど、2名乗車のファミリアではたとえ4WDでも底を雪が当たって10mも進めなかった。まあ覚悟はしていたけどね。何時の日か雪の神の子池に行ってやるぜ!さすがに夕闇が広がってきた。まだ斜里にも来てないのに。根北峠を越えて直線が出てくると、地元同然の道。多古糠経由でモシリバには18時30分頃到着。ちょっと無理しちゃったかな?あ〜疲れた!

昨日と同じメンバーで夕食を摂りリビングでくつろぐ。友人疲れたのかな?早めに就寝されたみたい。明日は早いしね。俺も皆さんより先に休ませていただこう。zzzzzz!
1月2日
朝は6時30分に起床。友人も起きていた。さっそく帰る支度でリビングに行き先に7時頃朝食を食べる。オーナーの中村さんにも事情を話して、

「明日は朝早いけど7時30分にでも出発しますんで!」と言っておいたからだ。友人は今日11時過ぎの釧路発羽田行きで先に帰るために10時には釧路空港に到着しておきたかった。7時30分に出発2時間30分はかかるだろうから予定時間に到着できるだろう。いつものように中村さんご夫妻に見送られて出発。昨日より路面には雪がない。カーブは減速するけど、直線はカッ飛ばしてもいいかな?

こんな時間でも何台かの車は走っている。普通に考えたら、地元の車か、釧路までいく車だろう。でも釧路までいくのもしんどくないのかな?買い物ならば、ほとんど中標津で間に合うと思うんだけど。さてさて車は順調に走っていく。途中セブンイレブンでトイレ&軽食+コーヒーで休憩。ここは釧路町の別保だからかなり走ってきている。少し時間を取ってもいいかな!
それに俺の地元で見慣れているコンビニだけあって親近感がある。以前は北海道でセブンイレブンなんて都市部以外 ほとんど見たことなかったんだけども、最近は増えてきたもんだ。少し休憩が長かったかな?空港手前で丹頂鶴自然公園を見るくらいの時間はありそうなので向かうことにする。

「あれれ?休みでやんの!」今回友人には殆ど観光という観光をしてあげてないなあ!これで帰るのも申し訳ないなって思っちゃった。予定していた時間よりちょっと遅めの10時20分に釧路空港に到着。今度は俺が見送る番だ。まずはチェックインだけ勧める。これをしておけば確実乗れるもんね。まだ時間があるので3Fの展望台で景色でも眺めますか!丁度羽田からのJALが折り返し羽田に向かうために誘導路に向かって行った。これから離陸するのを間近で見させてくれるのは感動しそう。羽田なんて展望台って言っても遠くてよく見えないもん。
さて、そろそろ中野さんとお別れだ。
「そんでは〜〜お疲れさまでしたぁ〜〜!いってらしゃ〜〜い!」って見送る。俺はこれからひたすら新千歳空港を目指すだけだ。あ〜遠いなあ!別れてから俺一人でとりあえず帯広に向かう。さっきの道に引き返しても面白くない。だから白糠方面に向かってみる。

「あちゃ〜!アイスバーンの急坂じゃん。」すっごく怖い。晴れてるから氷が溶け出してより滑りやすくなっている。ヘタしたら4WDだってスピンしちゃうよ!とにかくユックリ走ろう。でもこの白糠方面からのルートってメジャーではないのかな?道が悪いしJRの線路が邪魔で中々国道に出られない。やっと踏切りでJRを越えて国道に戻ったら道の駅「しらぬか」のはるか白糠よりだった。ショートカットには便利かも知れないけどちょっと利用しにくい!本当にこの道でいいんだろうか?って思ってしまいそう。

釧路から帯広までのルートの中で観光目的といえば豊頃町のハルニレの木くらいなもんかな?他にもあるのかも知れないけど、今一つメジャーじゃないもんね。参考程度に寄っていこうか。以前夕暮れの時間に来た事あったけど、日中はやっぱり夏の方がいいかな?

「幻想的ではないので撤収っす!」いくらなんでも時間の無駄だ。
帯広では再度鶴橋にチャレンジ。以前ツーリングで来たんだけどカメラが壊れてしまって撮影できなかったから。ここは知る人ぞ知る真っ黒な豚丼。判っちゃいるけど、お待ちどう様って出てきた豚丼をみてまたまたビックリ。

本当に真っ黒なタレの豚丼。かなり苦いんじゃないの?って思えるけど、そんなことはなく
「と〜っても美味しいっす。これって俺の好み!」ただ苦味の中に甘さが出てくるという形容かな?俺的には好きな味だ。それに別注文になるけどナメコ汁が、これまた美味しい。

ちょうどお昼時間だからか、お客さんも何人も食べていた。つまりこの味のファンはしっかりいるということ。もしも不味かったらお店なんてやっていけないもんね。俺的には今後もこの味を守ってほしいなあ!久しぶりに来た時

「あ〜この味だよお〜」って言いたいもん。それにここのマスターの愛想のよい返事にも興味を引かれる。また来るからね!って心で思った。
友人にもメール送っておこう。今美味しい豚丼食べてますって!嫌味かな?
さて豚丼も食べたし、早く空港にでも着きたいなあ!でも帯広じゃ まだ半分位かな?
ここからは何もない。ただひたすら日勝峠を進むだけだ。帯広市内の国道は片側2車線の走りやすい道。雪も全くない。青空が気持ちいいんだけど、この先の日勝峠方面は真っ暗なのが見てわかる。多分雪でも降っているんだろうな。なるべく、ここで時間を稼ぐか!

もっとも2車線道路は長くは続かないけど、交通量が少ないだけにそこそこの速度で走りきれるので楽だ。新得で国道274号線に入る。十勝ドライブインで休憩しよう。これから峠に向かうわけだから十分体を休めていこう。さすがにここの展望は除雪の雪が邪魔で見れそうにない。夏は十勝平野が見られるスポットでもあるんだけどもね。

ついでにコンビニで軽く缶コーヒーを2本でも買っておくか!万が一渋滞にでもなったら飲みながらユックリ走って行けば気も晴れるかもしれない。事故を起こす事だけは絶対したくないからね。
日勝峠の最初の頃はまだ陽も出てて車もなく走りやすいけど、日高町では雪の降雪が多くなってきた。でも偶然なのか?車がほとんどいない。正月だから物流のトラックもいないし。

「これって実にラッキー!」俺流のスピードで走りきろう。もちろん無茶はしないけどね。
道の駅「樹海ロード日高」でトイレ休憩。あまりのハイペースに自分ながら驚いた。これならば17時過ぎに千歳に到着できそうだ。

この先最後の峠越えをする。と言っても日高トンネルや、穂高トンネルで峰々をみんなトンネルで走りきってしまうので楽だ。いつの間にかJR石勝線のガードをくぐった。

「おや?もしかして もう楓駅かい?」って思うと、そこにはまもなく廃止の予定となる楓駅があった。列車なんか朝のうちに終わっているから誰もいるはずもない。俺も今回は車窓で通過しちゃった。

新夕張から川端までは、そのまま国道を走ればいいんだけど、そこからレンタカーの営業所までは道が判りにくい。ここはカーナビ君の指示で走ろう。さすがにここら辺は走った事がないから指示された通りに走る。すると無事17時前にレンタカーの営業所に到着。(もちろんガソリンは満タンにしたけど)新千歳空港まで送ってもらって、カウンターでチェックインする。ダメもとで聞いてみたんだけど、、、行きと同じでたとえ前便に空席があっても振り替えは一切しません。と言い切られてしまった。

ってことは、
「あと3時間も何もすることがないっす!!」このままいてもヒマなんで、電車で南千歳に向かう。一旦下車。苫小牧行きに乗り換えて苫小牧に行く。これと言って意味はないんだけどラーメンでも食べてみようか!って思ったわけ!苫小牧で札幌方面の電車の時間だけ確認して南口に出る。西山ラーメンだって!さっそく食べてみよう。
でっかい器にラーメンが入っている。今回は塩ラーメンで野菜タップリ入っていて美味しい。何だかテレビでプロ野球珍プレー好プレーをやっていて、ついでに見入ってしまった。

さて、そろそろ行かなくちゃ!苫小牧駅で電車に乗り南千歳で乗り換え。新千歳空港には20時過ぎに到着。時間を潰すのも知恵がいるなあ!ちょっと土産を買って搭乗口に向かい機上の人となる。羽田には22時20分定刻に到着。民間駐車場に行って帰路につく。さすがに自宅には0時前になってしまった、、、、、!
編集後記
何度も北海道には行ってる自分ですが、今回は旅行雑誌のパッケージツアーでの参加でした。1泊4日レンタカー付で45000円。確かに安いですが自分のような行動をする者にとっては不向きかもしれません。何せ制約が多すぎて動きが取れないのには参りました。申し込んだ時点でフライトが決められないのが一番辛かったです。しかしながらプチ旅行をされる方、初心者の方には便利かもしれません。もっとも新千歳イン、アウトで知床まで行くほうが間違っているかもしれませんが、、、、、。私のようなものには若干割高でも自分で組み立てる旅行が向いているみたいです。今回は初めてのパッケージ旅行を経験した旅行記として掲載させていただきました。お読みいただきありがとうございました。
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