ナビの北海道旅行記2010年2月編
昨年の12月。そのメールは突然やってきた。そのメールの相手は、以前ツーリングでご一緒したことのある福岡の高さんからだった。

内容的には来年2月(つまり今月)道東旅行をするそうな、、、。それも友人夫妻と一緒の3人で。

高さんは以前俺が誘った道東旅行でアイスバーンの道路を堪能したり流氷を見てみたかったそうだけど、3月下旬だったこともあり道路は全てドライで期待するほどのものではなかった上にオホーツク海の流氷は一切消滅していた。

そのために流氷氷砕船オーロラ号も予約したんだけど、海面には全く流氷がなく乗船もキャンセル。

そんな中でのリベンジなんだそうだ。ただ、それなりに当時は阿寒湖のスノーモービルやアイヌのイベント、はたまた知床のオーロラファンタジーなどプログラムを組み込んだからなのか、けっこう楽しまれたそうで今回は友人ご夫妻を誘ってのトライなんだけど、俺も誘われちゃった。

誘われたなら俺にとっては北海道に出発するという大義名分が成り立つ、、、、。(なんのこっちゃ?意味わかんね〜!)んな訳で即OKってことになっちゃった。

ただサラリーマンの宿命ではないけど長期に休みなんて取れない、、、。彼らは5泊6日の行程なんだけど、そのうち2日だけ同行して、俺なりにお勧めのコースをチョイスすることにしてみる。彼らが単独行動する日は先に推薦ルートをメールしておいてそれを廻ってもらおうかと画策しておこう。

そして俺は女満別から網走で合流してモシリバへ。次の日は釧路で離れるように計画をする。たまたま先割のフライト便があったので格安で渡道することもできそうだ。それでは旅行がはじまります。
2月13日
朝も早い5時前に起床。いや〜いくら旅行が始まるって言ってもキツイもんだ。前日までに準備は済ませておいているので、一服して暖房を焚き体を温めてから出発。
 
まだ日は昇っていないこともり、道路はめっちゃ空いていて首都高速も面白いくらいカッ飛ばしていたためか思ったより早めに羽田空港の駐車場に到着。
ところが一番便利な4階の駐車場はあいにく満車。しかたなく別の階に止めるしかなかった。ってことは、保安検査が不安、、、、、。
言うまでもなく予感的中!!すんごい混雑にはさすがに参った。ここは俺だって素直に並ばなくてはならないもん。いつもは株主優待を使ってJALグローバルクラブカウンターで発券してもらっていたんだけど、今回はネットでの特割りチケットレスなのでカウンターに立ち寄る必要がない。

そういえばJALの株、、、とんでもないことになっちゃったなあ〜俺だってとんでもない損失を被ってしまったもん。こればかりはどうにもならないけど、俺みたいなごくごく普通の一般株主にとっては、このご時世に地獄の思いをさせられてしまった。だからって恨み節を言っても始まらないか、、、。
保安検査場でしばし長い列に並んでいると、出発便に変な?表記を発見。札幌や大阪伊丹、福岡へは運航がイギリスのブリティッシュエアの表記で4000番台になっている。

んん?羽田発の国内線はJALとかANAとかの国内運航会社が飛ばしているのに、、、、。変だな〜って思っていると次にはJAL便の表示に、、、。
あ〜これってコードシェア便なんだ、、、。でも、、、、単純に俺がブリティッシュエアーでチケットを買いたくっても無理なんだろうな、、、。多分イギリスからの帰国の乗り継ぎ便としてのコードシェアなのかもしれない。それだったら、全区間ブリティシュエアーで搭乗できるもんね。
思った以上に保安検査場で時間がかかってしまって、、、サクララウンジは今回はパス。久しぶりにボーディングブリッジではなくバスでの移動なため、ひたすら歩く。その間に先に網走にいる高さんに電話を入れておく。とりあえず予定通りに行けそうですって!!でもさっきまで曇っていた空も雨が降りだしてきて寒く感じる。
本日搭乗する飛行機は女満別行きなんだけど、機材がボーイング737なんだそうな、、、んでもってお出迎えされたCAさん、、、、あれれ?赤いブレザーを着ている。この飛行機はJEX(ジャルエキスプレス)のクルーと機材で運航するんだそうな。何度も北海道入りしている俺にとっても初めての経験。ジャルエキスプレスはもっぱら伊丹をベースとして運航しているから、多分間合い運航なんだろうけど、ビックリしてしまった。とは言っても飛んでしまえば何も変わった事はないんだけども、、、。
しばらくは俺にとっては退屈な時間。爆睡を決め込みたいところだけど何故か眠れず。ウトウトしていると海上を飛んでいた飛行機から陸地が見えてきた。

最初はボケ気味だったからか、、、んん〜先がとがっているなあ〜〜ってことは室蘭あたりを飛んでいるのかなあ〜って思っていた。でもって機内誌の裏面の日本地図を参照してみると、、、、千歳に行く訳じゃないんだから室蘭なんてのはあり得ない。
ってことは襟裳岬?んなバカな!!ってしっかり外を眺めていると、山並みの先に岬がある。間違いない襟裳岬じゃん。ある意味感動!!こんな形で空から襟裳岬を見られるなんて考えてもいなかった。
何度も道東に来ている俺!ある程度の地図は頭の中に入っているから道路や集落も判らないでもない。襟裳岬から広尾、大樹町の太平洋沿いは昨年末レンタカーで走ったばっかり。運がいいことに白銀の中に道路だけ黒いスジが現れていて、俺が走った道路を目で追いかけていける。おお!ここ大津港じゃん!とか、十勝川の河口だ!とか、つい2か月前の光景がそのままバーチャルで追いかけていけるのが楽しい。
このまま北上していって、今度は何が見えるのかな?って期待をもちつつ眺めていると。うわ!雌阿寒岳とオンネトーが眼下に、、、、。いや〜これって感動そのもの。

所々で噴煙が上がっているのも見えてるじゃん!でもって冬にはクロスカントリーか、かんじきでも履かなけりゃ絶対見ることのできない凍ったオンネトーにも感動。航空路がそうなっているのかもしれないけれど、今さらながらに感動を頂いちゃった。
やがて高度も低くなってくると女満別空港へ。どんなルートで着陸するのかな?って期待をしていたら、、、、一旦オホーツク海に抜けて北からの進入らしい。ここでも絶好の流氷ウオッチ!!!能取岬付近では流氷は接岸はしていなかったけど、流氷本体が海上に漂っている。はて、、、、今日の流氷クルーズはどんなもんでしょう?

能取岬付近から網走湖上空を南下、、、、。ポツリポツリとワカサギの釣っているテントが間近で見られる。いや〜こんだけ満喫できた空の旅って実際初めてだなあ〜何十回も乗っているのに。
いつもの俺は飛行機を降りたらレンタカーを借りるんだけど、今回は網走駅まで空港連絡バスで向かう。バスは国道を北上するんだけど、、、道路は全くって言っていいほど雪がない。一部の日陰に若干のアイスバーンがあるほかは問題なく走れそうだ。

ほぼ定刻にバスは網走駅に到着。そこからタクシーに乗車して道の駅に向かってもらう。もっともバスにそのまま乗車していれば終点が道の駅なので降りる必要もないんだけど、高さんと合流する前に購入しておきたいものがあった。それは以前から気になっていたお店に2件立ち寄ってもらうこと。
タクシーに乗車して事前にプリントアウトしておいた紙を運転手さんに渡して出発。
。運転手さん曰く「今日は流氷がそばまで来てますよ。このあと乗るんですか?」って聞いてきたので、深い説明は面倒くさいので、「知人が前日網走に入ってオーロラ号に乗ってるはずなんで、彼らが下船したあと合流するんです。今日は中標津に泊まるんで道の駅からレンタカーに乗り換えです」って話しておいた。標津って言うより中標津って言ったほうが理解してくれるみたいなんで、、、。
まずは「おかし工房」旭堂ってお店に向かう。ここは普通の和菓子&ケーキのお店。そんな中でマタタビを使ったカステラが販売されているそうな。マタタビって、、、、そう猫にマタタビのマタタビなんだよね。
マタタビって言っても品種も様々で食用に適したマタタビもあるんだそうで網走近郊では自生していたり栽培もされているんだそうな。

それを町おこしの起爆剤のひとつにできないか?ってことで、お菓子屋さんやレストラン、パン屋さんがそれぞれオリジナリティーの商品を開発、製造販売しているんだそうだ。タクシーの運転手さんに聞くと「ふ〜〜ん?そうなんですか?」だって。
ここ「おかし工房」旭屋さんでは和菓子店ってだけあってカステラにマタタビを混ぜ合わせたものを販売しているらしい。タクシーに待っていてもらい。店内に。え〜〜っとマタタビカステラはどこかいな?判んないのでお店の方に聞いてみると「ここです!」ってタバコより若干小さいくらいのカステラが10個だけ売られていた。今日はこれで終わりなんだとか、、、。
続いてもう一軒、、、こんどは「おやつ工房」ってお店に向かってもらう。(お店の名前が紛らわしいけど)ここでは「おやつ」って言うだけあって創作系のどら焼きやドーナツを販売している。
俺のお目当ては「またたびケーキ」。ここでも何故か残り?あと11個で販売終了。んん〜何だろう?もしかして町おこしのため義理で販売しているんだろうか?さすがに店主に「評判はどうですか?」って聞きにくかった。
ところで、またたびケーキって言っても見た目は全然ケーキに見えない。柔らかいお餅の中にマタタビの入ったクリームとケーキ生地が入っていて、、、
どうみてもロッテの雪見だいふくって感じ。ここでも全部買い漁って出発。この先道の駅に向かってもらう。通常より20分程度の時間ロスかな?

タクシーの清算を済まし道の駅へ。2階のエントランスで高さんと合流。1年ぶりでの再会、、、、埼玉の俺と福岡の高さんが網走で合流するのも、、、妙な取り合わせ?だったりして。どうも御無沙汰しておりま〜す。今回は高さんだけではなく、ご友人の藤○さんご夫妻も同行。俺的には4名って言う大所帯の行動になってしまったみたい。藤○さんご夫妻は以前 夏に道東方面を観光された経験はあるんだけど、冬の道東は初めてなんだそうだ。
それならば個人ツアーじゃないけど、俺的にお勧めコースをふんだんに取り入れて、たった2日ではあるけれども思い出を残して帰って頂きたいと思う。ところで流氷船オーロラ号なんだけど、沖合には流氷がいて けっこう楽しめたそうだ。でも氷は薄かったらしい。まあ〜全く氷がないと乗船する価値もなくなってしまうから良しとした方がいいかもしれない。

レンタカーに俺の荷物も積載してもらって出発。まずは近くの「オホーツク流氷まつり」に向かう。まあ〜札幌雪まつりのミニ版って思えばいいかな?(それも思いっきりミニにした位の規模。)
駐車場は基本的に無いので、しらばっくれて通行禁止の場所を走っていくと、、、、結構駐車している車あるじゃん!それどころか警備員が誘導までしているなんて、、、。標識に騙された!!!

土曜日の午前中ってだけあって、そこそこ来場者は多い。高さん、藤○さんご夫妻には あらかじめ前日 夜の会場に行かれることを勧めておいたので、昨日見た氷像のイメージが違うように見えるそうな。そう、、、夜のライトアップはメッチャ綺麗だから、絶対行ってください。ってアドバイスしていたんだよね。アドバイス通り行かれたそうだけど、、、思いっきり寒かったそうだ。でもその方が幻想的でもあると思うけど。
さ〜て次は流氷をゲットしに行こうか。俺の経験からすれば、鱒浦地区よりは北浜海岸の方がゲットしやすいはず。国道をしばらく北上して北浜のセイコーマート近くの駐車スペースに車を止めて、釧網本線の踏切を渡ると、、、
オ〜マイガット流氷が全然接岸していねーじゃん!!
なんてこった!高さんが一番楽しみにしていたはずなのに。彼はそのためにノコギリまで持参していたんだもん。(実はメールで俺が薦めておいたんだけど)それに遠くに流氷本体はいるんだけど、はぐれ流氷すら接岸していないなんて、、、。こりゃ無理だ。今日はモシリバに行かなくてはならない。深追いは危険だ。残念だけど諦めてもらうしかなさそう。
昼時間になったので昼食タイム。北浜にいるのならば、北浜駅内にある「停車場」に行かない理由はない。いや是非お勧めしたい。
車を北浜駅構内に移動。って〜と、、、ありゃりゃ?観光バスが2台止まっている。で、そこそこ人がいるじゃん。もしかして?って思っていると、偶然にも網走行き「流氷ノロッコ号」が到着。

「流氷ノロッコ号」は ここ北浜で約15分停車している。ここで下車する人、または乗車する人、はたまた通しで乗ってる人も駅や展望台を写真撮影するためにホームは凄い賑わい。
その反動か、、、列車とバスが発車したあとは信じられないほどの静寂がおとずれた。それでは食事にしましょう!ってんで「停車場」に入店。皆さんには海鮮系たっぷりの「オホーツクラーメン」をお勧めして、俺は、、、、ひと通り食べちゃってるんで、ポークカツなんて一般的なメニューをオーダー。
おまちどうさま!って出てきた「オホーツクラーメン」皆さん大絶賛!!そうでしょうね、、、、。確かに美味しいもん。俺もそれにすれば良かったかな?皆さんがほとんど食べきってスープしか残らなかった頃にライスを入れて食べてもらう。残ったスープにご飯を入れるなんて、ちょっと抵抗ある人もいるかもしれないけれど、このスープの味がとっても美味しいので、ご飯を入れたら、、、、あれれ?シーフードリゾットになっちゃうんですよ。これも皆さんに大好評。
食後、静かになった駅を散策してから出発。今度は網走刑務所に向かう。本当は網走監獄の見学も考えていたんだけれども、時間配分からしても不可能だと判断したため、外見だけでもと思い刑務所に変更してみた。
冬季は無料となる市営の駐車場に車を駐車して鏡橋を渡り刑務所の正門へ。そういえば高さん藤○さんも九州の福岡県在住だったっけ。現在では再犯者の短期処遇刑務所になった網走刑務所。昔は明治新政府に反抗した旧士族など、が沢山収容されて、過酷な労働を強いられた監獄として有名でもある。そして それが秋月の乱とか西南戦争などでの旧士族などで捕らわれた方たち。考え方を変えてみると当時はだいたい九州の人たちが犠牲となっているわけだから、こんな遠方でも関係なくはないのかな?売店コーナーで受刑者が作った商品を物色。藤○さんの奥様が何か購入されていたみたい。
あまり長居する場所でもないから出発する。今度は網走湖へ。皆さんに冬でしか楽しめないスノーモービルにチャレンジしてもらう。多分団体ツアーでは絶対できないだろうから。
高さんはバイクに乗られているだけに、過去にも阿寒湖でハマったくらい大好きなんで俺も全く不安はないんだけど、、、問題は藤○さん、、、。ただでさえ凍った湖の上に初めてのスノーモービル。単なる周回コースではなく最初からツアーコースはどうかな?って不安だった、、、。
本当ならば全員1台にしようかと思ったんだけど、念のため藤○さんには奥様が後ろでのタンデムで乗ってもらう。単純に周回をテストで滑ってから本コースへ。インストラクターが先頭で進む。途中多少?のアクシデントがあったそうだけど、何とか最遠部まで到達。ここで記念撮影。
でも藤○さん、、、、ちょっと疲れちゃったかな?インストラクターが奥様をインストラクターのタンデムシートに移ってもらい、俺は藤○さんのスノーモービルと交換をして出発。1人乗りの方が小さいので小回りが利きやすいだろうから藤○さんにも運転しやすいと思ったから、、、。確かに2人乗りは大きいなあ〜でも俺には問題はないけど、、、。どこでも普段はこの大きさだから。
そんな中 高さんは、、、、ありゃりゃ  やりたい放題の滑り方しているじゃん、、、。よっぽど好きなんだね!!(それに染めたのは実は俺なんだけど、、、)俺も藤○さんの挙動を確認しながら、時には全開スロットルや新雪へダイブしたり、、、結構暴走を?楽しむ。
全員戻ってきて、一番喜んでいたのが、、、何と藤○さんの奥様???すっごく楽しかったそうな。良かった〜〜
意外と時間もかなり消費してしまった。今日はせめて日没までには摩周湖には行きたい。この時期日没時間は多分17時前だろうから、、けっこうヤバい。
女満別での観光スポットになっている「メルヘンの丘」は残念だけど車窓で観光。ただ、、、折角来たので近くに車を止めて簡単に写真を撮る程度で出発。美幌市街を抜け、美幌峠に向かう。ここからは日没との勝負?何としても摩周湖だけは今日行かねば、、、。美幌峠までは30分以上も車に乗り続けなければならない。普段こんなこと考えたこともなかった。いや、、、美幌峠までこんなに遠いとは思ってもいなかった。何度となく走っているんだけどね!!
本来ならば、十分観光スポットとなる美幌峠も車窓で観光。いや〜何だか皆さんに申し訳なく感じてしまう。夏場の美幌峠は大体霧にさえぎられて見ることができない日が多い。そんなわけで冬場は寒いけど、、、絶好の屈斜路湖撮影ポイントなんだけどな、、。

残念だけど車窓から見た屈斜路湖で感動してもらって、ひたすら摩周湖へ!どうにかこうにか日没前に摩周湖に到着。いや〜セーフ!!!俺は、もう何回となく来ているので、皆さん思い思いに写真を撮ったり買い物してもらったりする。ここのところ氷点下の気温が続いていたので、もしかして全面結氷しているかな?って期待してはみたものの、殆ど凍ってはいなかった。やっぱり温暖化の影響なのかな?

どちらかというと俺らしくないバタバタとしたプログラムで今日の予定は終了。皆さんはよろこんでくれたかもしれないけれど、俺的にはかなり不完全燃焼したプログラムだったかな?だってこんなはずじゃなかったんだもん。

ここからはモシリバまで俺の運転だと2時間弱かな?弟子屈市内から国道を走って養老牛温泉経由で走る。この頃になると周囲はほとんどが闇!だけど道路がドライなので比較的高速で走りきる。所々日陰だっただろうと思われる所はアイスバーンがあるんだけど、そんなの慣れた俺には問題なく突っ込む。(後で皆さんに聞いたら、、、それがとっても怖かったらしい、、、。ゴメンナサイでした)

途中、開陽台付近に来たので ちょっとしたサプライズを!!車を止めてエンジンを切り皆さんに漆黒の闇夜を体験。ここは外灯もなければ人家もない。照明は自分の車のライトだけが頼り。皆さんの感想はどうだったかな?

18時30分過ぎモシリバに到着。俺的には何度も来ている宿。いや、、、来る前の国道の薫別トンネルを通過すれば、、、来たな〜〜〜って気持ちになる。んでもってモシリバの駐車場に入れば「ただいま〜」って感じてしまう。俺って道民じゃないんだけど。

モシリバのオーナーである中村さんご夫妻の出迎えを受けて部屋にはいり身軽になる。今日の宿泊は自分たちだけかと思ったんだけど札幌からの男性が一人宿泊しているそうだ。
夕食を食べてから、その男性を含めていつものように宴会が始まる。昨年末、高さんが送ってもらった焼酎とともに、今日俺が買ってきたマタタビのケーキなどを振る舞う。
札幌から来た男性は放送関係のカメラマンなんだそうな。今回モシリバに来たのは羅臼で冬のスキューバダイビングをしにきたんだそうだ。俺的には、、、え?マジっすか?寒いって言うか死んじゃうじゃん?って思っていたんだけど、彼が言うには地上では氷点下10度になるのも不思議じゃないけど、海の中は2度くらいしか下がらないんだそうだ。確かに氷点下になったら海だって凍ってしまうもんなあ〜。
それに冬用の全面防寒のスーツなので辛くはないんだそうだ。なるほど!!知らなかった。
いろいろな話をしていて、気がついたら23時を過ぎてしまった。ここらでお開きとしてお休みしましょう!zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz
2月14日
比較的アバウトな俺ではあるんだけど、昨日のレンタカーの運転では それなりに神経を使ったみたいで、、、、(一応そういう事にしておいてくださいませ)しっかり爆睡を決め込んでいたみたい。起床は7時過ぎだった。いや〜よ〜く寝た!!!

洗顔を済ませていると藤○さんの奥様が起床されて階段を下りてきたので ご挨拶。しっかり休まれたそうな。(もしかして、、、俺の運転で怖かったからかな?)皆さんでそろって朝食を摂る。

本来ならば、今日は根室の先、納沙布岬方面を最初は予定していたんだけど、、、、昨日 流氷がゲット出来なかったので、再チャレンジするということで、逆方面の斜里に向かう。納沙布方面は次回のお楽しみということで諦めてください。

8時過ぎ宿の前で全員で記念撮影をしたりして出発。オーナーの中村さん、、、、またまた行きますんで!!さようなら!じゃなくて、、、行ってきま〜〜す!

今回は根室に行かないので、俺の個人的に買いたかったお菓子「オランダせんべい」を購入することができない。そのため不本意ながら工場ではなく、土産店で購入するしかないけれど、根室から遠く離れた中標津空港に一旦向かう。根室市地域から出ることのなかった「オランダせんべい」だけど、近年中標津の空港や病院でも販売されているそうだ。ただ、絶対数量は少なく価格も50円ほど高いけど、、、。そりゃそうだ!片道100kmもの距離があるもん!輸送だって結構経費かかってしまうよ。

空港には短時間しかいないので駐車場ではなく路上駐車。午前の早い時間だったからか、人の気配も少ない。そんな中で2階の売店で、目的の「オランダせんべい」はワゴンにたんまりと鎮座しておられました!!!もち、、、まとめ買い!あとのお客さんごめんなさいね!一緒に来てくれた高さん、藤○さんには、「じゃがポックル」をお勧めしてみた。「これ、お土産で職場の皆さんに配るとヒーローになるかもしれませんよ?今でも千歳空港では品薄状態が続いていますから!」って。2個ほど購入されていたみたい。
 
いくら人の気配が少ないって言っても、路上駐車なので長居は禁物。用が済んだら退散!!この後は開陽台に向かう。殆どドライな道路ではあるんだけど、日陰と思われる場所はガチガチのアイスバーンになっている。昨日通った時も何度かハンドルを取られそうになったんだけど、、、、(実は)、、、今日はもっと硬くなっているみたい。
駐車場にレンタカーを止めて俺以外の3名で展望台に向かってもらう。俺は車の中でお留守番、、、、。だって、、、足がズボって潜りそうなんだもん。過去にそんな思い出があるんで あまり行きたくない。展望台は駐車場からでも見上げれば見えるので、3名は思い思いにカメラ撮影しているみたいだった。10分ちょっとで戻ってきた3名は「と〜っても綺麗」だったそうな。
では、もっときれいな場所、、、北十九号線にご案内!!アップダウンが続くまっすぐな道に車を止めて、ここでも写真撮影。感動されたかな?
しばし写真を撮りつつ出発する。これからは本命の流氷ゲット。事前の情報ではウトロ方面には流氷が接岸していると聞いている。それに昨日の札幌の男性も規模は少ないけど接岸しているので問題ないんじゃないかな?とのアドバイス。
ところが、、、海岸線に向かっても、、、流氷本体が接岸しているのではなく、いわゆる「はぐれ流氷」が接岸しているだけだった。一応流氷に降りることはできるんだけど、大きく隆起しているわけではないんで、とてもじゃないけど切り出しはできそうにない。
そのためだけに、自宅からノコギリまで持参されたってのに藤○さんには とってもお気の毒、、、。何だか申し訳なく感じてしまった。
結局、ここでの採取は諦めて、他にないかアタックしてみる。ウトロ方面に向かってみるものの、国道の改修された歩道のガードロープが邪魔で、どこにも立ち入ることができる場所はなさそう。今回は おそらく採取不可能と判断して諦めてもらった。これならば納沙布岬に行けばよかったかな?そう感じてしまう。

このままUターンしてもつまらないので、、、折角だし冬のオシンコシンの滝に向かう。以前藤○さんはツアーで夏来たそうだ。高さんは以前ライトアップされた滝も見てきたけれども、、。時間が半端な頃だからか、観光客が誰もいない。我々の貸し切りの滝だった。
でも、、、滝へのアプローチとなる遊歩道がツルツルのアイスバーン?状態なので歩くことがとっても難しい。
高さんは無理して上の方まで進んでしまったものだから、降りるのに一苦労。コケそうになりならが必死に降りてきた。俺は何度も来ているので、あえて感動することもないけれども、藤○さんご夫妻にとっては冬のオシンコシンの滝も綺麗に見えるんだろうなあ〜。

さ〜て、ここから南下しなければならない。俺的には18時を目標に釧路市街に、、、いやフィッシャーマンズMOOに到着しなければならないから。そう、俺は皆さんと別に今日の羽田行き最終便で帰らなければならないからだ。そのためには空港連絡バスに乗るためにフィッシャーマンズMOOに18時には到着したい。でも、、、時間は十分にあるけどね。
それよりも昼食を摂らねば!!!今はオシンコシンだし、この先のウトロまで足を延ばしてから釧路では遠すぎる。
多分海鮮物はいずれ食べられるだろうから、ちょっとマニアックなものを食べてもらおうか!場所は川湯地区にあるキッチンチュップ。地元の具材をふんだんに使ったカレーが美味しいんだけども、あまりガイドブックに掲載されることもないためか、リピーターが訪れる程度で「知る人ぞ知る」お店。それがいいんだけど。
小さいお店ではあるんだけど、先客が10名ほどもいるためか、オーダーを聞いてくれたはいいんだけど、中々料理が運ばれてこない。これって俺も初めての経験かな?ちょっと時間配分が狂ってしまった。30分近く待たされて やっとこカレーが運ばれてきた。でも、味の方は絶対お勧め、、、、案の定、皆さんには大好評だったみたい。
お店を出て近くの「くり〜む童話」でデザート変わりにジェラートを食べに立ち寄る。これは高さんのリクエスト。俺はシンプル?にトリプル。高さんはいつもの?スペシャルをオーダー。藤○さんもご夫妻それぞれ食べてくれた。
高さんは昨年に福岡のデパートで行われた北海道物産展に行かれた時に ここのお店が出店されているのを知って、地元福岡でも食べたことがあったそうな。んん〜高さんも完全に北海道病になったみたいだなあ〜。やれやれ、、、もっとも感染させたのは実は俺なんだけども、、、、
十分時間を取ってから、屈斜路湖方面に向かう。まずは硫黄山。とめどもなく吹き上げる噴煙は間近で見ることができる。俺的にはここも何度も来ているので、改めて感動はないけど、やっぱり噴煙は凄い。
突然風向きが変わって、俺の立っている場所に噴煙が襲ってきて辺り一面真っ白。うわ〜何も見えん。これってホワイトアウトと同じじゃん?下手に動けば岩につまずいて怪我をするかもしれないから、しばし身動きができない。ギャーギャー騒いでいるのを藤○さんの奥さんにしっかり見られて笑われてしまった。あ〜恥ずかしい!!!
硫黄山に来たのならば、セットで砂湯にも行かなければ。沢山の白鳥が羽を休めている。そして1袋100円の食パンを購入して白鳥たちに与えてあげる。

単に与えるのでは面白もみにかけるので、湖面に投げるんではなく、直接食べに来る白鳥だけに手を伸ばして与えてあげる。
何だかくちばしで挟まれそうになるんだけど、何度も同じことをやっていると、近くの白鳥も学習したのか、俺のまわりにやってきてすぐにパンは売り切れ。もう一回パンを買ってもしつこいだけなのでやめておいた。

時間も15時近くになってきたので、そろそろ釧路に向かう事にする。
途中「摩周の湧水」でみなさんに摩周湖の水をペットボトルにつめて出発。結構時間の経つのも早いものだ。できることなら、、、、あと2か所位は廻りたかったけど、今日はそんな訳にはいかないもんね。弟子屈から標茶を経由して釧路へ。できることならば釧路湿原で日没を考えていたんだけど、ちょっと厳しそう。
途中シラルトロ湖で日没に遭遇。これでもいいアングルにはなりそうなので小休止。でも、これはこれで美しく感じられたけど。残念ながら細岡展望台まであと20分かかるかどうかだったんだけど、結局無理だった。でも、、、やっぱり細岡展望台で夕陽を撮影したかったなぁ!
ただ夕闇までは若干時間があるので、細岡展望台まで進んでみる。国道は全く雪がないんだけど、細岡展望台までのアプローチは日陰部分がガチガチのアイスバーン、、、いやミラーバーン状態。ここはちょっと神経を使って突っ込む。挙動不審な車の動きに多分3人ともビビっていたりして、、、、(だったそうです!)でも行きは昇りだからまだ楽勝なんだけども、、、。
太陽も落ちてしまっているのに数人の観光客?(カメラを持っているから、、、)が残っているのには驚いた。多分誰もいないだろうと思っていたのに、、、。この後のプログラムは何もなくここを出たらホテルまで向かうだけなので、十分時間をとっていこうか。
皆さん写真を撮り終えたようなので出発。こんどはミラーバーンの下り坂。これはさすがの俺も緊張する。いくらABSが車に搭載されているったって、ここじゃ意味がない。下手すりゃ4名そろって崖から滑落しかねない。タイヤをロックさせることなくゆっくり下っていく。あ〜疲れた。
今日3名が泊まるホテルはラピスタ釧路川。幣舞橋のたもとにある立派なホテル。そこで俺は離脱して道路反対側のフィッシャーマンズMOOに歩いていって空港連絡バスに乗ればいい。途中くだらない買い物をしにセイコーマートに寄り道させてもらってからホテルの駐車場へ。時間も18時ちょっと前という予定通りのスケジュール。
ここで皆さんとはお別れになる。
たった2日でしたがお世話になりました。またお会いする機会がありましたら宜しくお願いいたします。
結構欲張って買い物をしちゃったために荷物が重い重い、、、。そんななか100mも歩かないんだけど、それまでの寒さが嘘のように、さらに寒く感じてきた。これってビル風かな?モシリバだってこんなに寒く感じなかったのに。
フィッシャーマンズMOOのバス発着場に到着するも、、、、、あれれ?以前来た時は乗車券売り場とかの事務所と事務員がいたんだけど、今は無人の待合所になってしまった。
バスが来るまでの30分間、今回の旅行の総括をしてみる。果たして、今回は流氷にこだわりすぎて斜里方面に足を延ばしてみたんだけど、結局流氷はゲットできなかった。それが判っていれば納沙布岬に行ったほうが良かったのではないのだろうか?
藤○さんご夫妻にとって、この旅行が楽しかったものだったんだろうか?こんなことを考えてしまうと何かしら心の中が不完全燃焼を起こしてしまう。こればかりは結果論だから仕方がない。次回、このようなエスコートするような事があったらば、もう少し考えて行動を起そうか、、、。
そしてバスは定刻に到着。乗客となって釧路空港へ。今さら購入する土産も俺はないので、保安検査をさっさと終わらせて待合室へ。食事を摂っていなかったので、簡単にパンを食べておく。やがて飛行機の機内へ。ほぼ定刻の出発だったのに、何らかのトラブルにより出発が20分近く遅くなってしまった。やれやれ、、、。
遅れは回復することもなく、そのまま遅延のままでの羽田到着。救いなのは俺はJALグローバルクラブメンバーだったので、機内預け荷物は誰よりも優先受け取りができるので、すぐ受け取ることができた。このまま駐車場に向かい自宅に戻る。自宅に到着したのは日付がかわる20分前だった。お疲れさまでした。
編集後記
何度も北海道に行っている俺。しかし今回は藤○さんご夫妻をエスコートする旅行だった。これって初めての経験。色々な場所を知っている(つもり)俺の思いつくままの旅行は行程表もなく、思いつきのまま行動できるのが強み。でもそれが思いがけないデメリットになるってのも初めての経験でした。いまだに感じています。納沙布岬に行けばよかったかな?って

でも藤○さんにはとっても喜ばれていたらしいので、それが救いだったかもしれません。次回機会があれば、もっと素晴らしい場所をお見せしたいと思います。
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