ナビの北海道旅行記2006冬編 パート1
ほんの2ヶ月前に念願の池北高原鉄道[「るさと銀河線」に全線乗車することができた。鉄分の濃い俺にとっては感動することができた。しかしながら片道乗車のみで納得する俺じゃない。そう、車窓からの景観を眺めていても、いたるところでカメラを構えている連中がうじゃうじゃいる。んん〜それもいいなあ〜って思った俺。
前回の旅行でそれができれば最高だったんだけど、観光もしたかったので、出来ずに終わってしまった。んん〜冬景色のふるさと銀河線を撮影してみたい。

学生と違って休みがなかなか取れない会社員にとっては渡道は連休だけが頼り。普通に考えたら2月か3月の連休があるんだけど、、、、その頃は鉄オタだけじゃなくて鉄ヲタまでいそうな感じがする。そんな連中とは、ある種違うと思う俺!。
だから年末年始を利用して先に撮影しておこう。時間さえ取れれば乗車もしてみよう。って事で予定を組んだ。折角だから、俺の定番であるモシリバで年を越すのもいいかもしれない。そんな行程で考えた。

帯広に在住の知人TAKEさんにメールのやり取りをしてTAKEさんの運転で1日同行してもらって写真撮影を予定した。しかし急な予定を立てても飛行機の予約が年末じゃ空いていることはまずない。実際とかち帯広空港は全便満席。しかたなく千歳に前日宿泊して列車で帯広入りすることでTAKEさんと合流することになった。

そんな旅行記が始まります。
12月29日
仕事が終わってから電車に乗って羽田空港へ向かう。俺ってこれから北海道へ旅立つんだよね。今回で今年5回目。

「よくもまあ〜行くもんだ!」だからなのか、一般の観光客ほどの感慨にはひたることもない。

浜松町でモノレールに乗る頃は夕暮れだったんだけど、羽田空港で外を見ると真っ暗。たった30分ほどで暗くなる。いつものようにチェックインしてサクララウンジへ向かう。JALグローバルクラブのメンバーだからチケット提示で入室。年末だし夜間だからなんだろうけど、背広組は見当たらない。ほとんどカジュアルな人たちでいっぱいだった。
ビールサーバーで生ビールを飲む。

「んん〜やっぱり美味しいっす!でもちょっとつまみが欲しかったなあ!買っておけばよかった。」まあ、タダで食べられるアラレでも美味しいからいいか!時間がきたので搭乗ゲートへ。

「そうだ、今日の夕食を買っておこう。」今、羽田空港でICクーポンで買えば半額で買える。空弁を2個も買ったのに515円だって!確かに安い!

ギリギリでの航空券ゲットだったので窓きわがリクエストできなかったんで通路側。もっとも夜だから景色も見たいなんてないんでかまわないんだけど。
定刻に新千歳空港に到着。空港内は適度な暖房が効いていて寒くはない。しかし一旦外に出ると

「さぶ〜い!とってもさぶ〜い!!さすが北海道!」

ホテルまでの無料送迎シャトルバスに乗ってホテルへ。今日の宿泊はホテル日航千歳。単なるビジネスホテルじゃない高級クラスのホテル。俺にとって、このホテルはダブルマイルキャンペーンを実施していて何と1200マイルも貰えちゃうんで、、、でもビックリしたのはフロントでチェックインしたあとホテルのボーイさんに荷物を持ってもらって部屋まで案内してくれたこと。

「い、いや〜そんなに俺って敷居高い人間じゃないですから、、、勝手に行きますから結構ですよ!」って言いたかった。だって初めての経験なんだもん。
JALグローバルクラブだからか、上層階の部屋にしてもらったみたい。

「んん〜贅沢だな!」窓は開かないんだけど、全面雪で覆われた世界を見ると、やっぱり北海道に来たんだなあ〜って今頃になって気分も高まる。

ところで、頼んでいないのに今回もダブルベットだった。JGC恐るべし!こんな待遇よろしんでしょうか?さっそく空弁を広げて遅めの夕食を摂り、テレビを見ながら翌日のために早めの就寝になる。zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
12月30日
朝は6時に起床。外はかなり寒いだろうから朝シャワーはやめた。7時にチェックアウトしてタクシーに乗車してJR南千歳駅に向かう。昨日来たのが夜だったから判らなかったんだけど、

「けっこうゴージャスなホテルじゃん!」ちょっと部不相応だったかな?

駅では40人位の人が列車を待っていた。殆ど同じ時刻に発車する函館行きのスーパー北斗1号と室蘭行きの普通列車と俺の乗るスーパーおおぞら1号のどれかの列車の旅客だろう。でもこの時間に飛行機の到着はないし、南千歳って住宅も少ないし、やっぱりホテル前泊組なんだろうか?
やってきた先発のスーパー北斗函館行きは乗車率も高い。こんな感じじゃ俺の乗るスーパーおおぞらも満席だろうな!

「案の定、列車は満席っす!行き場がないじゃん!」仕方がないのでタバコの吸えるエリアで帯広まで乗るか。

しかし早いなあ〜雪の中多分100kmは出しているはずだよ。だけどドア越しの車窓なので景色が良く分からない。俺って行き場がないので、スモーキングエリアに陣取らせてもらったんだけど、次から次へとタバコを吸いに来る人がいるんで結構煙たい。これじゃ体によくないなあ!こんなんで トマム、新得と停車して帯広駅に到着。殆ど定刻だった。

「時刻も正確!さすが日本の鉄道だね。」さすがのスモーカーの俺でも帯広駅でさっそく深呼吸。あ〜美味しい空気。
列車を見送って反対側にはふるさと銀河線の列車が止まっていた。今日の陸別を始発とするJR乗り入れの帯広行きだ。さっそく列車を見るとは思ってもいなかった。そんなんでカメラで何枚かパシャリ!ちょっと遅くなっちゃったけど改札口を出て駅前通りに出るとTAKEさんが待っていてくれた。
どうだろう?俺って何度も北海道に来ているけれども、友人に お出迎えされるって今まで無かったんだよね。だからこれって

「すっごく嬉しいもんです。」これも一つの感動かもしれない。TAKEさん!ありがとう!って思う。それにしても久しぶりの再会。

「いや〜お久しぶりです。」今回は列車の撮影がメインなので、彼の車にお邪魔してあちこち撮りまくろうと画策している。
何せ列車の本数が少ないふるさと銀河線なので、効率よく廻るためには時刻表だけでは心もとない。そこで自作で列車ダイヤ表を作成してアイテムとして活用する予定だ。これがあれば、時間をフルに活用できるはず。TAKEさんもダイヤ表まで自作してきたのには驚かれた様子。

「でも鉄ヲタではないんです。俺って!」
しばし車内で談笑しながらの移動をしつつ、最初に高島駅に向かう。ここは1日に2回しか列車交換をしない駅なんで撮影したかった。しかしTAKEさんから時間的に無理かもしれないってんで、予定変更して近くの踏み切りで待機。予定通りの列車を撮影。もし強引に高島駅に向かったらどっちも発車しているかもしれない。二兎追うものは一兎も追えずの例えじゃないけど、もし両方とも列車を逃したらシャレにならないもん。
そして本別駅へ。さっき撮れなかった列車が止まっていた。

「もうちょっと早ければ高島駅で撮れたのにね!」まあ、これもハプニングの一つでしょ!

適度な時間に池田を出発した北見行きだから乗車もそこそこ。もし俺が帯広で降りないで池田で乗り換えたらこの列車に乗っていたことになるんだけど、、、。もしかしてそんな人もいるのかな?
やがて出発する列車を見送って駅を散策。今日は駅員さんが切符の販売を行っていた。

「何か買おうかな?」って思ったんだけど魅力あるものがないんで買わなかった。そう、全駅の入場券セットは前回買ったばかりだし、キーホルダーは俺の趣味じゃないからね。行き先表示のサボがあっても邪魔になってしまいかねない。けっこう大きいからね。
さて、次に向かうのは足寄、陸別を通り過ぎて一気に川上駅まで向かう。そう、マニアの間では評判のレアな駅。車ならば本当に便利だ。何たってさっき本別駅にいた列車を抜いて先回りしちゃうんだから。それも運転はTAKEさんにお願いして俺はもっぱらダイヤ表とニラメッコするナビ役だから助かっちゃう。

川上駅は実にマニアックな所にあった。駅舎は大正9年に建てられた由緒ある建物だそうだ。多少の改築はあっても当時の面影をよく残しているそうだ。しかし辺りには全く人家がない。あと5分ほどで列車が到着するのに誰も利用しようとする人がいないのはいかがなものか?ただ開業当時は年間14000人もの乗降があったらしいから、もっぱら林業の木材の搬出や開拓のために賑わっていたらしいけど、人家が少しずつなくなってついに周囲には住まわれている人がいなくなったという。
それでは、やってきた列車を撮影する。乗車はもちろんゼロ。でも、、、、、下車する人が一人。

「何なのこの人?」完全武装のいでたちでカメラを抱えていた。

「んん〜鉄分が俺より濃い人だなあ〜!」この人に限らず廃止前に全線全駅乗り降りしたいって人がいるんだけど、俺はそこまでは思わないんだよね。でも気合が入っている人だこと。
陸別に戻ったころお昼になったのでTAKEさんのお勧めする蕎麦屋に入る。

「さすが地元っす!ちゃんと知っているんだぁ!」駅にすぐ近いんだけど、通り沿いにあるわけでもなく国道沿いでもないんで、判りにくい所にある。観光客は多分知らないだろうな。TAKEさんも釣りをしに陸別まで来ると利用しているそうだ。

メニューは至ってシンプル。そう、蕎麦屋さんだけどメニューにうどんが無い。でもって料金がやや高め。それだけ味に自信があるのかな?TAKEさんはかしわ蕎麦。俺は天とじ蕎麦をオーダー。
「かしわ蕎麦って鶏肉が入っているのは判るんだけど、天とじって何だろう?」「天ぷら蕎麦」は別にあったんで気になってオーダーしてみた。

お待ちどうさま!って出された蕎麦を見て、

「ふ〜ん?なるほど!」って感じちゃった。そう海老の天ぷらをタマゴでとじた蕎麦。だから天とじ蕎麦なのね!蕎麦はやや硬めで俺好み。ボリュームは決して多くないけど適度な量がいいかもしれない。それに何より温かいのが嬉しい。結構美味しいんで食がすすむ。
食後再度撮影しに出発。

「ホントに好きだねえ!」って言われそう。こんどは池田発陸別行きの列車が来るのでそれを狙う。

「できれば踏み切りじゃなくて鉄橋を渡るシーンが欲しいなあ!」って考えていたんだけど、丁度TAKEさんがこの近辺で釣りのポイントのため裏道を走るとのこと。

カーナビには時々その釣りのポイントをインプットしたらしい表示がでている。さすが!頼もしい限り!予定通り列車が接近。でもってパシャ!これは何回も撮れたもんじゃないよね。
この後は最初行きたかった高島駅に向かう。列車交換の撮影をしたいからだ。本別駅の先に岡女堂って駅に興味があったので寄ってもらう。駅名が面白いんだけど実は岡女堂っていう会社が設置したユニークな駅。この会社は工場を作って売店も併設、そんでもって駅まで作ったっていう風変わりな会社。折角だから お土産を何点か購入。ここの甘納豆は美味しい。そんなこんなでユックリしてしまったので、出発する頃には撮影予定の列車が出発していっちゃった。

「ヤバヤバ!ヤバ過ぎる!!!!!」TAKEさんカッ飛んで列車を追いかける。鉄路のすぐ隣を国道が走っているので、寒いけど窓を開けてカメラでパシャリ!

「お〜決まったかな!車窓からの撮影なんて考えてもいなかった。」これぞ助手席だからできた芸当!
高島駅って市街地にあるんだけど、ちょっと判りにくい所にある。TAKEさんが運転で助かった。土地勘のない俺だったら迷っちゃっている間に列車は行ってしまいかねない。だから最初の予定だった写真撮影はパスしておいて正解だったかもしれない。

無人駅なんだけども、1日に2回列車交換があるので、いいアングルになりそう。右側がさっきの陸別始発の池田行き。左側が池田始発の快速北見行き。

「これっす!このシーンが欲しかったっす!感激〜〜!」北見行きなんかは結構乗車率が高いようだ。そういえば列車が来る前に駅舎にお婆さんがいたんだけど、列車に乗るのかな?って思ったらどうやらお出迎えで駅まで来ていたようだ。実に微笑ましい。
ふるさと銀河線には松本零士氏の銀河鉄道999のカラーのメーテル&星野哲郎号が走っている。今の時間池田行きとなって、こっちへ向かっているはずだ。しかし、この高島駅で待っていても真っ暗になってしまう。ならば、

「走っている方向へこっちが向かっていけばいいや!」ってわけで、再度足寄方面に出発。ダイヤ表で確認すると、どうやら大誉地(およち)って駅で待つのが最善の策。足寄駅前を再再再度?通過して大誉地駅に向かう。だいぶ薄暗くなってきたんだけど、かろうじて撮影できそうな明るさかな?入線してくる列車にフラッシュ焚くのは運転手さんにとって迷惑だからホームで停車したところで後ろから撮影。んん〜何とかなった。ところで大誉地駅でもマニアらしき人を発見。

「この人!どこにいたんだろうか?さすがだわな〜」
とうとう辺りは真っ暗になってしまい、本日の撮影は終了。帯広に向かうことにする。国道しか走れない俺に対して、さすが地元のTAKEさん。裏道と思えない立派な道を走って音更に向かう。帯広郊外まで碁盤の目のように国道に沿って並行に何本もの道があるらしいけど、

「さすがに俺は自信がないもん。それに真っ暗だし、、、、。」

TAKEさんのお勧めで「柳月」ってお菓子屋さんの工場、スイートピアガーデンに向かう。ここは俺も名前は知っていたけど行った事はなかったので楽しみだった。高速道路を過ぎてな〜にもないところに洋風の建物が出現。これがスイートピアガーデンなんだ!すんごいでかい。
それに

「イルミネーションがすご〜く奇麗。幻想的な景色には感動をおぼえそう。」

TAKEさんが言うには熊のプーさんは以前なかったらしい。子供達が喜びそうなイルミネーションだね。折角だから店内に入ってお土産を買う。帯広にはここ柳月や六花亭なのど有名なお店が多いから、新製品も次々に発売される。来るたびに新しい製品ができるんじゃお金がかかるね!
この後は俺はレンタカーを予約しているので、帯広駅に向かってもらう。駅前の広場は11月中旬から翌年2月の中旬まで毎夜ライトアップされるきれいな光景がみれるそうだ。平原のルキアっていうイベントの一つらしいけど、時間や時期なのかな?

「だ〜れも見てる人がいないんですが、、、。」

それでも時間によって音楽がなって大きい木のイルミネーションの色が変わるのは奇麗だね。
ただ、先に柳月のイルミネーションを見ちゃったからかな?ちょっと迫力がもう少し欲しいかな?って感じちゃった。

撮影も終わってレンタカーの事務所へ。受付で手続きを済ます。借りたくるまはパッソ。4WDではあるんだけど、、、

「ちゃっち〜!」まあ、これでも借りられるだけありがたい!ってガマンしなければ!

さて夕食を摂って解散になるんだけど、豚丼のお店で鶴橋ってお店にTAKEさんの車と俺のレンタカー2台で向かってみる。

TAKEさんの先導で、どこを、どう走ったか判らないまま鶴橋に到着。今年は今日までの営業とのこと。実にラッキー。TAKEさんは普通を俺は大盛り?っていえる特大をオーダー。どれだけ量が多いか知りたかったから。お待ちどうさま!って出てきた豚丼にあぜん!

「本当に量が多いじゃん!よかった〜超特大オーダーしなくて。」ここはクセになる味が好きだ。もっともマニアックって言われるかもしれないけれど、、、
そのうちまた来たくなるかもしれないな。食後店をでてTAKEさんとお別れ。俺はレンタカーで本別まで向かって宿泊する予定だ。TAKEさんは明日美瑛に行かれるとの事。良い年をお過ごしください。有難うございました。
下手な裏道なんかで道に迷いたくないし、カーナビのお世話にはなるつもりもないので、国道で池田経由で走る。温暖差が大きいからか?車の性能なのか?すぐフロントガラスが曇ってしまうのには閉口する。

今日のホテルは本別グランドホテル。20時30分にチェックイン。部屋は和室で落ち着いてくつろげそう。大浴場に入るけど誰も入浴していない。ってことは貸切状態。

「いいんでしょうか?うれしいっす!」足を伸ばしてリラックスする。あ〜極楽極楽。さっきの寒さが何だったんだろうか?って思うんだけど部屋に戻ると暑い。ってんで窓を開けて外気を入れると一気に温度が下がっていきそう。そりゃ外気はマイナス18度なんだから冷えかたも半端じゃない。明日の為に簡単にテレビを見て就寝することにしよう。zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
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