神奈川県厚木市七沢2440
七沢自然教室
平成16年4月10日(土)・11日(日)


4月9日(金)午後、文字通り雲ひとつない快晴の中「厚木削ろう会」に参加のため
東京に向かう新幹線に乗り込みました。
今回は厚木の近くの鶴巻温泉に住む弟のところへ訪問して宿も
お願いすることから一日早くの出発だったのですが、長浜大会以来久しぶりの
参加となる碓氷さんも近くの娘さんのところへ
行かれるとの話で「じゃあご一緒に」ということになりました。
碓氷さんはいつも誰かといっしょに参加されるのですが、
今回はひとりで行かれるつもりだったらしくみんなが心配していたので
私がサポート役を引き受けました。 
この業界にとってはかけがえのない大事な人ですから。
車中約1時間半、鉋や若いころの軍隊などの貴重な話を聞かせていただき
あっという間に東京駅に到着。
そして東京駅でそれぞれの目的地に行くために明日まで一時お別れ。
エスカレータでホームに消えてゆく碓氷さんの後ろ姿を見送ってひとまず
今日のボディガードの
任務も無事終了。

顔がはみ出てる!
新幹線車中にて

4月10日(土)今日も全く雨の心配がないさわやかな晴天。
弟に車で会場下の上谷戸バス停まで送ってもらうが20分くらいで到着、意外に近かった。
会場までの送迎バスを待っているとあれっ見覚えのある人が・・・。
鉋かけでは並みの大工さん顔まけの恐るべきアマチュア細田さんです。
(差しさわりがあると悪いので社名は伏せますが金属なら1ミクロンの精度で削れる会社に
勤めておられるそうです。有名人なので知ってる人は知ってますよね。)
富山県の人なのに与板の「削ろう会」も皆勤賞で、どんな場面でも必ず参加されるので
久しぶりという感じがせず、いっしょのバスに乗りこみすぐに話がはずむ。
バスは5分ほどで会場入り口に到着すると、すでに出店がたくさんでていて、
知った顔があちこちに。
当社HPでも紹介した「打刃物職人」の本も販売されていました。
(当日は売れたようであとでナイフマガジン編集部から、
HPで紹介したことへのお礼のメールがきました。)
他にもシャプトンさん、今西製砥さん、水野鉋さん、横坂鉋さんなどはりきって
販売されていました。
ただ、販売所が道路に沿って奥の削り会場までずっと続いていたのであちこち見て回り、
日頃の運動不足を解消するべく歩かせていただきました。
イベントとしては「鋸目立て」「古代釘鍛錬」「鉋の古代鍛錬―村のかじや」「たたら製鉄」
「親子丸太切り大会」「建前儀式」などどれも興味深く勉強になりました。

砥石売れた? 今では貴重な鋸の目立て 白鷹幸伯氏 和釘いろいろ
和釘いろいろ
上棟式
京都砥石販売今西さん 鋸目立て 和釘の鍛造実演
与板の船津さんと水野さん 高田良作氏を中心の若手グループ お父さん!楽しいね。
鉋の古式鍛錬 ミニたたら製鉄 親子丸太切り大会 上棟式

さて、削りの本会場へ足を踏み入れてびっくり。削り台がなんと5×10列+2で52台、
削り材が各2本でなんと104本も!
でもこれで驚いてはいけなかった、2日目に気が付いたのだが、別会場にもう10台、
20本も削り材が用意されていて、合計124本でした。
実際に削りに参加された人も600人以上で、さすが関東初の「削ろう会」、
参加者の数が違う。
正式申し込みの人数なのか1,300人という数字を聞いたが、
気持ちの良い天候と宣伝の効果などで
一般のお客さんもたくさん参加されそんなもんじゃなかった。
(2日間延べ8740人だったそうです。)
奥の削り会場に着き、削り台に参加グループ名と名前が貼ってあったので見て回ると
当社ネットのお客さんの名前がたくさんありうれしくなる。
1時から開会式。厚木市出身の亀井農水大臣が急遽(?)参加されたため、
県会議員、市会議員なども多数参加され長い挨拶に・・・。
アトラクションの国指定重要無形民俗文化財の相模人形芝居 長谷座
三番叟(さんばそう)はすばらしかった。
今日は特に測定はないので時間までそんな感じで夜の懇親会へ。

第15回削ろう会厚木大会 ずらっと並んだ大臣、議員さん 相模人形芝居
第15回削ろう会厚木大会
開会式 長谷座 三番叟

ホテルに移動すると、前もって聞いてはいたが、懇親会の参加者がなんと
400人以上(?)で部屋に入りきらないためドアを開け放して廊下にまで
テーブルの用意がしてありました。
昼間、前場さんをゲストに「削ろう会」をラジオで生宣伝してくれた永六輔さんも参加。
開会の挨拶のあと乾杯を合図にみんな料理にダッシュ! 
予想通りあっという間に皿が次々と空になり、お腹もふくれるとあちこちで話に
華が咲きました。
この懇親会から参加の人もいて昼間とはまた違ってゆっくりとお話しができました。
アトラクションも用意されていてなんと女子十二楽坊が、ではなくて
日本一のハーモニカの女子5人組のグループ
(すみません、名前は聞き取れなくてわかりません。)が
永さんの司会ですばらしい演奏をしてくれました。
その後、皆さんお待ちかねの「景品抽選タイム」。これまた永さんの名司会でスタート!
各鍛冶屋さん、問屋さん(かく言う当社も小森さんの小鉋「神技 豆平鉋」を。)が
提供した山ほどの景品を次々とくじ引きでプレゼントしていき、
大盛り上がり大会になりました。
私も初めて近藤のこぎりさんの7寸両刃の景品が当たりました。
(後述の「神技会」の田中建具さんにプレゼントしました。)
景品の中には、碓氷さんの「序乃舞」やも作さん・横坂さんの鉋、シャプトンさんの
刃の黒幕(なんと定価50,000円のムラサキを含む3丁セット)光川さんの鋸など
お宝の山でした。
時間も忘れて盛り上がりあっという間に9時になり心残りながら会場を後にしました。

さすが永さん! 寿司はなかったがスシ詰め状態? ここには4人しか写っていませんが、女子5人グループ。 誰が当たるかな?
永六輔さん挨拶 懇親会会場 日本一のハーモニカ演奏 景品の抽選会
井垣元東北大学冶金科名誉教授 会報のすてきなイラストと文章の伊藤幸子さん 大鉋を使わせたら日本一の上條先生と左市弘さん
碓氷さんと井垣先生 削ろう会スタッフ伊藤さん 上條先生と山崎正三さん

4月11日(日)
今日もはれ、この日も弟に車で送ってもらい助かった。
ざっと会場で削りの様子を見た後、1日目にチェックしておいた「もちつき大会」に並んでで、
つきたてのもちをいただきました。おいしゅうございました、満足満足。
チャリティということで心ばかりの寄付をさせてもらいました。
さすがに今日は測定があるので昨日より参加者も多くて真剣な雰囲気。
昨晩の懇親会に続いて永さんも会場を楽しそうに見学されていましたが、
どこに行っても人気者で黒山の人だかりでした。

今日から販売のカネジュンさん 大人気のチャリティもちつき大会 真剣な表情 永さんも今日は見学者
販売のカネジュンさん もちつき 研ぎ場風景 永さんも見学

当社HPで「スーパー神技」を10丁以上お買い上げの神奈川県のグループは
なんと「神技会」という名前でエントリーしての初参加とのことでしたが、
かなりの「削り華」を出されていました。
今日も昨日よりたくさんの一般のお客さんが入っていて、会場に入って
見事な「削り華」を見るなり「うわーっ」と感嘆の声を上げていました。
そして、「削り華」を大切に巻いて持ち帰る人たちを見ると、
この人たちは将来家を建てる時があればきっとこの光景を思い出すのだろうなあと
思いました。

人・人・人の第1会場 削るには環境の良かった第2会場 いつもながらおみごと上條先生 こちらもおみごと!
削り会場1 削り会場2 みごとな大鉋かけ
大鉋を縦研ぎされる上條先生 桑田さんと金子さん 神奈川の田中建具店さん 佐久間さん
大鉋の縦研ぎ 今度はどう? 「神技会」のみなさん
決まってますよ、花井さん。 どれもすばらしい「削り華」でした。 う〜ん、これはむずかしい。
おなじみの花井さん 削り華に文字を書く みごとな削り華 削り華の測定

そして、碓氷さんがついに自分の鉋で薄削りに挑戦。
何回か目にいままで見たこともないくらいの「削り華」がでたので、その場で測定すると
なんと4ミクロンが
でたので、それを持っていって正式測定すると測定不能とのことでした。
(そこでは8ミクロンの数字がでたが、重なっている(?)とかで測定不能と言われました。)
今回は特に順位は付けずに終わったようですが、測定のむずかしさを実感しました。
第2会場で削った人もそれを第1会場まで持って行くまでのうちにかなり数字が
変わっていたようです。
午後になると時間はまだ早かったのですが、13日から出張のためそろそろ帰る準備。
いろんな人に帰りの挨拶をして回りましたが、何人の方にはお会いできず挨拶できず
申し訳ありませんでした。
碓氷さんは沖野さんの車で帰るとのことでしたのでお願いして早めにひとり帰路に着きました。
今回の「削ろう会」では、たくさんの方々にお会いできそしてお話もでき本当に楽しい時間を
過ごせました。
また、次の機会にお会いできる時を楽しみに。

削りストは、初日は630人、2日目は760人で入場者数も含めた2日間延べ人数は
8740人にもなったそうです。(削ろう会発表)

このあとすごい「削り華」が! 序乃舞2丁、雪の華3丁、晩悠、健明、華甲、寿一、剣魂などありがとうございます。 第16回削ろう会香川大会のポスターがすでにできてました。
碓氷さんの削り 花井さんのコレクション 香川削ろう会ポスター
杉村さんお疲れさまでした。 白鷹さんもお元気そう。 うれしそうな松田先生と碓氷さん 細田さんと甘粕さん
碓氷さんと杉村さん 白鷹さんと碓氷さん 松田先生と碓氷さん 細田さんと甘粕さん