ドラマセラピストの資格をとるには?

ドラマセラピスト(RDT・Registered Drama Therapist 北米ドラマセラピー学会公認)の資格をとるには?

ドラマセラピストになるにはどうしたらよいでしょうか、というご質問をよく受けますので、このページでその方法をお伝えします。

「米国や英国のドラマセラピー課程のある大学院で学び、その後に資格をとる方法」のほかに、「英語力などの理由でそれが難しいため、日本で資格をとりたい」という方々に日本で日本語で資格をとる道を提供しています。

2007年度より、立命館大学大学院・応用人間科学研究科でドラマセラピーの授業を開始し、現在は、立命館大学大学院・人間科学研究科で、以下のように、必要単位の一部を日本で学び始めることができるようになっています。

ドラマセラピーの基礎クラス・アドバンスクラス 各2単位
ソシオドラマの実践クラス 2単位
ドラマセラピー、または関連の研究(修士論文)

また、同じく2007年度から、上記のコースより時間数の長い
エッセンシャル・トレーニングコースとアドバンスコースをドラマセラピー教育・研究センターで提供しています。
(詳しくはそちらのサイトをご覧下さい) → http://dtcenter.hopto.org/

立命館大学の大学院でも、ドラマセラピー教育・研究センターでも、
最低必要限度の時間で、そのエッセンスといくつかの手法を学ぶコースです。

その後、RDTを目指す人は、これらがRDTになるためのコースとして認められます。

「日本語で」という意味は:
・必要単位の他のコースを、ドラマセラピー教育・研究センター等で提供し、
また指定されたワークショップなどを国内で受けて、いくつかのコースに読み替えることで単位認定をするということです。
・さらに、すべてのプロセスは、北米ドラマセラピー学会認定トレーナーBCT(Board Certified Trainer)の指導を受けながら実施しなくてはなりません。尾上明代が日本人のBCTとなっているので、日本で指導することができます。

BCT尾上明代を紹介する北米ドラマセラピー学会(NADTA)のサイト
 →  https://dramatherapymapping.squarespace.com/japan

NADTAのサイトに、このような別コース(Alternative Training)のマニュアルを日本語に翻訳して掲載しました。
下記のリンクをご覧になってください:

NADTAの日本語マニュアルリンクを掲載しているページ:

 →  http://tinyurl.com/p9e9k5f

上記NADTAページに掲載されている日本語のマニュアルそのもの:
 →  http://tinyurl.com/pmfg65x


RDTになるための必要事項:

・ドラマ的・演劇的なパフォーマンスに関する専門的知識とスキル
・種々の場・対象への心理療法プロセスの理解
・ドラマセラピーの芸術的・心理学的側面を統合して行なう仕事の経験
・ドラマセラピー、メンタルヘルス、特殊教育等のプロフェッショナルな経験

具体的条件


・ドラマセラピー・演劇・教育・心理学などの分野での修士号か博士号を持っていること
例えばアメリカでドラマセラピーが学べる主な大学院は:
NYU (ニューヨーク大学)、KSU(カンザス州立大学)、CIIS(カリフォルニア統合学研究所)などですが、
日本の上記の分野の大学院で修士を取得してRDTを目指すことも可能です。
その場合は、以下のドラマセラピー関連の24単位と心理学12単位(いづれも大学院レベル)
の修得が必要です。

上記の単位には、アドバンストレーニング(ドラマセラピー教育・研究センター主催)も充当できます。
それ以外にも、今後クラスを開講予定です。
さらには、日本で実施されているドラマセラピー関連
WS参加とレポート提出により、
コース受講として認定できるものもあります。
(その場合は、ドラマセラピー・エッセンシャルトレーニング修了以後のものが認められます。)

北米ドラマセラピー学会公認ドラマセラピスト(RDT)資格取得のためのAlternative Training(別ルートのトレーニング)

以下は詳しい説明です。

1.次のいずれかの分野で修士号を取得すること:
演劇、教育、特殊教育、あるいはドラマセラピーに関連するメンタルヘルス分野

2.修士コースの中、あるいは、それらに加えて、修士あるいはその他のコースで、習得する科目単位は以下の通り:

ドラマセラピーにおいて修士レベルの科目を24単位

心理学、メンタルヘルス分野で修士レベルの科目12単位

必須コース

必須科目:

クリエイティブ・ドラマ(3単位)

発達心理学(3単位)

クリエイティブ・アートセラピー(3単位)

異常心理学、または、精神病理学(3単位)

ドラマセラピー原理、またはドラマセラピー入門(3単位)

人格理論(3単位)

特定クライエント群対象のドラマセラピー(3単位)

グループ・ダイナミックス(3単位)、または、上級カウンセリング・テクニック(3単位)

サイコドラマ、またはソシオドラマ(3単位)

ドラマセラピーの上級選択科目(3単位)

以下の必須の2科目は、ドラマセラピー分野か、心理学・メンタルヘルス分野のいずれでも取得可。しかし、心理学・メンタルヘルス分野で取得した場合、上級選択ドラマセラピー科目で3単位取得して、ドラマセラピー分野での24単位を満たさなくてはならない。

ドラマセラピー分野 

心理学・メンタルヘルス分野

ドラマセラピー研究(3単位)、または

社会学研究(3単位)、および、ドラマセラピーの上級選択科目(3単位)

ドラマセラピーにおける倫理と専門性(3単位)、または

倫理と専門性(3単位)、および、ドラマセラピーの上級選択科目(3単位)

3.ドラマセラピーのインターンシップ:800時間(実際の時間)

● ドラマセラピーをクライエントとの直接接触で行なう:最低300時間

● RDTによるスーパービジョンを最低30時間(10時間のクライエント直接接触につき1時間とする)

● 間接的サービス作業として最大470時間(準備、後片付け、文書記録作業、会合など)

オルタナティブ・トレーニングAlternative TrainingAT)とは:

ATプログラムは、NADTA承認の大学院修士コースに出席しないで、必要とされるRDTの教育資格要件を取得できるようにするものです。それにより、希望者は、自分に合った学習プログラムを創造的に構想し開発して、BCTの指導のもとで認定されたプログラムとすることができます。このATプログラムは、関連する分野で修士、博士号を取得しているが、NADTA認定のドラマセラピー修士過程プログラムのある場所から遠くにいて、参加できない人たちのために策定されました。ATプログラムは、RDTの認定に必要な教育、トレーニングの科目も提供します。BCTが責任を持って監督するのは、教育とトレーニング科目部分「のみ」(強調)であり、専門分野時間、演劇関連時間、その他認定に必要な必須科目部分は、監督しません。

ATは、認定に必須の全ての科目を提供しません。

RDTとして必要と決められている教育・トレーニング科目単位の他に、ドラマセラピストとして認定されるために、以下の必要科目・事項を修了しなくてはいけません。

1.ドラマセラピーに関連すると承認されている分野で修士号を取得すること

2.演劇経験あるいはトレーニングを最低500時間行なうこと。

3.ドラマセラピストとしてのワークを、有料またはボランティアで、最低1000時間行なうこと。

4.以下の項目の一つ、あるいは組み合わせで、上記三項目に加えてさらに最低500時間のワークを行なうこと。

a.ドラマセラピーのワーク経験

b.ドラマセラピーのインターンシップ時間

c.ドラマセラピートレーニング、あるいは心理療法トレーニング
(成人向け教育ワークショップ、セミナー、学会などを含む)

d.過去5年以内で、最低100時間の精神療法を自分が受けていること。


北米ドラマセラピー学会(National Association for Drama Therapy, NADT)のサイト
こちらから


             

              




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