7.
今から思えば、2年という月日しか生きていないのだから当たり前といえば当たり前だが、かつてアニスが仕えていた人は、全てを見通していて、大人で、世界の重鎮と対等に渡り合っていたくせに、妙にこどもっぽい一面があったものだ。
2年前の騒乱は、争いと駆け引きの緊迫した状態を常に保ちながら、心安らかでうきうきとするようなものも同時に持ち合わせているものだった。それを不謹慎とは思わない。どんな状況を抱えていても、人は笑うことができる生き物だし、その権利は誰にもである。
なにかの折に逗留した町では、ちょうど祭りが行なわれていて、お忍びと称したイオンの(イオンの行動はすべからくお忍びと言っても通った)散歩に、ルークと3人で付き添ったことがあった。
アニスにしてみたらくだらないものが、原価の何倍もの値段で売り出され、しかし生まれてから10年とたっていないふたりのこどもは、それが珍しいのか、嬉しそうに笑いながら出店を冷やかしていた。
「あれ、なんだ?」
ルークが足を止め、不思議そうに指差したものを一瞥して、あれか、とアニスは思った。
白くてふわふわとしているそれは確かに、正体がなんだかわからなければ、食べ物にすら見えないかもしれない。
「あれは、コットンキャンディーですよ。」
にこりと笑いながら、イオンが言う。
「・・・コットン?キャンディーってことは・・・食い物なのか?」
「ええ。飴を熱して、ああいうカタチに丸めるんだそうです。」
「へぇ。」
ルークは言い、目を輝かせて子供が嬉しそうに抱えているコットンキャンディーを見つめる。
「・・・雲みたいだな。」
「そうですね。」
「キャンディーなんだから、甘いのか?」
そのルークの声に羨望が交じっているを感じ取り、さては食べたいんだな、とアニスはピンときた。しかし、こんなくだらないものにお金を出す気はないよ!とさきに釘を刺そうとした時、
「・・・たぶん。僕も食べたことがないので・・・。」
とまるで恥じ入るように、イオンが続けたのを聞き、ぐっと言葉につまる。
ルークよりも、イオンはさらに幼い年月しか生きていない。
知識としてあったとしても、たった2年で、世界の全て知ることなどできる訳もなく、また、経験したくとも、ほとんどのことはできはしない。小さな王様の顔に、それを少しだけ寂しく思っている表情が浮かんでいるのを、アニスは見てしまった。
「あぁ〜〜〜!!もうっ!」
くっそーと心の中では、もやもやと複雑な思いが渦巻く。しかし・・・見たものを見なかったことにできるほど、冷血にはなれなかった。
アニスがいきなり叫ぶので、ルークとイオンはふたりして、ぎょっとなったようだった。
「良いですよ、もう!特別に無駄遣いを許可します。だけど、今回だけですからね!」
アニスが言い、コットンキャンディーの店を指差すと、ふたりは言葉を失ってから、顔を見合わせ・・・その後、揃えたように満面の笑顔になった。
もしも、ふたりが本当に見かけどうりの年齢だったとしたなら、決してできないような、無垢で屈託のない、太陽みたいな笑みだった。
「アニス。考え事ですか?」
マルクトの王宮の窓から、青々とした空を見ながら、ぼぉっとしているところに声がかけられ、アニスはぱちぱちと目を瞬かせた。
「はい?なにか言いましたか?大佐。」
「考え事か、と聞いたんですよ。珍しく人の話を聞いていないようだったので。」
アニスは一度、窓の外の真っ白な大きな雲を見て、
「そんなことないですよぅ。」
と返事をした。
「ただ、アニスちゃんにはちょこぉっと難しい話だったんで。」
えへ☆っと笑って誤魔化してみれば、シェリダンに行く話のどこか難しいんですか、と呆れたようなジェイドの言葉が返って来た。
「え?シェリダン?」
ウィザードの第3施設に行くんじゃないんですか?とアニスは聞いた。
ついさきほどまで、この場ではその話が展開していた筈だ。
そう思いながら部屋のなかを眺めてみれば、相変わらずジェイドとアニス以外の3人は、ウィザードの話をああでもないこうでもないと話している。
それなんですがね、とジェイドは答えた。
「こちらも、視察という名目で訪ねる以上、事前に連絡をとっておかないとなりません。ウィザードの第3施設に向かう前に、こちらから連絡をする時間を挟むことになりました。」
つまりは、キムラスカからの伝達がなされてからでないと、いきなり向かっても怪しまれて入れてもらえないだろう、ということだ。
「え?でも、それって・・・。」
とアニスは、眉を顰めた。
「向こうは隠したいことがあるんですよね?・・・隠蔽する時間を与えるようなものじゃないんですか?」
事前に来ると聞けば当然、隠したいものは隠してしまうだろう。
「だからこその、シェリダン行きなんですよ。」
ジェイドが言った。
「連絡を入れてから、隠蔽などの処理をする間を与えずに乗り込みます。王女と、主要人物・・・この場合は私ということになりますが・・が揃って、キムラスカの特殊音機関で乗りつけてきたら、どんなにまずくても、向こうも受け入れざるおえないでしょうしねぇ。」
「あ。それって・・・。」
ええ、とジェイドは言った。
「アルビオールですよ。」
シェリダンはキムラスカの領土であるため、アルビオールもキムラスカの統治下にあり、ダアトから出た時も、マルクト組のジェイドとガイが同行しただけでは、アニスたちはアルビオールを使う術がなかった。
しかし、今はキムラスカの代表として、ナタリアがいる。
王女ナタリアの権限を持てば、これ以上の後ろ盾はない。
「父に鳩を飛ばして、アルビオールの使用許可をいただきますわ。」
今頃、シェリダンに使いが行っている筈です、とにこりと笑ってナタリアは言った。
「ひさしぶりに空を飛べるのですね。ノエルにも会いたいですし、楽しみですわね。」
「・・・今回のパイロットはギンジのほうかもしれませんよ?」
意地悪のつもりなのかもしれないが、まあ事実ではあるので、ガイは苦笑しながらジェイドとナタリアを見守っていたが、ナタリアはそんなことは気にもせず、ギンジでも良いですわね、彼の操縦するアルビオールに乗ったことはないですもの、と言った。
ジェイドは苦笑し、意地悪の類には縁のない王女に、アルビオールを手配して貰って感謝しますよ、と告げた。
今までは船で移動するしかなかったが、これで何倍もの早い移動が可能になる。
昔のパーティのメンバーが図らずも揃い、まるで2年前の旅の続きをしているかのような状況に、皆はどこか楽しそうだが・・・ジェイドは今回の騒動を、他のメンバーほど楽観視していなかった。
この世界で・・・ひとりの人間を捜し当てるなど、本当に可能なのだろうか。
かつて、彼らがどこにいるとも分からないアッシュに何度も遭遇できたのは、自分たちの目的とアッシュの目的が同じであり、ひとえに彼のレプリカであるルークがパーティ内にいたからだ。
目的が噛みあわず、ルークもいない今、アッシュがどこにいったのか手がかりすらない状況では・・・追うことなど至難の業だ。
それに。
本当に現れたのがアッシュかどうかも怪しい。
証言者であるアニスを疑う訳ではないが・・・どうも、彼女の言動が可笑しいような気が、ジェイドにはしていた。
もとより、様々なことを内に秘めるのが得意な少女だ。
秘密を抱えるということは、それをほんの少しの尻尾も覗かせずに知らん顔で通すことでしか守れないと知っていたからこそ、彼女は同じ年齢の少女よりも大人で、正直、ジェイドでも本音を探り当てるのは容易な相手ではなかった。
その彼女が、どうにも無防備というか、無邪気というか・・・再会してからは、いつになく、はしゃいでいるという印象を受ける。
過去、彼女がこういう影の潜まない・・・ある意味での本当の彼女自身を曝け出していたのは、きっと後にも先にもルークだけではなかったのだろうか。
同じ罪を負っていると言ってしまえば、糾弾にすら聞こえてしまうかもしれないが、彼らはジェイドとは違う・・他の誰とも共有できない絆のようなものを抱いていた。
『・・・だから、どうだという話ではありませんが。』
ジェイドは首を振って、自分の思考をストップさせた。
昔のメンバーが揃ったからだろう。どうにも、以前のことばかりを思いだす。
非生産的な物の考え方は、ネビリムのレプリカをつくることを断念した時に、一緒に封じたというのに。
ジェイドはそう思い、いまだに残る自分の青臭さを笑いそうになった。
譜業の街シェリダン。
かつて血なまぐさい事件が起こったことは民衆の記憶に新しいが、それを払拭できるほどかの街は、違う特徴に特化している。
あちらこちらに惜しげもなく、今尚開発中の音機関が転がる街に入った途端、落ち着きを失いつつあるガイを促し(首根っこを引きずりながら)、一同はなじみのある集会所へ向かっていた。
「ねぇ、その前にさ。」
アニスが言った。
「ヘンケンさんたちのお墓参りに行っちゃダメ?」
「それは、ノエルたちへの挨拶の後にしましょう。」
ジェイドが答えた。
その後ろで無言のまま、ティアは身を固くする。
ヘンケンたちの命を奪ったのが自分の兄であることを、この2年、ティアは忘れたことがなかった。墓参りを望んでいるのは、むしろアニスよりも彼女のほうだった。
それが理解できるからこそ、ジェイドはあえて墓参りを後回しにと提案をした。アニスの発言を軽視したのではなく、遺族に参らせて貰う許可を先に得たほうが、ティアの心情も少しは楽なものになるだろうという配慮からだ。
街中のゆるやかな坂を上っていくと、やがて見慣れた集会所の時計が見えてきた。
変わらない外観に、一同が懐かしささえ感じていると、更に空から、なつかしい声が降って来た。
「み・・・皆さん!?」
高く可愛らしい声の主を探し、全員が上を仰ぐと、ノエルがスパナを片手に、集会所の隣の2階建ての建物の窓から、乗り出さんばかりにしてこちらを見下ろしていた。
「わー!ノエル!」
「おひさしぶりですわね。」
先陣をきって、アニスとナタリアが挨拶をすれば、ノエルは、はいっ!と元気の良い声で返事を返し、急いだ様子で建物から降りてくる。
「どうしたんですか!?いきなり・・・!」
「実は、アルビオールが必要になりましたの。父から、知らせが来ていませんこと?」
頬を紅潮させて、再会の喜びに目を潤ませながら、ノエルはそういえばさきほど、キムラスカからなにか届いていたようです、とノエルは答えた。
「それならば、話は早そうですね。」
とジェイドが言った。
「ところで、ノエル。アルビオールはすぐに飛べそうですか?」
「ええ。毎日、点検は欠かしていません。最近、アストンさんが新しく作ってくれたエンジンを搭載したばかりですし、以前よりも更に早い飛行が可能になりましたよ。」
「それは、上々。」
「それにしても・・・今度はなにが・・・?」
再会は嬉しいものの、一同が顔を揃えてシェリダンに現れたということは、なにかのまえぶれであると、ノエルは感じたらしい。
そのことに関しては、落ち着いてからな、とガイが言い、アストンへの面会を申し入れた。
「おお!きたのか!今、手紙を読んだばかりだというのに、相変わらず周到なヤツらじゃな。」
かくしゃくとした科学者は、ガイたちの姿を見るなり、嬉しそうに笑った。
しかし、2年前に比べると、あきらかに老いが目立つようになってきている。気安い仲間を失うと老人は老けやすくなるという話を、ちらりと脳裏に浮かべながら、ガイは、本当にひさしぶりですねと、アストンと握手を交わした。
「で。今回の用向きはなんじゃ?アルビオールの出動要請があったくらいじゃ。大事なのは、間違いなさそうじゃが。」
「・・・実は・・・。」
別段、話しても良いのかもしれないが、アストンにはアッシュ捜索のことは省き、ウィザードに最近あったきな臭い事件の話を説明すると、アストンは、ううむ、と唸って、眉を顰めた。
「ウィザードか・・・最近、あまり良くない噂を聞いたばかりだの。」
「え・・。」
「まぁ、そうですの?」
アストンの口から出た情報に、アニスもナタリアも目を丸くする。
アストンは「いや、なに。」と首を振った後、
「最近、ベルケントから訪ねて来た研究者が、ウィザードにも参加しておってな。それで、少しな。」
「その研究者というのは、今は?」
「ベルケントに戻っておるよ。」
訪ねていくか?とアストンに聞かれ、考えておきます、とジェイドは答えた。
「それで、ウィザードの噂というのは?」
他ならぬ第3施設の話だ、とアストンは言った。
「おまえさんたちも良く知っているじゃろうが・・・ウィザードは今、もっとも大きな研究機関でもあるだろう?当然、このシェリダンを初め、多くの技術者や研究者が参加をしておる。そのなかでも、第3施設はキムラスカに属しながらもマルクト領地に建っているという・・・ある意味、どちらの監視も受けにくい状況にある。そういった状況に置かれると、時として研究は、独自の動きをしだすものじゃ。」
「・・・と、いうと?」
ジェイドが眉を顰める。
「第3施設のやつらのなかには、改革派と保守派がおってな。いわゆる改革派は、音素に代わる新しいエネルギーの開発をするべきだと唱え、保守派は今ある少ない音素でも動かせる新しい音機関を作るべきだと唱えておる。まぁ、どちらも己の主義を主張してゆずらんから、仲が悪い。」
「い組とめ組みたいなもんだね〜。」
アニスが混ぜ返すと、ガイは、ちょっと違うと思うんだが・・・と頬を掻いた。
「まぁ、そんな訳なのだが・・・。それが最近になって、また違った見解の新たな研究をする連中が現れた。」
「新しい一派という訳ですか?」
「一派というよりも、保守派から派生したらしいんじゃが・・・主義の違う筈の改革派からも賛同者がいたらしい。」
「そいつは妙な話だな?」
ガイは首を傾げる。
「もともと主義がまるで違うということで揉めてたっていうのに、それが手を組むっていうのは・・・どんな活気的な研究なんだ?」
知らんよ、とアストンは答えた。
「詳しいことはわしも知らん。わしに話してくれたヤツも、研究内容までは知らんようじゃった。まあ・・・研究者が己の研究をべらべらと話すとは思えんから、関わってないやつに情報が漏れてこないのは道理じゃな。」
「うー・・・秘密主義、面倒くさい・・・。」
アニスがふくれっ面で文句を垂れると、しかたないわよ、教団にだって外部には漏らしてはいけない秘密事項があるでしょう?と諭すようにティアが言った。
「それにしても。」
眉を顰めたままの顔で、ジェイドが言う。なにかを考えながらの発言だったから、まるでひとりごとのような声の大きさだった。
「どうにも、色々とありすぎる。全てが雑多としていて、根本がどこにあっての騒動なのかがまるでわからない。研究者同士の争いなのか、その原因は研究内容なのか、果たして違うものなのか。行方不明になった研究者というのも、関わっているのかいないのか・・・。」
「ん?なんじゃと?」
アストンはまるでこどものように首を傾げた。
ほら、第3施設のことだよぅ、とアニスが言った。当然、アストンも知っているとばかりに。
「数ヶ月前に、研究者が消えたんでしょ?あれも、怪しいよねって話・・・。」
「なんの話だ?」
きょとんというようにアストンは目を丸くし、それ以上の説明を求めるようにジェイドとガイの上を視線が彷徨う。
その様子に、不自然さを感じたジェイドが、ええ、と頷いた。
「キムラスカに、そのような報告がなされています。研究者のひとりが、ある日突然、研究内容とともに第3施設内から姿を消した、と。」
それを聞くと、むむ、と唸ってアストンは顎を撫でた。
どちらかというと、なんじゃそりゃ、というような、的を外れた態度だ。
「消えた・・なぁ?そこまで物騒な話は聞いたことはないが?」
「えー。おじいちゃんが聞いてないだけじゃないのぉ?」
不満気なアニスに、おいおいとガイは苦笑をこぼしたが、
「旦那?」
その目の端に、同じように考え深けなジェイドの姿が映る。
「・・・妙ですね。」
「ん?」
「大佐、妙というのは?」
話としては一から十まで妙な話なのだが、ジェイドがどこを指して言ったのかを問いただそうと、ティアが尋ねると、ジェイドは、いつものように、いえ、と前置きをしてから話し出した。
「たとえば・・・本当に研究者がいなくなったのだとしたら・・・施設の関係者なら、知らない訳はない。なのに、それをウィザードにも所属しているという知人を持つアストンさんが、知らないというのは、おかしい気がします。キムラスカに連絡が入ったほどの大事件なのですから、話題に上るのが普通なのでは?」
「その知人さんは、知ってても、あえて言ってないっていうのは?」
「アストンさんには黙っている、ということですか?まぁ、それもありえますね。しかし、知人の・・しかも同じ研究者に隠すくらいなら、キムラスカにも隠すでしょう。逆に、キムラスカという公の場に晒した事情を、個人的に漏らさないという状況のほうがありえない。」
「確かに。」
一同が納得したように頷けば、むしろその点も疑ってかかるべきかもしれませんね、とジェイドは言った。
「その点っていうのは、研究者が行方不明になったってところ?」
「ええ・・・。というよりも、カモフラージュかもしれません。」
「カモフラージュ?」
それって、とガイが話を先に促そうとしたところで、バタン!と研究所の扉が開いた。
開いた扉の向こうから輝くような金髪を覗かせた彼女が、叫ぶ。
「皆さん!アルビオールの準備、整いました!」
ノエルの声は弾んでいて、それは一同を出発へと促すものだった。
ジェイドは肩を竦め、この続きはアルビオールのなかでしましょうか、と言いながら座っていた椅子から腰を浮かせた。
テーブルを挟んで向かい側に座っていたアストンも、おう、いってこい!と右手を挙げた。帰ってきたら、自分のつくった新しいアルビオールのエンジンの感想を聞かせて欲しい、という。
場所はすでに承知しているものの、エスコートされるように、ノエルに格納庫へ先導されながら、ノエルに聞きたいことがあったのだ、とガイは思い出した。
「そういえば、ノエル。ギンジはどうしたんだい?」
「兄は、3号機で出かけています。」
かつて、エルドラントに特攻ともいえる着陸をしかけた3号機は、大破すら免れたものの、そのダメージは深刻なものだった。
しかし、2年の歳月は、痛んだ浮遊音機関を生まれ変わらせるには、十分すぎる時間でもあった。
3号機は今でも現役で、ギンジをパイロットにして、要請のあるところを飛び回っている。
「相変わらず、忙しい兄妹だね。」
とガイは言い、今回のパイロットもノエルであることを・・・良いのか悪いのか、と思った。
彼女がパイロットであることは、気心も知れているし、楽しいものになるだろう。
しかし、アッシュの情報がまるで掴めない今、過去アッシュと行動を共にしていたギンジであるほうが、少しでも彼に近づく手がかりになるような・・・そんな、なんの根拠もない予感が、ガイにはしていた。
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