ナビの北海道旅行記2006冬編 パート3
1月1日
明けましておめでとうございます。朝は6時に起床する。できることならば初日の出を拝みたかったから。しかし、そんな期待はすぐ挫折する。そう、雪が降っているんだもん。

「あちゃ〜!!シャレになんないっす!」アラームで一緒に起きたSさんもガッカリされていたみたい。
「それも大雪じゃん!こりゃダメだ。」でも、このまま布団にもぐりこむのも悲しい。ならば

「朝から初日の出が無理ならば熊の湯での早朝露天風呂もいいかな?」って思って車のエンジンをかける。しばらく暖機運転をしないと辛すぎる。20分ほど暖機運転のあとFさんも玄関先に起きてきたようだった。朝の挨拶をすると、

「さっきキタキツネがいましたよ!」って話してくれた。

ここらじゃ珍しくともないんだけども、それでも窓から見えるってのもラッキーかもしれないね。さすがにカメラでは撮影していないのかな?撮っていたら最高だろうけど!
明け方降ったらしい雪のためか、羅臼まで行く国道はワダチがほとんどない。「道の駅らうす」に立ち寄って缶コーヒーを購入。モーニングコーヒー代わりに飲む。

「どうしようかな?めっちゃ寒いんだけど風呂入ろうかどうしようか?」まあ〜あまり人がいなかったら入浴もいいか。
知床横断道路起点の通行止めゲートに車を駐車して、タオル1枚持参で熊の湯まで歩いていく。

「これが寒いのなんのって!地獄の寒さだった。」だってスエット姿なんだもん。多分周囲はマイナス10度は確実。パンツを脱ぐまでが辛い。さ〜て心の準備をしつつ、瞬間ワザでスッポンポン!
「ワギャ〜さぶ〜い」とにかく湯船に入らなければ心臓マヒ起こしそう!っていっても、ここは入浴の準備をしなければならない。そう、まず体にお湯をかけから入るんだけど、、、。サブサブ!!!って言いながら湯船にドボ〜ン!

「あ〜極楽極楽!気持ちいい!!!!!!」ってのも1分経たずに

「あぎゃ〜アチャアチャ!あつ〜い!」ってんで洗い場へ。

「あ〜寒風が気持ちいい!!!!!」ってのも1分経たずに湯船にドボ〜ン!これの繰り返し。さすがに湯温50度は辛いわさ。
もう一人の方は地元の漁師さんなんだけどノンビリしているのには驚かされる。でちょっとお話をしながら入浴?を楽しむ。

「あんた地元の人じゃないべ!」

「そうです、標津に知り合いがいるんで、折角だから来たんですよ。もしかして漁師さんですか?」


「そうだ、ここは漁師には有り難いんだよ。」ってな具合。そんでも熱くて寒くていつまでもいられないんで10分ほどで撤収!しかし体がポッカポッカしていて寒くない。けっこう気持ちよくなっちゃった。モシリバに戻って朝食。お雑煮やおせち料理を振舞ってもらってお腹にたまったみたい。
他の方は連泊されるんだけど、俺は今日帰らなければならない。それも女満別空港15時発だから空港に14時過ぎには到着しておきたい。準備も整って9時30分に出発。

ちょっとキツイかな?って思ったんだけど、せめて屈斜路湖くらいは見ておきたかった。除雪が終わった国道は新雪の雪もなくなって

「またアイスバーン路面になっているじゃん。」止まって路面を見れば判るけど、ほんと氷そのものって表現があってるな!最近のスタッドレスの性能ってホント素晴らしいもんだ。普通のタイヤだったらまともに走れたもんじゃない。

途中、中標津でいろいろ買い物を済ます。
中標津から弟子屈を越えるまでラジオは全く入らないし、道路も単調。実に飽きる。しかしアイスバーンバーンは気をつけないとスリップするから要注意であることには変わりない。

美幌峠は上るほどさらに白い世界が広がってきて目が疲れる。

「ちょっとドライアイになっちゃったかな?俺って!」
寒過ぎるだろうから、道の駅の展望台に立ち寄るつもりはないので途中の駐車施設で車を止めて屈斜路湖をちょっと見る。

「まだ結氷してはいないみたいだね。」道の駅はそのままスルーで通過。

美幌市街でショートカットしてもいいんだけど、返却時燃料満タンにしなけりゃならないから、あえて市街地に向かう。市内に入ってもどこのスタンドも閉店。ちょっと焦ってくる。何とかセルフスタンドを発見して満タン給油。でないとレンタカー事務所ではすんごい高いガソリンになってしまうもん。本来は女満別市内で入れるんだろうけど、絶対営業している店はないだろう。
14時前に空港に到着。今日は1月1日なんだけどそこそこ人がいる。

「やっぱり俺と同じバーゲンの旅客なのかな?」

取り合えず、軽くラーメンでも食べて胃袋を落ち着かせておこう。今回はWebチェックインにしてあるのでチケットはいらずに携帯電話でチェックイン。便利になったもんだ。今日乗る飛行機はエアバスA300−600Rなんだけど、JALカラーのシンプルな飛行機。できれば旧JASのレインボーカラーだったらよかったのにね。
ところで、この女満別空港。改築が進んで、かなり奇麗になってきている。

「ふ〜ん」って思っちゃった。でも搭乗口エリアには喫煙コーナーがないので、チェックインしたのを半分後悔しているけど、しかたないか。
離陸後はしばらく北海道上空を飛行。釧路沖で海上に出ると、睡魔が襲ってきて、さっそく爆睡モード。ほとんど記憶がないまま、いつのまにか羽田空港に着陸。

空港からはいつもは駐車してある車で帰るのが普通なんだけど、今回は電車で帰る。って思ったんだけど、近くまで高速バスが出るとの事なので、それに乗車。多分元旦だから高速は混んでいないでしょう。うまくすれば、かなりの早着が期待できそう。

案の定、本来終点まで90分かかるのが60分で到着しちゃった。そこから最終の駅まで電車で移動。今年初めての北海道旅行は無事終了した。
編集後記
今回TAKEさんの協力のもとたくさんの列車撮影に成功した。有り難かった。しかし、ふるさと銀河線の廃止のカウントダウンは確実に進んでいる。どうにもならないのは判っているんだけど、何とか発起人などが現れてくれないだろうか?って今になっても願わずにはいられません。

今回でふるさと銀河線に乗車するのは最後かもしれない。俺の心の中にしまっておきたい一つのページだったのかもしれません。長い旅行記お読みくださり有難うございました。
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