17.

 

 


 保護者であるリグロに事情を話さずに出発するのは気がひけたが、事がことだけに、もしかしたら猶予のない状態かもしれない。
 ジェイドの危機感を煽るセリフに促され、一同はドロシーを連れて出発することとなった。
 行先は、ベルケンドだ。
 かの施設には、音素に対する専門知識も豊富なシュウ医師が今の在籍している。
 


 ベルケンドについたのは夜だった。

 闇に浮かぶ丸い屋根のシルエットを見上げ、ルークは考え深げな表情を浮かべる。
 ベルケンドには、あまり良い思い出がない。
 むしろ、皆無と言って良い。
 瘴気に汚染されたティアの容体を聞かされたところ。
 ルークの死の宣告を受けたところ。
 そして・・・アッシュが、自分の死を受け入れたところだ。

 


 突然、現れた一向に対する驚きよりも、ルークの生存に対する驚きが勝るのは当然といえば当然だったのだが、シュウ医師はルークの顔を見るなり、いつもの冷静さはどこへやら、自らが卒倒しそうな勢いで机から立ち上がって動かなくなった。
 それでもしばらくして我に返った彼に、今までの経緯と、ファブレ侯爵家への口止めと、ドロシーの検査のことを説明すると、腑に落ちないという顔をしながらも(ファブレ家への口止めに関してだ)、協力は惜しまないと言ってくれた。

 一同は今、シュウ医師を前にドロシーの検査結果を聞こうというところだった。
 かつて、ルークがひとりで自らの乖離を聞かされたのと同じ部屋で、全員がシュウ医師をぐるりと囲み、それぞれが壁に寄り掛かったり、椅子に座ったり、ドロシーの頭を撫でていたりしていた。

「結果から申し上げますと・・・彼女に別状はありません。」
 シュウ医師が言った。
 それは、幸運の言葉であったのだが、一同は目を丸くし、え?と聞き返してしまった。
「・・・えっと、つまり・・・。」
「乖離の兆候は、見えない。彼女はまるで健康体だ、ということです。」
 シュウ医師は検査の結果に目を通しつつ説明しているので、勘違いということはありえない。
「けれど・・・。」
 ルークが言いかけると、シュウ医師は数値を見ていた顔をあげ、しかし、と言葉を繋げた。
「・・・実際に、彼女の体が透けたのだとしたら、それは、間違いなく乖離症状でしょう。」
「え?」
「おいおい。乖離はあったのか、なかったのか。どっちなんだ?」
 困惑したような一同の顔を見回し、ふうと息をついた後、軽く手の重ねたシュウ医師は椅子の背もたれに寄り掛かった。
「検査の結果に関してはお話した通りです。彼女は健康で、近いうちに音素が乖離をするということはないでしょう。しかし、それは現段階の話で・・・少し前まで彼女の音素は、なんらしかの理由で不安定な状態にあった。その時、乖離によく似た症状が現れた、ということではないかと。」
「乖離に、よく似た症状・・・。」
 ええ、とシュウ医師は続けた。
「ご存知の通り、レプリカの体は第七音素のみで構成されている。それ故に、完全であると同時に不安定なのですよ。結合している時は頑丈であるのに、衝撃には脆い。とくに内部からのものには、顕著に反応します。彼女も、そういうことだったのではないか、と。」
「えっと、つまり・・・。」
 ちんぷんかんぷんと言った体の一同を見て、シュウ医師はさらに説明を続けた。
「たとえば・・・風邪というのは通称ですが、実際に風邪という病はありません。それと同じで、実際に乖離していなくとも、乖離に近い症状が起こるのです。それは、健康体であれば、すぐに自分で補えるような類のもので、実際に彼女もそういった補充を自分で行ったとみるべきでしょう。」
「その症状が起きた原因は・・・。」
「そこまでは、検査では。しかし、なにか第七音素を消費するような力の使い方をした、ということでしょうね。それによって、一時期、彼女の体は乖離に近い状態になった・・・。」
 問題は複雑であったが、ドロシーが乖離する訳ではないということに一同は胸を撫で下ろした。
 しかし、それは同時に、違う問題を齎してもいる。
「・・ドロシーは・・・。」
 ルークが言った。
「・・・レプリカ、なんだな?」
「ええ。それは間違いありません。」
「・・・・・。」
「・・・・・。」
 一同の間に、なんとも言えない間が落ちる。

 リグロは以前、ドロシーを姪だと紹介した。
 弟の娘だと言いながら、リグロはこのことを知っていたのだろうか。
 それとも、彼の知らない間に、入れ替わっていたのだろうか。
 それは、いつ。


 黙ってしまった一同の態度に戸惑いつつ、それから、とシュウ医師が口を開いた。
 まだなにか?と身構える
「スピノザが、皆さんに自分の研究室に寄って欲しいそうです。」
「スピノザが?」
 ジェイドが眉を顰めた。

 スピノザも、シュウ医師と同じくベルケンドに残っている。
 ウィザードへの招聘の話もあったが断り、今やレプリカ研究の第一人者と認められているジェイドと一緒に、レプリカや音素に纏わる研究を続けていた。

「スピノザが、俺たちにか?なんの話だ?」
「詳しいことはわかりませんが・・・この子を連れてきて欲しいそうです。彼女がレプリカとわかった時点で、スピノザにも検査に加わって貰ってましたから、その話ではないか、と。」
「・・・・・。」
 ジェイドはドロシーを見下ろした。
 背の高いジェイドからは、きっと彼女のつむじしか見えないだろうが、それでもそこになにかを見出したのか、ジェイドはわかりました、と答えた。

 

 


 軽い音を立てて扉が開くのと同時に、スピノザが振り返って一同を迎えた。
 それだけで、スピノザが待ちわびていたということがわかる。

 スピノザもシュウ医師と同様、ルークの顔を見るなり皺のある顔をくしゃくしゃと崩し、おお!と感激の声あげた。もしかしてそのまま泣き崩れてしまうのではないかという程の喜びっぷりだった。
 スピノザってこういう人だったっけ?と首を傾げるアニスの横で、老人は涙脆いものですわ、と失礼なことをナタリアが言った。
「いや、失礼・・・。」
 スピノザは照れたように笑い(ナタリアの話は聞こえていなかった)、
「しかし本当に、お前さんたちは・・・我々の予想を裏切ってくれるよ。」
 ルークを見上げる。
 
 "お前さんたち"

 それだ誰と誰を指してのことかを思うと、胸を刺す痛みがあって、ルークは曖昧な笑みを浮かべる。
 しかし、スピノザは気が付かず、ルークのことを、普通に『ルーク』と呼んだ。
 それもまたルークを、複雑な思いに突き落とす。
 『ルーク』と『アッシュ』は今や同じであるのに、どうして誰も自分を『アッシュ』と思わないのだろう?


「それで、スピノザ。」
 ジェイドが、言った。
「我々に話というのは・・・なんです?」
 まさか、ルークに会いたいというだけの駄々ではないでしょうね?と目を細めて言うと、なんじゃわしに会わせたくないみたいじゃないか、と少し怒り気味にスピノザは言って、
「・・・この子のことじゃ。」
と、ドロシーを指さしながら要件を切り出した。
「・・・でしょうね。」
 大方の予想通りだったので、それに対しては別段驚きもなかった。
 問題は話の内容だ。
 うむ、とスピノザは言って、やけにゆっくりとした動作で顎鬚を撫でる。
 その瞳のなかには迷いが見えていて、果たしてどうやって説明したら良いか悩んでいるという感じだ。

「この子なんじゃが・・・。」
 スピノザが慎重に口を開いた。
「普通のレプリカと比べて過度に第七音素を保有している・・・。」
「え?」
 怪訝な顔で聞き返すルークの横にいたジェイドが、一同の輪を抜け、スピノザが手にしていたデータを奪って、目を通し始めた。
 手元から紙面を奪われたことも気にせず、スピノザが続きを口にする。
「知っての通り、レプリカの体は第七音素でできているため、人間よりも多くの第七音素を保有しているのだが・・・この子の場合は遥かにそれを上回っている。通常のおよそ倍だ。」
「?それって、害を成すものなのか?」
「いえ、そういうことではなく。」
 不思議顔のルークに対し、不満げな様子で割り込んだのはジェイドだった。
「それはありえない、ということなのですよ。人間の体を構成する音素の数は決まっている。もちろん個人差はありますが、それでも被験者であれレプリカであれ、保有数にそれほどの差異はない。なのに、それが倍近くも違うということは、普通では考えられないことなのです。」
 そういうことだ、とスピノザが、後を請け負った。
「つまり、これは自然の現象ではない。」
「?というと?」
「この子の音素には、外部から・・・手が加えられている。」
「・・・え?」
 一同はぎょっとして、足元のドロシーを見下ろした。
 大勢にいっせいに見られたことに驚いて、ドロシーの顔の怯えが走る。
 それに気が付いて、慌てて取り繕うように笑みを浮かべて安心させようとしたものの・・・一同の胸の中は疑惑でいっぱいだった。

「・・そんなこと、できるのか?」
 疑わしそうな表情を引き締め、ガイが問いかけると、ええ、とジェイドは頷いた。
「個人差はあれど保有数はほぼ同じと言いましたが、つまりは必要数ということです。逆を言えば、体を個として保つ為の音素は普通に蓄積するには限りがある。それよりも多く取り込もうとするならば、体中をタンクのように見立てて多く保有させれば良い・・・。つまり必要数を誤魔化す訳です。・・・もっとも適しているのは体中をめぐる血液ですね。」
 ジェイドは、ピンと見ていた紙を指ではじいた。
「この子の場合も同じですね。音素の血中濃度が異常に高い。誰かが彼女の血に、大量の第七音素を含ませたのでしょう。」
 えー?でも!とアニスが声をあげた。
「それって・・・本当に大丈夫なんですか!?体に異変とか・・・。」
「・・・・大丈夫なんですよ。レプリカなら。」
 ジェイドは言った。
「レプリカはすべて第七音素ですからね。外部から第七音素を流し込まれても、それを自分の"モノ"にしてしまえる。少し太ったとか痩せたとか、その程度の異変にしかならない。これが人間だったら、素養のないものは死にますし、素養のある者でも・・・おそらくは中毒になるでしょう。」

「・・・・・。」
 
 同じ姿形をしていても、やはり被験者とレプリカとの間には深い線引きがあって、それを目の当たりにしているような気持ちになって、ルークは唇を噛みしめた。
 しかし同時に、なんだその程度、という強かな感情も押し寄せてきて、ルークは一瞬、どちらがどちらのものかがわからなかった。
 もちろん、それは『ルーク』と『アッシュ』の立場によるモノの考え方の違いだ。
 『ルーク』のなかにある『アッシュ』の記憶からは、己のレプリカであった『ルーク』に対する苛立ちや憎しみはあっても、哀れで利用されただけの無垢なその他のレプリカに対する嫌悪はなかった。
 もともと『アッシュ』のなかには、レプリカと人間の違いという考えなどなかった。
 彼には『個』としての個人、その識別しかなかった。 
 それなのに、自分を基に作られた『ルーク』に対しては、自分と同じ存在と見なしていた。


「やっぱり・・・ドロシーはレプリカなんだ・・・。」
 アニスがドロシーを見ると、彼女はわかっているのかいないのか、きょとんとアニスを見つめ返す。
「ええ・・・。この子がしゃべらない、というのも、もしかしたらそのせいかもしれませんね。」
 レプリカは知識を吸収するのが早い為、教育さえ受ければ早い段階で、言葉を含んだ様々なことを理解できるようになるが・・・その教育さえ受けていない状態なら、話せなくとも無理はない。
「それにしても。」
 苛立ちを含んだきつい声で、ナタリアが言うと、
「誰がそのようなことを?これではまるで、人体実験ではないですか!」
「・・・実際に、そうなんじゃよ。」
 スピノザが非情な言葉を口にして、一同を凍りつかせた。

「ここに・・・ひとつのデータがあるんじゃが。」
 スピノザが、ジェイドが持っているのと違う青いファイルを示して口を開いた。すかさずそのファイルをジェイドが開く。
「そもそも・・・音素は、その音素振動数によって、個体識別がされている・・・今更確認するまでもないことじゃな?」
 一同が頷く。
「だが・・・元から持っている音素に、これだけ大量の音素が加われば・・、音素数の変化がもたらす共鳴に寄って振動数が変わる。外部から彼女に手を加えた者は・・それが誰であれ・・・彼女の音素振動数を、とある人物の持つ音素振動数と同じにしようとしたようじゃ・・・。」
「とある人物?」
 スピノザが頷き、
「それが、このデータの人物じゃ。彼女の音素振動数は安定していない。常に減ったり増えたりを繰り返している・・・第七音素がそもそも不安定なものだということを鑑みても、その数値の変化を数字化してみると、この人物の持つ音素振動数を真似ているものだとしか、考えられん。」
 そして、言葉を切ってから、また続けた。
「そもそも・・・ウィザードの研究者たちは、ベルケンドの科学者やシェリダンに所属している技術者が招聘されていることが多い。それ故、未だに複数の施設を行き来している研究者など珍しくもない・・・それが最近になって、このデータを何者かがコピーして持ち去った形跡が発見された。」
「コピー?」
「じゃあ、つまりはウィザードの研究者たちが・・・その人のデータを盗んだってことか?」
 ええ、とファイルに目を通しながら、ジェイドが答えた。
「その人物は・・・このベルケンドでさまざまな実験を施されていた。これは、その人物のカルテですが・・・言うなれば、"実験データ"ですよ。」
「・・・まさか!」
 ガイの顔が歪む。
 それは、彼の頭のなかに蘇った過去の記憶とともに、忌々しい予感を齎したからだった。
「当たってますよ、ガイ。」
 と言いながらジェイドは眼鏡をあげ、
「その人物は、当時子供で、とあるやんごとない血筋であるが故に、人体実験されていたなど公にはできない立場でもあった。・・・それが国の為、という名目でもです。」
「それって・・・!」
「名は『ルーク・フォン・ファブレ』・・・当時10歳ですから、ルークは生まれていません。ですからこれは、アッシュです。」
 ジェイドは青いファイルをひっくり返し、そこに記載されている名前を、全員に見せた。
「・・・・・!!」
「そんな・・・!」
 息を飲む一同の顔とは裏腹に、冷え冷えとした視線で研究所の壁を見つめながら、ジェイドが言った。
「・・・リグロに話を聞かなくてはなりませんね。」

 

 

 

 


 アルビオールを夜に飛ばせるのは危険なのだが、ノエルは快く承知してくれた。
 村へと引き返す艇内で、全員が銘々に物思いにふけっていたが、そのうちその沈黙を破るように、ガイが独り言のような言葉を口にした。
「やつらが隠してた研究ってのはこれだったのか・・・?」
「第3施設のことですか?」
「ああ。どうせ、あそこの連中の仕業に決まっているだろう?」
 ガイは言い、座席から零れ落ちているドロシーの艶やかな長い黒髪を眺めた。
 ドロシーは、検査の為に疲れたのか、アルビオールに乗り込む前にすっかり寝てしまい、ガイがここまで抱えてきたのだった。(それぐらいなら女の子でも触れるようになった自分にガイはほっとした。)
「まあ・・・消去法を使わなくったって、絶対にあそこの連中だよね。」
 とアニスも同意する。
「それにしても、一体何が目的なのかしら?」
 ティアの声は固い。
「・・・第3施設が、ドロシーの音素振動数を、アッシュと同じにしてまでしたい事・・・。」
「まあ、おそらくローレライがらみであるのは間違いないでしょうが。」
「それにしても・・・なんというか・・・今更な感じはあるよな。」
 たとえば、ヴァンが『アッシュ』という駒を手に入れる為に『ルーク』を作ったのとは訳が違う。
 ガイがそこまで言うと、大佐ぁ、とアニスがジェイドを見上げた。
「・・それってやっぱり、第3施設は『アッシュ』を知っていた、ってことですよね?」
「そうなりますね。」
「そうなると・・・もしかしたらハレルヤ様は、連中が作り出したアッシュの新しいレプリカってことありませんか?ドロシーにあんなことしなくたって、そうすれば『アッシュ』と同じ音素振動数のレプリカが手に入るわけですし・・・。ハレルヤ様はそれで、あそこを逃げ出した、とか。」
「それはありませんね。」
 ジェイドが即答した。
「アニス。そもそも、レプリカはもう作れないのですよ。作成に不可欠な第七音素は枯渇しています。」
「あ・・・。」
 忘れてた、というようにアニスが目を丸くした。

 それぞれが意見を出し合っている間、ルークはそれには加わらず、ひとり離れた位置で黙っていた。
 昼であれば、アルビオールの窓からは青空が見えるところだが、今は静かな夜空だった。
 白銀色の月が、アルビオールの下にある雲海を照らし、幻想的だがどこか泣きたくなるような風景を作り上げてる。
 そこにあるものは"無"に近い。
 美しいが、どこか絶望的で絶対的な支配者の腕の中で、なにかとてつもない不吉な力がそこには含まれている。
 そして、そんな風景が、今のルークの横顔には似合っていて、それに気が付いたティアは、心配そうにルークを振り返っていたのだった。

 

 

 


 村に着くと、リグロは気がついている、とのことだった。
 ドロシーを検査の為にジェイドたちが連れて行ったと聞かされて、気が気ではなかったらしい。
 一同が部屋に入ると、はっと顔をあげ、帰ってきたドロシーを抱きしめていた。

 それを見て、一同は意味ありげな視線を交わす。
 ドロシーがレプリカで、実験体として使われていたとしても、リグロのドロシーに対する思いやりは本物であることも確かなようだった。
 だが、それならばこのリグロがどこまでを知っているのか、また、どこまで関わっているのかも聞かなければならないことだ。

「貴方にお聞きしたいことがあります。」
 ジェイドが切り出すと、その冷たい声を聞き、リグロは質問される内容におおよその予想がついたのだろう。
 ドロシーをぎゅっと力を込めて抱いたあと、その肩口に顔を埋めたまま、はい・・と小さく返事をした。
 そして、決心したように顔をあげ・・・。
「・・・・・!」
 びくん、と驚愕に一瞬、後ろへと下がった。
 その視線は、詰問しようとしたジェイドではなく、その後ろに向けられていた。

「・・・・・"ローレライ"!!」

 一同が驚いて、その視線の先を追う。
「ローレライ?」
 ジェイドは不機嫌そうにリグロの言葉を反芻した。
「・・・その名で呼ぶということは、やはり貴方がたはアッシュのことを知って・・・ルーク!いけません!」
 
 ジェイドの静止の声よりも、ルークがリグロの懐に踏み込み、襟首を締め上げるほうが早かった。
「お・・おい!ルーク!」
「ルーク、やめて!」
 ガイが後ろからルークを羽交い絞めにし、怯えて壁まで逃げたドロシーを庇うようにして、アニスがその間に入り込む。
「お前・・・!」
 ガイの手にジェイドの手が加わり、ルークをリグロから引きはがしたが、尚もルークはリグロに詰め寄る。
「・・・アッシュになにをした!?言えよ!アッシュになにをしたんだ!?」
 今や驚愕と怯えの主となったリグロはガクガクと震えて、怒りに燃えた目で自分を睨むルークの顔を見上げていた。

 

 

 

 

 



 

 

 

 

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キャラの動きが鈍い・・・。
説明が長くって、今更ですが、こんなややこしい設定にしなければ良かった;

 

(’10 11.13)